負けた気がする(ペットを飼う気分って)
新暦〇〇一〇年二月十三日。
正直、関わり合いになると厄介な獣として疎んでたのは事実だ。なのに、こうしてみると、ペットを飼う人らの気持ちが分かる気がしてしまうんだから、人間ってのは本当に勝手な生き物だと思うよ。
でも、悪い気はしない。ちくしょう、なんか負けた気がするのに。
ドーベルマンDK-aは、とにかく簡素化されたロボットだから、可動部に異物が挟まったりしないように最低限のカバーがつけられてるだけなんだが、それがちょうどいい具合に
本当に、おあつらえ向きにそれがまた上手い具合に守る為の構造になってるんだ。まったくそんなこと想定もしてなかったのに。
俺達の<縄張り>内を哨戒してる陸号機と
クローラーを備えた自在に動く四本の脚で、木の根が複雑に絡まり合ったそこを危なげなく進む陸号機。
その陸号機の後を、ちょこちょこと、時にぴょんぴょんと、確かに可愛らしい動きでついていく
だから
それでいて、昆虫はさすがに陸号機そのものを恐れたりもしないから、動きを止めれば、たかってきたりもして、それを
途中、
ちなみに
まあそれは余談なので置くとして、とにかく
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