シモーヌ編 新生・鈴夏
新暦〇〇三六年七月五日
こういう時にはやっぱりロボットがうらやましくなるな。それに、メイフェアと同じく人間の感情の再現を試みられた機体とはいえ、メイフェアの<失敗>についてもデータにはしっかりと含まれていて、そこから学び、アリアンと同じく冷静になることができたようだ。
元々、あまり感情的な振る舞いを見せるようなキャラ付けは行われていなかったらしいし。
そうして、
これにより、アリス
で、
「アリス
新しいボディを得た<新生・
「皆様、よろしくお願いいたします」
彼女は丁寧にそう頭を下げて挨拶した。
「よろしく」
「よろしくね」
レックスとシオをはじめとして、タブレットを通じて参加していた皆が
アリス
<アンデルセン>
だ。と言うのも、これまた
たまたまではあるものの、まあそういう縁があるならいいじゃないか。
いずれにせよ、取り敢えずはこれで、コーネリアス号のメイトギアとしての記憶を持つ
本来のボディに比べると性能差はひどいものではあるにせよ、ロボットは、いろんなロボットとリンクして様々な状況に対応することもよくあるから、人間のように戸惑うこともない。むしろ、
「また皆様のお役に立てて嬉しいです」
なんてことも口にするくらいだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます