最終話 この坂道のぼれ

1人じゃないと気付いてから色々なことが楽になった。

練習も辛いと感じることが少なくなっていった。

里奈さんの話を先生にすると妙に興奮していた。

ファンだったようだ、きてくれるかな...

新入生発表会、舞台袖では色々な人が見えた。緊張と不安でなく人、何度も何度もダンスの確認をする人、不思議と私は落ち着いていた。


「ねぇ!みんな!私今すごいワクワクしてる。みんなで憧れの舞台に立てることがすごく嬉しいし

これから私たちの物語が更にきらびやかになると思ったら最高じゃない?だからワクワクしてる!」


最初に抱きついてきたのはやっぱりさぁちゃん、

次々にみんなが抱きついてくる、あの時と違うのはみんな笑顔だってこと最高の笑顔だった。


幕が上がる、スポットライトが当たる

奥に里奈さんが見える。来てくれたんだ...

側には部室に飾ってあった写真に写っていた先輩たちが並んで見ていた。


「みなさん!こんにちは!贈華学園アイドル部です!私たちにとって初めてのステージです。ここまで色々なことがありました。でも今はそんな事どうでもいいくらいワクワクしてます!今日は最高に楽しませます!それでは1曲聴いてください!

私達を表した1曲とも思っている曲だと思っています!『4番目の光』」

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