新編 絵本
新暦〇〇三四年三月三日
そういうわけで、ビアンカのことについては、向こうに任せるとして、こっちは
普通のフィクションのように分かりやすく励ますことで立ち直ってくれるのなら楽なんだが、現実ではそんな簡単じゃないだろう? だから苦労もする。
とは言え、焦ったところで事態が好転するわけじゃないのもいつものことだ。これまでと同じく、
それに、
さりとて、油断はしない。特に、体調については、エレクシアとセシリアとイレーネとでトリプルチェックをしている。そのデータを見ても、深刻な状態じゃないのは分かる。ただ、精神的な活動レベルが低め安定になってるだけで。
で、
「
心配げに俺に問い掛けてくる
「ああ、大丈夫だ。任せてくれ。それに、
きっぱりと答えると、少し安心したように、
「分かった……!」
と言ってくれた。そうして、朝、夜明けと共に起きてきて、
ただ、
すると、
「絵本、読む?」
と声を掛けてくれる。
「うん……!」
これには
血は繋がらないものの実の母親と変わらず接してくれる
こうして、
だからこそ、自分の存在が認められてる実感を得られるんだよ。
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