明編 連れ去り
新暦〇〇二八年十月六日。
結果として
だが、
この辺りは、どこで区切っても結局は<エゴ>ってことになるだろうから、あまり考えても無駄だろうとは俺も思ってる。
考えることは大事でも、囚われ過ぎないようにしないとな。でないと自己矛盾で精神をやられるだろう。
全ての命を救うことはできない。そして、生きるというのは他の命をいただくことでもある。
それを忘れないように。な。
エゴや矛盾も承知した上で、俺達は生きてるんだ。
なら、俺と直接血のつながってる
という訳で、
しかも、それと同時に、
「え…? パパニアンの子供か……?」
そうだ。
一歳と言っても人間よりは成長が速いから、人間で言うと二歳半から三歳くらいにも見えるが。
食べるためにというわけじゃなかった。
なぜそうなったかという事情は、ドローンのカメラによって捉えられていた。
マンティアンも、レオンに似たパルディアも、パパニアンにとっては恐ろしい天敵で、それは幼い子供でも知ってることだった。だから、
するとその子を、屋根の上から様子を窺っていた
しかし、これって結果としては<連れ去り>ってことになるんじゃないだろうか。
まあ、いいか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます