02 悪役令嬢は悪魔付きっ!
(か、かわいい!)
緩やかに波打つ金髪に、きらきらと輝く碧眼はまんまるで愛らしい。ヴィンセントの妹、ダリアより年上、おそらく10歳前後だろう。背中まで伸びる金髪を揺らしながら駆け寄ってきた少女は、昔のジェットを女の子にしたような子だった。まさに美少女。イヴが乙女ゲームのヒロインなら彼女はおとぎ話のヒロインである。
「クリス、紹介するね。ボクの妹のルビー」
(妹っ⁉ なんて美男美女の兄弟なのっ!)
ジェットの兄にも挨拶したが、顔の線が細いジェットとはまた違い、美丈夫とまではいかないが顔が良い好青年という印象が強かった。一体隣国の王族はどれだけ顔面偏差値が高いんだ。
隣の悪魔は天使のような笑みだが、妹のルビーは文字通り天使の笑みを浮かべていた。しかし、その笑みは私の顔を見るなり、大きく目を見開いて驚愕した表情に変わった。彼女は興奮気味にジェットの袖を引っ張る。
「お、おお、お兄様っ! ジェットお兄様! 一体、この方は……っ⁉」
「落ち着いて、ルビー。こちらはクリスティーナ・セレスチアル侯爵令嬢」
「初めまして、ルビー様。クリスティーナと申します。お兄様にはとてもお世話になっています」
私は淑女の笑みを貼り付けて礼をすると、ルビーは目をきらきらさせて私を見上げていた。一体なんだろうか、彼女の眼差しは。決して悪い気はしないが、ヴィンセントの妹と同じ目をしている。まるで珍獣を見ているような。いや、何かを期待しているようなそんな眼差しだった。
ジェットは咳払いをして自分の妹を見下ろす。
「ルビー、挨拶」
「は、はい! 初めまして、ルビーです! ま、まさか……全然女の人にモテないお兄様に……料理とドラゴンが永遠の恋人と言われていたあのジェットお兄様に、こんな素敵な方がいるだなんて!」
きらきらとした目で私を見るルビー。ジェットが自国でモテないとは聞いていたが、まさか本当だったとは。この国ではひそかにファンがいるというのに、赤い目というのはそれほどのものらしい。私は静かにジェットを見上げると、彼はやれやれと肩をすくませる。
「ルビー……? お兄様だって好きでモテないんじゃないだからね?」
「ジェットお兄様は周りに目を向けなさすぎるんですぅ!」
ルビーはそう騒ぎ立てる。年齢相応の天真爛漫なお姫様と言った少女だ。笑みを絶やさないジェットとは違い、コロコロと表情が変わっているのがまた可愛らしさが強調される。
(なんか、ジェットの家族ってちょっと意外……)
ジェット曰く、優しさが取り柄の兄。
超ドジっ子でド天然の姉。
天真爛漫な妹。
彼の両親にもあったが、2人とも穏やかな人だった。ジェットが完璧超人な印象が強いせいで、一家全員、ジェットのような天才の集まりだと思っていた。こうしてみると、どこにでもいる平凡な一家に見える。それとも私の周りが色濃いだけなのだろうか。
「あ、あのっ! クリスティーナ様!」
「はい、何でしょう?」
ルビーは頬を桃色に染め、はにかみ笑顔を見せた。
「ぜ、ぜひルビーと呼んでください! そ、それと、クリスティーナ様をお姉様と呼んでもいいでしょうか?」
「え? お姉様?」
意外な申し出に思わず聞き返してしまうと、ルビーは高速で首を縦に振る。
つい先日、ヴィンセントの妹のダリアにも「お姉様と呼ばせてください!」とお願いされたのを思い出した。あの時の彼女は「はい以外の返事はいらない」という目で訴えるヴィンセントと同じ目をしていた。まあ、別に呼ばれて困ることは何もないので許可したのだが。
(兄の女友達をお姉様って呼ぶのが普通なのかしら……?)
私は兄しかいないし、兄のクォーツに女性の友達がいなかったので、私はお姉さまと呼ぶ相手はいなかった。
目の前で両手を組んで「お願い!」と上目遣いで私を見上げるルビー。
(ううっ! 可愛いっ!)
女の子は好みの範囲外と思っていたが、ジェットの女の子バージョンのルビーは、私の好みの顔だ。
私の隣にいるジェットがにやりと笑った。
「いいねぇー、ルビー。今のうちにクリスをお姉様ってたくさん呼んでおくんだよ。なんなら許可はボクが出そう」
一体何を考えているのか分からないが、何かよからぬことを考えていることは察せる。まあ、王族にお願いをされて断るような度量は私にはない(ただし、ジェットは除く)
私が返事をしようとした時、背後から誰かに抱きしめられた。
「……?」
またジェットが嫌がらせでもしているのかと思ったが、ジェットもきょとんとした顔で私の背後を見ていた。
「この泥棒猫めぇ~……」
地獄の底から這い出てきた亡者のような低い声が背後から聞こえ、私が腰回りを見下ろす。その声の主はアッシュピンクの髪色をした小さな少女だった。海のような青い瞳は猫のように吊り上がっており、ギンッと効果音が付きそうなほど鋭い目つきでルビーを睨みつけた。
「クリスティーナお姉様は私のお姉様なんだからね! 気安く呼ばないで!」
シャーッと猫のように威嚇する少女、それはヴィンセントの妹、ダリアだった。突然現れたダリアに私はギョッとしていると、ジェットは「あれ……?」と首を傾げた。
「もしかして、ダリア? ずいぶん大きくなったね!」
「ん?」
ジェットはおよそ2、3年ぶりの再会になるだろう。レッドスピネル家でお茶会をした時は、ジェットは自分の妹に接するように可愛がっていた。しかし、ダリアはジェットを人形でしか見たことがない。さらに当時は幼過ぎて人形に遊んでもらったことなど覚えていないだろう。
案の定、親し気に話しかけてきたジェットをしかめっ面で見上げていた。そして、だんだんダリアの顔が青ざめていき、顔を横に振りながら私を見た。
「お姉様! いくらお姉様がジェット人形のことが大好きだからって、等身大で作るのは、ちょっとやりすぎだと思います!」
ダリアよ、いくら私がセレスチアル家の人間でも私をあの変態達と一緒にしないで欲しい。
ジェットも間違えられて悪い気はしないのだろう。ダリアが慌てる様を楽しそうに笑ってみていた。
「おい、ダリア!」
遠くからヴィンセントの声が聞こえ、ダリアが慌てふためいてヴィンセントに向かって手を振った。
「お兄様、お兄様大変です! とうとう失恋に耐えかねたお姉様がジェットの等身大人形を作りましたよ! まずいです! 危機です! このままではクォーツ兄様のようになります!」
「はぁ?」
血相を変えてジェットを指さしながら言う妹に、ヴィンセントは呆れ顔でジェットと私を交互に見つめる。だいたい言いたいことは分かる。ダリアはジェットが人形のモデルだと知らないのだ。彼女からしたら、私がとうとう等身大人形を作ったのと思ってしまうだろう。まだ彼女は8歳の子どもだから仕方ないといえば仕方がない。
ヴィンセントは赤い頭を掻きながら、ジェットを指さした。
「ダリア。これはオレの友人でシヴァ兄の婚約者の弟、ジェットだ。あと、人形のモデル」
「これって言わないでよ」
雑に紹介されたジェットは呆れ気味に目を半分にする。
一方本物のジェットを目の当たりにしたダリアは「ジェット人形のモデル……?」と呟くなり、目をカッと開いて私をさらに強く抱きしめた。
「クリスティーナお姉様は絶対に渡さないわよ! たとえ、お姉様の好みの顔だろうと! 王子様だろうと! 絶対に!」
一体何の独占力だろうか。位も年齢も上なジェットに向かって物怖じもせずに威嚇するダリアに猫の耳と尻尾が生えている幻覚が見える。ジェットも笑いながら「兄弟だなぁ~」とヴィンセントを見上げていた。
そして、ジェットの妹、ルビーはというと、頬を赤く染め、きらきらとした目でヴィンセントを見上げていた。
その熱い視線にヴィンセントも気づいたのだろう、ヴィンセントは女の子バージョンのちびジェットであるルビーに一瞬ぎょっとする。
「何驚いてるのさ、ヴィンセント? 顔合わせの時にルビーの顔は見てるだろ?」
「いや、間近で見ると、さらに似てるなと……」
戸惑いがちにヴィンセントがそう口にすると、ルビーは「やっぱり……」と呟いてずんずんとヴィンセントの目の前に移動して、彼の両手を包むように握った。
「好きです! 結婚してください!」
真ん丸な瞳をきらきらと輝かせてルビーがそう言い、ヴィンセントが驚きのあまり固まってしまう。その代わりに真っ先に動いたのはダリアだった。
「ぜっっっったいにダメ~っ!」
ダリアに猫の尻尾があれば、尻尾を膨らませてブンブンと振っていただろう。ダリアは私から離れて、ヴィンセントの手を掴むルビーの手を払い落とした。
「お兄様もお姉様も貴方になんかあげませんっ!」
まだ幼いからこそ王族相手に強気に出るダリア。しかし、自分より年下が相手だと分かっているルビーは、威嚇するダリアを微笑ましいものを見るような目で見ていた。
「大丈夫ですダリア様! よく聞いてください。仮に、ジェットお兄様とクリスティーナお姉様、私とヴィンセント様が結婚すれば、クリスティーナお姉様も貴方のお姉様です! 何も問題ありません!」
「大有りじゃボケぇええええええっ!」
自分より幼いダリアを言いくるめようとするルビーもなかなかだが、ヴィンセント譲りのダリアの鋭いツッコミもなかなか冴え渡っている。
自分たちの妹をよく分かっている兄達は、特に口を挟むことなく静観していた。
「お前の妹もなかなかだな?」
そっと私達の横に移動してきたヴィンセントがジェットに言うと、彼はにっこり笑う。
「でしょ? 我が家の自慢の妹だよ? まだ婚約者が決まってないんだけど、ヴィンセントどう?」
「ちゃっかり
「嗾けるなんて失礼な。妹の幸せを願うのは兄の務めだと思ってるだけだよ? ライバルが多いみたいだしねぇ~」
ジェットが「ほら、あそこ」と視線を投げた先に目を向けると、頬をほんのり赤く染めた淑女達がこちらに視線を向けていた。
この国の王子と隣国の王女が婚約したというのもあって、今日は国内外からお客さんが多い。特にヴィンセントは国王の甥で顔も悪くないし、幼い頃に私とジェットの努力の甲斐があって、あの困った口の悪さも治っている。
地位も血筋も顔も性格も悪くないという優良物件。これに食いつかない女性はいないだろう。
夜にあるパーティーでは、きっとたくさんの女性に囲まれることになるだろう。ヴィンセントに熱い視線を送る女性を見て、ジェットが「なんでヴィンセントばかりモテるんだ……」と小さくぼやいていた。ジェットも優良物件といえば、優良物件であるが、モテないのが不思議である。
(いや……ジェットは性格がなぁ……)
見た目は天使のようだが、中身は悪魔である。
ヴィンセントは
「好みの女じゃないと、モテてもしょうがないだろ……?」
「なにそれ? モテないボクへの嫌味?」
「ヴィンセント様、クォーツお兄様みたいなことを言わないでください。心配になります」
一緒にパーティーに参加するたびに「好みの顔じゃない」と笑顔で言う兄を思い出し、私は咄嗟に口にしてしまった。顔で相手を選んで兄のように結婚できなかったら大変だ。友人としてそれは阻止せねばと私が真剣な目で彼を見つめると、ヴィンセントはバツの悪そうな顔をした。
「あのなぁ……そう思うなら少しくらいオレに気を配ってくれてもいいんじゃないか、クリスティーナ?」
「十分配ってます」
これ以上どう気を配ればいいのだ。むしろ、彼の将来を心配して彼の口の悪い部分を修正したり、周りに「ヴィンセント様は照れ屋なんですね~」とフォローを入れたりしていた私を彼はもっと感謝していいと思う。
真顔で答えた私に、ヴィンセントは渋い顔をし、ジェットは頬をぱんぱんに膨らませて笑いをこらえていた。ヴィンセントは小さく首を振ったあと、ため息を1つ零す。
「まあ、いい。今日はジェットにエスコートを譲るしな……」
そう、結婚を掛けた隠れ鬼で負けた私はジェットから「さすがに冗談だよ」と予定通りの言葉を頂戴した。その代わりに、この後行われるパーティーでジェットにエスコートされることになったのだ。
ちなみにジェットのエスコートが決まったその日、我が家の変態2人が「うちの淑女のエスコートだとォ⁉」と城へジェットの顔を確認しに行った。そして、呼び出したジェットの顔を見るなり「合格!」と口走り、2人揃ってヴィンセント父から容赦のない
ジェットは勝ち誇ったように「ふふん」と笑う。
「エスコートは任せてよ! ボク、プロだからさ!」
「プロって……貴方、モテないんじゃなかったの?」
「それはそれ。これはこれだよ」
適当に誤魔化す彼だったが、何度も世界をやり直しているなら上手くても当たり前なのかもしれない。
ヴィンセントは私とジェットが話す様子を見て口をへの字に曲げた。これはちょっとご機嫌な斜めだ。しかし、一体なぜだ。
「どうしたんですか、ヴィンセント様?」
「いや、その……」
首を傾げる私に、ヴィンセントは少し頬を染めて歯切れ悪く言葉を濁す。
なんだ、いつものか。
何か言いたげな彼に、私はいつも通り黙って待っていると、ヴィンセントは一度口をへの字に曲げた。
「クリスティーナ……いや、クリ──……」
「ルビ~? せっかくだからヴィンセントの両親にご挨拶してきたら~?」
彼の言葉をかき消すように、ジェットがダリアと戯れている妹を呼び掛けた。
「お前……っ!」
「まあ、ジェットお兄様! ナイスアイディアです~!」
ダリアとのキャッツファイト(にもなってないが)していたルビーは嬉々としてヴィンセントの腕を組んだ。
「兄もお世話になっていますので、ぜひご両親に挨拶をしに行きましょう!」
「ええっ⁉ ちょ、待て!」
自分の体格より遥かに大きいヴィンセントをずるずると引きずっていき、ダリアが2人の後に続く。
「こら~っ! お兄様を連れて行くな~っ!」
追いかけてきたダリアもルビーは捕まえて引きずって行った。それを見送ったジェットが「実は、ルビーはボクの次に魔力が強いんだ」と飛んでもない暴露をした。
あのヴィンセントを引きずっていくのだから、身体強化をしていないわけがない。ジェットの妹は10歳と聞いていたので、あの年でヴィンセントを引きずれるほど力を使えるなら将来有望だ。
「でも、ヴィンセント様は何を言おうとしたのかしらね?」
「さあ? クリームブリュレ食べたいとかその辺じゃない?」
そんな、ジェットじゃあるまいし。そう思いながらもヴィンセントが何を言おうとしたのか思いつかないので私は考えるのをやめた。ジェットがお菓子を食べたいと言い出したので、私達はお菓子が並ぶテーブルへ足を運んだ。
「……ってそういえば」
ジェットに未来のことで聞きたいことがあったのだ。
「ねぇ、ジェット。貴方、私の未来を知っているのよね?」
私がそういうと、ミニケーキを皿に取っていたジェットがきょとんとした顔で首を傾げた。
「まあ、20歳前後までの未来なら知ってるよ?」
「じゃあ……私って結婚してた?」
私はもうシヴァルラスの婚約者候補ではない。他の世界線ではセレスチアル家の秘密をばらされて社交界に参加できなくなったと言っていたので、まさか結婚できなかったのだろうか。しかし、今は家の秘密もバレていないし、父の地位も安泰で、すでに兄は第1王子の片腕として公務を手伝っている。婚約者候補から外れても結婚は出来そうだが、心配は心配だ。
彼は低く唸りながら額に手を当てている。きっと未来を変える要素があるかどうか天秤にかけているのかもしれない。
「そうだね……君と出会ってからの世界線の話だったら、確実に1回結婚しているし、君が国外追放された世界線を除けば、全部の世界線で婚約をしてたよ?」
「ほ、本当⁉」
やるじゃないか、クリスティーナ・セレスチアル!
傷心中で、しかもあんな秘密を暴露された後でも相手が見つかるなんて思いもしなかった。いや、ここは相手を褒めるべきだろう。よくやった、将来の旦那!
「じゃ、じゃあ! 私の将来の旦那様って……どんな人なの⁉」
セレスチアル家の秘密を知って、なお婚約するような人だ。いや、家の位を考えると政略結婚も存分にあり得るが、うちの変態どもは少しでもまともな相手に嫁がせていると信じたい。信じたい!
「……………………」
ジェットが私から盛大に顔を逸らした。それも真顔で。
「ちょ、ちょっと! なんで逸らすわけ⁉」
そんなに言えない相手だったのだろうか。未来が変わるかもしれないから名前は言えなくても、どんな相手かくらいは言えるはずだ。彼は持っていた皿を置いて、ようやくこちらを向けた。
「楽しみだなぁ~、クリスの花嫁衣裳! ボク、今度こそ泣いちゃうかもしれないなぁ~!」
いつもの天使の笑みを浮かべてはぐらかす悪魔に私は頬を膨らませる。
「ちょっと! どんな人か教えてくれてもいいじゃないっ!」
「そんなことしたら未来に楽しみがなくなっちゃうでしょ~?」
この上なく嬉しそうに笑っている悪魔がとても憎たらしい。しかし、ここまで彼がはぐらかすということは、絶対に何かあるに決まっている。
ふくれっ面の私にジェットはぺろっと舌を出して茶目っ気いっぱいに笑う。
「大丈夫だって、たとえ結婚できなくたって君がボクに魂を差し出して……」
「それはもういいわよ! ジェットだって、早く婚約者見つけないと結婚してくれる人がいなくなるわよ!」
なんでも彼は結婚しなくちゃいけない未来が待っていると言っていたので、今にでも相手を見繕わないとならないのではないだろうか。ジェット曰く、自分は自国ではモテないらしいが、この国だったら十分にモテる顔だ。性格はともかく。
ジェットは低く唸りながら困ったような笑みを浮かべた。
「今は別にいいかな~?」
「なんでよ? 結婚しなくちゃいけないんでしょ?」
「まあ、慌てる未来じゃないし……ボクにも生き甲斐というものがあるからね」
「……生き甲斐?」
「前にも言ったでしょ?」
天使のような笑みを浮かべ、私の腰に腕を回して引き寄せた。
「ボクはね、クリス。ボクは君をいじめるのが大好きなんだ」
とっびきりの甘い声で囁かれ、私の心臓が一瞬止まりかけた。ジェットに迫られる耐性がまだついていない私は固まったまま動かないでいると、ジェットは「これからもよろしくね、クリス」とかわいらしく首を傾げるのだった。
どうやら私は、これからも悪魔に付き纏われるようだ。
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