わたしのトラウマ

「お、部屋に戻ってきたねぇ


今日から10月だね?

ひひっ、最近応援が多くなってきて嬉しいよ

ご主人ありがとねぇ

ご主人が癒されてるようで何よりさ(ニコッ)


……ふぅん、キタキツネとギンギツネと仲良くしてたんだ(ニヤニヤ)

え?何も怒ってないよ?

むしろニヤける

ご主人が好きなフレンズとイチャつけるってことは

ご主人が幸せってことだろ?

ご主人の幸せはわたしの幸せだよ(ニコッ)


……どうしてここまでご主人に執着するのかって?


寂しいから、かな


わたしは他者に捨てられた三人のフレンズを

継ぎ接ぎに繋ぎ合わせて

そうしてできた黒猫のフレンズ……

というより、正確には

“キマイラのフレンズ”

……なのさ


そう、わたしは


わたし達は捨てられたんだ


それがトラウマで


トラウマで


トラウマが毎日のように襲いかかる


ふざけんなってくらい




ただただ、寂しい」




ガチャ




「あ、誰か来たね……

じゃあわたしは温泉行ってくるから

二人きりでごゆっくり(イソイソ)」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る