灯編 大した問題じゃない
今のところは。
これも、成長と共に変わっていく可能性があるので、すぐに結論は出せない。とにかく見守るだけだ。
そんな<我が子達>の様子をタブレット越しに見詰めるビアンカは、
ビアンカとしては不安だろうな。自分の子供達が人間として生きていけるかどうか分からないというのは。
パパニアンとして立派に生きている
マンティアンとして立派に生きている
レオンとして立派に生きている
アクシーズとして立派に生きている
を見てきてるから、
『人間として生きてもらう』
ことに対して強い執着もない。それぞれの生を力強く生きてもらえればそれで十分なんだ。
ただこれはなあ、俺が<父親>だからというのもあるかもしれない。<母親>が違った願いを持ってても何もおかしくないと思うんだ。
この辺りも、主に
そんな中、
「ビアンカ、大丈夫だよ。あの子達がどんなのでも、私の家族だから。あの子達はあの子達で立派に生きてくれるよ。私の兄弟姉妹達もそうだから」
ビアンカに声を掛ける。
そうだ。誉達とはまさに血の繋がった兄弟姉妹である
するとビアンカも、
「そうだね……そういうことだよね」
笑顔を見せてくれる。さらには、
「私も、サーペンティアンとして生きられてるよ」
ルコアも言ってくれる。本当に頼もしい。すごく大事なことを言ってくれてると思う。ビアンカ自身もそうだ。アラニーズとして彼女は生きている。その事実が何より大きな意味を持つ。
こうして家族一丸となってケイン達を見守っていくことを改めて誓ったビアンカ達を
そうだな。彼女にとってはこれが一番なんだろう。家族が幸せに生きられていることが、
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