モニカとハートマン編 どこまでも無茶苦茶な生き物
「サーモバリック爆弾は、確かに強力な武器だが、実は、地下などに潜んだ対象については十分な威力を発揮しないという面もある。とは言え、完全に万能な武器というものも存在しない以上、状況に合わせて適切な武器を使えば済むことなんだが、それにしても、な……」
確かに、地下に設けられた施設などを攻撃するためには、<バンカーバスター>などと呼ばれるミサイルなどもあると聞く。それぞれ一長一短・向き不向きがあり、使い分けるのが本来の在り方だろう。まさか
と言うか、普通の人間だったらそんな隠れ方をしただけじゃ助からないはずなんだ。たった数十センチの深さしかない穴に潜って
この辺も、おそらく、
それでも、
地球でかつて大型の恐竜が大絶滅して、ごく一部の小型の恐竜が辛うじて生き延びて鳥に進化した以外は、地下などに潜んで環境の変化をやり過ごした哺乳類が数を増やし、恐竜に取って代わったと言うが、まさかここでも、
『体が小さいからこそ凌げた』
というのを見ることになろうとは。
いや、今はそれどころじゃない。ここを突破されたということは、実質、ビクキアテグ村で戦うことになるのと同じだ。
「ルコア、外敵の襲撃だ。モニカと一緒に家の中に避難しておいてほしい。敵の狙いはおそらく僕だ。君はおとなしくしていればたぶん襲われない」
加えて、ルコアにはしっかりと身を潜めておいてもらった方が戦いやすいというのもあるだろう。
「はい……!」
ルコアも、素直に応じてくれたのだった。
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