來編 それだけの話
「こちら
ミレニアムファルコン号で先を行く
「了解。引き続き警戒を厳にせよ」
と言うか、軍隊じゃないのに
自分の弱い部分を曝け出してくれた
コーネリアス号に行くのが辛いといっても、必要があれば自分を抑えてでも行ってみせるのが彼の強さだな。
むしろ、自分の弱さを認められない人間の方が俺は<弱い>と思う。弱いから、
『自分は弱い』
という現実と向き合えないんだろうし。
さりとて、
『自分の弱さとちゃんと向き合え!』
とか言われて、素直に、
『分かりました』
ってできないのも人間ってもんだしな。
こんな分かったようなことを言ってる俺自身、本当に自分の弱さと向き合えてるか?って言われたら、正直、自信はない。
だから、今後もし、
それでいいと俺は思う。
一方的に支えられることが許されるのは、子供のうちだけだ。そして、一方的に支えられることが許される子供のうちに、
『相手を支えるとはどういうことか?』
というのを実地で学ぶんだと思う。自分がやってもらったのを真似ることで、今度は自分が誰かを支えるんだ。
小さい頃には
俺にとっては都合いいばかりの存在じゃなかった。
だが、その上で、俺は
『有能でイケメンで』っていう自分にとって都合がいい面ばかりじゃない、弱くて脆い一面もあるという部分もひっくるめて
ただただそれだけの話なんだ。
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