【キュウビキツネ&アカギツネ】みっしつ

「……今誰かがドアのとこですれ違った気がするけど……


気のせいかしら?


それはそうと(コホン)


キタキツネとギンギツネから話は聞いてるわ!(バッ)

なんでもキタキツネとギンギツネとイチャついていたそうね(ニヤニヤ)


あ、私はアカギツネ

キタキツネとギンギツネのアシュ、らしいわ!


……え?何?

何か間違ってる?


と、とにかく!

キタキツネとギンギツネを満足させられるってことは……

私のことも満足させられる……よね?(ヒソッ)


うふふ……


こっち向いてよ……(ピトッ)

近寄りすぎかしら?

でも、密室よ?

私に好き放題してもいい空間、素敵じゃない?(ヒソヒソッ)


大丈夫よ


そんなに警戒しなくても




悪いようにはし・な・い・か・ら」






あなたはその瞬間、ある真実に気づく

それと同時にドアが勢いよく開く






「キュウビキツネ!

そのヒトに何してるの!

私に化けて悪戯しないでよね!/////」


「あらアカギツネ」


ドロンッ


「バレちゃったわ……♪」


「まさか私の姿で変なことしてないでしょうね……!/////(カァァァッ)」


「大丈夫大丈夫

ちょっとからかっただけよ♪

それに私は私を満足させてくれるヒトを探してるだけ

キタキツネとギンギツネを満足させたのだからそのアシュの姿だったら満足させてくれるかなって思って♪」


「だ、だからといって勝手に化けないで頂戴!

別に普段の姿で言い寄ってもいいじゃない!

後、私がキタキツネのアシュなんじゃなくてキタキツネが私のアシュなのよ!(ビシッ)」


「この姿で言い寄るのは飽きちゃったの(ニヤッ)

アシュがどっちとかどうでもいいし!」


「よくない!」


「でも、もーいいや、私は常に高嶺の花でいないといけないもの

あなたに構ってる暇なんてないのよ(ツーン)




……少しかわいかったけれどね(ボソッ)」






そんな小声が聞こえた気がした

そしてキュウビキツネは部屋を出た

ドアが閉まる直前、一瞬キュウビキツネが少しだけ赤面してるのが見えた……






「……ごめんね、キュウビキツネ、ちょっとからかうのが好きなの


変なことされてない?

大丈夫?


……なんだかむしろ嬉しそうな顔してるけど


……もしかして私に言い寄られたのが嬉しかったとか?(ボソッ)

キュウビキツネに言い寄られたのが嬉しいのか

私に言い寄られたのが嬉しいのか……(ボソボソッ)


……うぇぇ!?

ううん、何でもないわ!?


え、えっと……


……ギンキタとイチャイチャしてたって本当?


あなたはキツネがお好きなのかしら?


え、じゃ、じゃあ……


……きゃあ!?


急に何するのよ!

み、耳としっぽを触られても……

全然嬉しく……/////(カァァァッ)


ってか何でそうなるのよ!

だ、だって、ただギンキタとイチャイチャしてたから、キツネが好きなのかなって思っただけよ!(アセアセ)


なのに……なのに……//////////


も、もう!

そ、そんなにもふもふしないでよぉ!」

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