蛮編 有り得ない生態
こうして三機のドーベルマンMPMを破壊した
それにしても、こいつの食欲と殺戮衝動は、完全に生物のそれを逸脱していたとは思う。生物学的に見れば有り得ない生態だよな。まるで、有機生命体の構造を持っているだけの<ロボット>のようだ。
進路上にあるあらゆる動物達を蹂躙しつつ、
が、その先に立ちはだかる巨大な影。
<人間のようにも見える部分>は男性のそれだったものの、本体尾部の形状を見る限り雌のようだな。だが、<人間のようにも見える部分>には無数の傷。手(触角)の指は何本も欠損し、苛烈な戦いを生き延びてきたことが窺える。
その<歴戦の
そして
だが、
「ゴアッッ!!」
この一撃には
食ったものの一部が逆流し、口から溢れ出す。
それでも
力もそうだが、戦い方が巧みだった。さすがにここまで生き延びてきただけのことはあるってことかもな。
さらに激しく体を回転させて、
「グハッッ!!」
もしかするとここまで全力で動き続けたことで、
「ガアアッッ!!」
激しい戦意そのものはまったく衰えを見せることはなかったのだった。
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