誉編 メイフェアの日常 その2
メイフェアの朝は早い。
と言っても、彼女はロボットなので睡眠の必要がないからそもそも一日に区切りなんかつけなくてもいいんだが、彼女が仕えている<
俺が<パパニアン>と呼んでいる種族の群れの一つにボスとして最近収まった
真っ白な体毛に全身が覆われ、サルに近い習性を持つ<パパニアン>だが、その遺伝子は人間のそれを色濃く受け継いでいて、と言うか限りなく人間に近くて、その雌であった
メイフェアはその
で、夜明けと共に活動を開始する群れに合わせて、彼女の一日も始まるということだ。
新米ボスである
時々いるのだ。確認を面倒臭がってきちんと行わずに適当に報告する奴が。
彼女は、密林の中に監視カメラ代わりに大量に配したドローンを使ってそれを監視し、正確でない報告を行う者について
なお、パパニアンには、非常に簡潔で原始的ではあるが<言語>に近いものがあり、ロボットであるメイフェアはそれを解析、理解し、再現することで完璧なコミュニケーションを取ることができる。
ただ、どこまで行ってもロボットである彼女は、
しかし、代わりに
メイフェアは、感情(のようなもの)を実装されたロボットゆえ、自身の扱いがあまりに酷いと、ストレスがかかってしまう。これが、そういうのとは違う、本来のロボットならば、たとえどんなに過酷な扱いを受けたとしてもまるで意に介することもないのだが。
その辺りでも、
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