走・凱編 生まれつきの性格
野生の厳しさと人間的な合理性を兼ね備えているんだ。それがすごいと思う。
強い雄を求めてた
群れを掌握するためには、
だが、それだけに上手くハマれば大きい。そしてその狙いは見事にハマった。
とは言え、
だから思う。
『生まれつきの性格だけですべてが決まってしまうなら、
ってな。
とにかく
とは言え、それを促したのも
「お前は強い。お前は強い。でももっともっと強くなれ。とにかく食いまくって体を大きくしろ。その力で相手をぶっ飛ばせ」
的なことを言い聞かせていたようだ。なお、人間の言葉に意訳してるからちょっと言い回しが多少凝ってるかもしれないが、レオンの言葉も語彙は少ないから、直訳するともっと幼児っぽい言い方になると思うけどな。
でも、<良いお兄ちゃん>じゃないか。
しかも
正直、この二人の組み合わせでないと、こんなに上手くはいかなかった気がする。いいコンビだよ。
なんにせよ、
野生の<普通>で言えば特殊なケースかもしれないにしても、それでいいと思う。<例外>っていうのはなんにでもあることだ。
加えて、そんな例外が上手くいっているという実例が、ビアンカにとっては意味を持つかもしれない。
『怪物のような外見を持つ彼女でも幸せになれるという例外は有り得る』
っていうな。
怪物のような外見を気に病むっていうのは、結局はそういうことだろう?
『こんな自分はこの世では受け入れてもらえない。疎まれる。恐れられる。たとえ表面上は恐れられなくても、受け入れられてるように見えてても、幸せにはなれない』
っていう<一般論>が引っかかるからだろう?
だから、
『どんなことにだって例外はある。それで考えれば怪物のような姿をした人間でも幸せになれるという例外だってあってもおかしくない』
ってことでね。
加えて、
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