【ロイヤルペンギン】おなやみ

「PPPのライブを見学できるのって……ここかい?


ああ、いいんだわたしは

ご主人がPPPのファンだからさ……


……わたしはちょっとみずべを探検してくるよ」






みずべちほーに着いたはいいものの

セヒコはまだ例のことがショックだったようで

静かに立ち去っていった






「……?


セヒコさん、でしたっけ?

どうしちゃったんでしょう?


……あ、プラチナチケットをお持ちの方ですね?

私、マネージャーのマーゲイと申します!

ふぁあああ、いいですよねぇ、PPP……ぐへへぇ(タラー)


……ぁはっ!?失敬失敬!

えぇっと、見学の件なんですけど、その、プリンセスさんが今休憩中でして……(オドオド)


……えっ?あなたが呼んでくる!?

いえいえ、ここはマネージャーの私が!(アセアセ)

……任せていいんですか!?

えっ、えっと

じゃあ、よろしくお願いします……!」






あなたはプリンセスを捜す為に駆け出す

ふと、アニメ版けものフレンズで見た

プリンセスが落ち込んだ時に座っていた場所を思い出した

あなたはそこへ一直線に走っていった






「……あら?

あなた……


ああ、プラチナチケットを持ってるのね


ご存知だと思うけれど、私はロイヤルペンギンのプリンセス

今ね、休憩中なの


……えっ?ここは私が落ち込んだ時に座る場所……ですって!?

な、何で知ってるの!?

……えぇ!?(アタフタアタフタ)


……ま、まあいいわ(アセアセ)

そう……あなたにはバレちゃったみたいだけど

少し、悩んでしまって……


私、リーダーでもないのにみんなにキツく当たって……

リーダーであるコウテイにすらビシバシと……


それでみんなが嫌な気持ちになってるんじゃないかって……

心配になってきてッ……

謝りたいけれど謝れないでいたの……

勇気が出なくて……

このまま謝らずに厳しいまま戻るってのもみんなに申し訳ないし……」






少しだけ目が赤くなるプリンセス

思わずあなたは頭を撫でる






「……へぇぇ!?/////


……えぇ?安心していいの?

いやいや、でもッ……!


……私、とても厳しいわよ?

みんなにキツく当たって……

最低のフレンズなのに……


……PPPのみんなは、そんなこと考えてない……?


……何でそんなこと分かるのかしら


でも、なんだかあなたが言うと、本当だと思える……

って、ぁあ!?(ギクッ)

い、いや、別に撫でられているのが嬉しいってわけじゃないの!/////(カァァッ)

ただこんなに長い間撫でられたの初めてで動揺していて……ッ


ぁぁぁぁぁ〜〜〜……/////(シュウウウウ……)


……う……うぅ……

……ッと、とにかく!(プンプン)

わ、私、あなたと一緒なら戻れるかもしれないの!

これはただ自分が心配なだけだけれど!


……でも、一緒に……来て、くれるかしら……?


……も、もう!

撫でられたのが嬉しいわけじゃないのにぃぃぃ!

ほ、ほら、ついてきなさいよぉ……」

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