麗編 積極的に子を残そうとしない個体
なんていう風に長々と脇道に逸れたのは、やっぱり、俺も
で、
こうすれば、
そして埋葬が終わると、
あいつにとってはパートナーの一人であると同時に、母親的な存在だったみたいだしな。
そんな
あいつは立派なボスだ。あいつの子で俺にとっては孫に当る息子の
これまでにどれだけの子を送り出したのかは分かってないが、少なくとも
あ、だからと言って、子を成してない
でも、正直、こんな風に気を遣わないといけなかった人間(地球人)社会というのも大変だなと思ってしまう。自分の選択に自分で責任を持てるなら、他人が結婚し子を成したことについたってそれを誇ってたって別に気にする必要もないと思うんだ。
直接あれこれ言ってきたんじゃなければ、他人が幸せに浮かれてるだけなら、わざわざ嚙み付く必要もないのにな。
ここに
結婚(という制度そのものができるかどうか分らんが)するもしないも個人の自由。お互いに余計な口出しはしない。
老後の世話はロボットがしてくれるから子供がいなくても心配要らない。
という辺りのこともしっかりしておかないとな。一度、
『結婚して子供を持つのが当たり前。それができなきゃ一人前じゃない』
って価値観が定着してしまうと、それを覆すのも容易じゃなくなるしな。
そうだ。自然においても、子を残せない個体というのは珍しくもない。と言うか、『残せない』じゃなくて、
<積極的に子を残そうとしない個体>
というもの自体が珍しくないんだ。
そういう個体が出ること自体が、そもそも<自然>なんだよ。
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