諦め(これも自然というものか)
新暦〇〇一一年一月十一日。
とうとう
それでもとにかく触れておくとすれば、
正直、見てる分には『かっこいい』と思わなくもない。ちなみに名前は
ただ、そんな
また、
と、取り敢えず名前を付けたものの、覚えていられる自信はまったくない。
それに、名前のパターンも遠からず尽きる気がする。漢字一文字で読みが重ならないようにとなると。だからもしこれからも名前を付けていくなら、従来のパターンをそろそろ破る必要が出てきそうだな。
なんてことがあって、
すると……
「…あれ?
ある日、久しぶりに
「まさか…!?」
ざわっとした感覚が背筋を奔り抜ける。
まさか、他の動物に……!?
不安になって映像を確認してみると、二日前までのそれの中には確かにすっかり大きくなった
幸い、
「もしかしたら巣立っただけかもしれませんよ」
シモーヌがそう言ってくれるけどな。
「これも自然というものか……」
新暦〇〇一一年一月十八日。
一週間が過ぎても
だが、最後にもう一度だけと表示させた陸号機のカメラ映像の中に―――――
「
そこに映っていたのは、少なくとも五頭の
そうしていたのはほんの一分かそこらだっただろうが、まるで挨拶を終えたと言わんばかりに踵を返して、仲間らしき
「そうか…本当に巣立っただけだったんだな……」
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