密の習性(これがいわゆる、あざとカワイイってやつか)
などと、
よく見ると、プロポーションや顔つき的に十代半ばくらいの少女っぽい印象があり、しかも上目遣いで俺を見るとか、仕草の一つ一つがあざといくらいに可愛らしかった。ちなみに尻尾は短くてやはり毛に覆われていて、こちらはウサギというよりはパンダのそれに近いかもしれない。
しかし可愛い。間違いなく可愛い。白くてもふもふの美少女など、完全にそういう路線を狙ってるとしか思えないくらいに。
とは言え、知能としてはやはりチンパンジーとかその辺りくらいだろうか。体毛に覆われてはいても当然ながら服は着てないので、胸や尻はほぼ丸出しなんだがそれを恥じらうでもなく完全に俺に気を許した油断しきった感じで寛いでいる。動物園にいるパンダを彷彿とさせる絵面だ。
ただ、こうやってずっと見てると、気になってくることもある。こいつには仲間とかいるのだろうかと。
「なあ、
と問い掛けてみても、彼女は不思議そうに首をかしげるだけだった。当然か。こっちの言葉は理解できないだろうしな。
「ふむ……そろそろ休養にも飽きてきたし、せっかくだからこの辺りの調査にでも行ってみるか」
護身用という意味ではエレクシアがいれば十分なので、俺自身の装備はそれこそお守り程度の意味しかないのだ。
「さて、ピクニックに行きますか」
「ピクニックではなく調査です。マスター」
やはりジョークを解さないツッコミを入れてくるエレクシアを伴い、俺はジャングルに足を踏み入れた。
それにしても、ジャングルとは言ったがそれはあくまで見た目の印象でそう言っただけで、熱帯雨林のそれと明らかに違ってた。ここまでにも何度か激しい雷雨があったりして湿度は低くないが、気温は俺にとっても快適な程度なので、全く苦痛じゃない。
なお、
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