第5話
結局その日は脱皮をするようにずるずるとドレスを脱いで、這うようにベッドに上がったネイラはそのまま意識をぶっつりと途切れさせたように眠りにつき、夢も見ないまま体を睡魔の海に浸した。そして太陽がすっかり高くなった頃にゆっくりと、目を覚ましたのである。
「いま、なんじ……?」」
ぽつりとそう呟いてから、ゆっくりとベッドから体を起こす。自分の家で使っていたものより何倍も質のいいリネンはそれに比例するように寝心地がよかったが、柔らかい枕に慣れていないせいで少しばかり首を寝違えてしまった。
微かな首の痛みもそのままにゆっくりベッドから降りる。昨晩ドレスの下に着ていたスリップのまま眠ってしまったせいで、シルクのつるんとした感覚がどうにも肌にくすぐったい。せっかく綺麗に脱いだドレスはかろうじて近くの椅子に掛けておいたものの、きちんと保管をしておかないとだめになってしまうだろう。緩慢な動きでそれを手に取ったネイラは、窓から入る日の光がドレスの黒を柔らかく映すのをぼんやりと見つめていた。
「吸血鬼の城のくせに、窓からお日様が入るのね……」
村にある言い伝えの本には『吸血鬼は極度に日の光を苦手とする』などと書いてあったはずだがネイラが寝た部屋の窓は塞がれていることもなく、すっかり高くなった日の光が柔らかく部屋に滑り込んできている。
ふらふらとスリップ姿のまま窓を開ければ季節がらの涼しい風が頬を撫でたことで、ネイラは一つ落ち着くように息を吐いた。窓の外には切れ目のない森が世界の果てまで広がっていて、晴れ渡った空の青さと森の緑がくっきりと二つに分かれたような景色。
想像したとおり、やはりネイラの村はこの窓からは見つけることが出来なかった。見える景色が随分と高く広いことから、今自分がいる部屋は城の上の階にある部屋だったということがここでわかった。
昨夜は気絶している間にこの部屋に来た上に窓の外を見る余裕があったわけもない。ネイラはようやく自分がこれから住む部屋の輪郭を知ったのだ。
今日からこの景色が、ネイラが毎日見る景色なのである。
「夢みたい……」
勿論この台詞は、歓喜の色を含んでいるわけではない。ただ一度は自分の命を捨てる決意をしたのに、こうして涼しい風にすっきりと心を洗浄させている。そんな不可思議な感覚が、まるで夢のようだと感じたのだ。
そんな風にぼうっと窓を眺めているうちに、ネイラはふと喉の乾きを思い出した。そういえば昨日は儀式の前に食べた食事以外には眠り薬として飲んだ水くらいしか口にしていないのだ。思わず部屋を見渡すと、ベッド近くのチェストに水鳥のように細い首の水差しとガラスのグラスが置いてあった。ネイラはそれを手に取り、グラスに水差しの中身を注ぐ。そうして慎重に中身の匂いをかいでから口に含んだ。冷えてはいないものの、毒でも薬でなさそうである。口の中のものが全て喉を通ったところで、グラスになみなみと水を注ぎ、一気に飲み干した。どうやらグロウが事前に準備していてくれたようである。変な所によく気がつくなぁと薄く考えつつ、約一日ぶりの水に体はようやく落ち着きを取り戻したかのように深い安堵のため息を吐いた。
「…ふ、っくしゅん、」
不意に、窓からの爽やかな風がほんの少しの悪戯心でネイラの肩を掠めていった。スリップ姿なのを忘れていたのである。ネイラは一度ドレスを見てから、ふるふると一人、首を振る。
これから日々を過ごしていくのに毎日こんな豪奢なドレスを着るわけにはいかない。なによりこのドレスは人の手を借りないと着ることは出来ないのだ。かといって下着一枚で過ごすのなんて、無理だ。
(…どうしましょう)
今度はさまよわせるように部屋を見回すと、部屋の隅にクローゼットがあることに気がついた。アンティーク調の飾り扉がついたクローゼットは取っ手まで精巧な細工がしてあり、いかにも『お姫様』が使っていそうな意匠である。その重厚な雰囲気に普段のネイラなら気圧されて開けるのを躊躇ってしまいそうだが今はたとえボロ布でも纏っていたいくらい服に餓えている。
高すぎる敷居を思い切ってまたぐような気持ちでそのクローゼットに手を掛けて、重たい扉をゆっくりと開いた。
「うわぁ……」
するとそこにはネイラが村で持っていた服の数より何倍も多い量の、一目見てわかるくらい何倍も質のいい服たちがぎっしりと入っていたのだ。
「だ、誰のよ、これ、」
まずよぎったのは、前にここに住んでいた誰かの衣類であること。ネイラのように花嫁とされた、今はもういないであろう娘の服。
一気に気味が悪くなったが、冷静に考えて一人首を振った。嘘か真かはわからないが、グロウは花嫁がこの城に来るのは初めてだと言っていた。次に考えたのはグロウに花嫁ではない同居人がいることだが、もしそんな人物がいるにしてもさすがに使用中の部屋にネイラを通さないだろう。ここでどんなに憶測を立てても仕方ない。ネイラはたとえ誰かの衣装であっても後で謝罪をすることを誓って手近なワンピースを一枚取り出した。
「あら?これ、新品?」
しかしそのワンピースをよく見てみれば、縫製したての誰も袖を通していないものであることがわかった。縫製の糸もきっちりと締まっている上に、洗濯による色落ちや皺も見られない。着古したような服はないかとクローゼットをごそごそと漁ってはみたものの、どれを見ても新品に見える。
「新品なんて余計気まずいじゃない……」
ネイラは一人呟きながらも、まさかスリップ姿でいるわけにはいかない。心の中で一人、出会ったこともない誰かに「ごめんなさい」と呟いてから、若草色のワンピースに袖を通した。謀らずしも、若草色はネイラの好きな色である。スリップを脱いでワンピースを着れば、ネイラにぴったりのサイズだった。ネイラの身長も体型も、恐らく女性の標準だろうから単なる偶然の可能性が高い。が、花嫁衣装用の真っ黒なハイヒールを脱いでクローゼットの近くに置いてあった丈の短いブーツをおもむろに履いた辺りで、なんとなくネイラは察してしまった。
もしかしたら、グロウがネイラの為に用意したものかもしれない。と。
まさかね、とネイラは苦笑する。前提として、ネイラは今まで彼に会ったことなどない。百歩譲ってネイラの姿を見ることが出来たグロウが目測で服を用意するのはわからなくもないが、さすがに靴のサイズまでこうもぴたりと合わせてくることなどあるだろうか、と思案するが、もはや一人で答えを空想しても無駄な気がしてきた、グロウに聞けばよい、と軽い思考に切り替えて、ネイラは長い髪を頭の高い位置で一つに束ねようとアンティーク調のドレッサーの前にきた。ドレッサーの上には櫛や椿の種を絞った油の入った小瓶等、女性の身だしなみに必要な道具が真新しい姿で並んでいた。油と櫛を使わせてもらい、背中で長くすんなりと伸びた赤い髪をベージュ色のリボンで一つにまとめる。リボンの色の好みすらネイラの趣味にぴたりと当てはまっているのがいっそのこと怖かったが、偶然だと首を振って諦めた。
太陽はすっかりと空の真上近くまで上っていた。
喉の乾きを潤して身支度を整えたら心も体も少しばかり落ち着きを取り戻す。部屋の中をゆっくり見回してこの部屋の広さに少しそわそわとしてみたり、扉を開いて廊下に顔だけ出してみれば、古城の中は沈黙を保ったまま涼しげな空気を漂わせていた。
ちらりとのぞいた時に見えた廊下も日は射し込んでいるはずなのに、どこか暗く沈んだ気配が香っている。
いかにも吸血鬼の城、といった雰囲気を漂わせている廊下に反して、少女を思わせる可愛らしい空気をまとっているネイラの新しい自室をこっそりと、抜け出すように気配を消して、ネイラは廊下の外に出たのだった。
そう、理由はたった一つである。
「お腹、空いたわ……」
喉を潤して、服を着替えて、髪を整えて一息ついたら今度は胃袋が悲しく泣きだしたのだ。すぐに死ぬことはなくなったネイラの体はここぞとばかりに食事を求めているが、部屋を見回しても水差しはあれど食事の類は置いていなかった。グロウが死ぬまで、という長いとはいえ期限付きの生活の中、正直いつ何時彼がネイラの血液を突発的に欲するかはわからない。故にネイラは既に『いつ死んでもおかしくない命』であり、たとえ死んだとしても別段不満もない。そんな奇妙な悟りを開いたような状況ではあるが、飢えで死ぬつもりは毛頭ないのだ。
そこでネイラの中にうすらと、昨夜の記憶が蘇ってきた。グロウは「自由に過ごしていい」と言っていたはずだ。部屋から絶対出るなとも、グロウが命令するまで何もするなとも言われていない。
「…何か食べ物を、探しましょう」
既にからっぽの胃袋を上から優しく撫でるようにお腹をさすると、よけい悲しく鳴った。ネイラは意を決して部屋の重たい扉を開くとそろりそろりと廊下に一歩踏み出したのだった。
廊下は先ほど顔を出した時に感じたとおりシンと静まり返り、暖かいはずの陽が荘厳な装飾を施した窓から差しているはずなのに、廊下が広いせいかどこか薄暗い。窓からそっと外を見れば、やはり鬱蒼とした森が地平線の果てまで広がっている。涼しい廊下を迷子のようにキョロキョロと見回しながら、おもむろに隣の部屋の扉を開けようとそれを押してみたが、残念ながら開かなかった。
「…鍵、閉まってるのね」
ネイラの部屋があるフロアは、どうやらほとんどの部屋に鍵が掛かっているようだった。意図はわからないが、なんとなく隣の部屋に何があるかわからないというのは少しばかり怖い。などと考えながら、薄暗い廊下で微かな気配を感じ、ネイラは思わず勢いよく後ろを振り返った。勿論、後ろには誰もいなく、何もない。
「……」
城が広いせいか、薄暗いせいか。それとも何もかも得体がしれないせいか。
先ほどまで「いっそ悟りを開いた命」だと思っていたネイラは不意の恐怖にどっぷりと身を浸らせながら、明るくて広い場所に出るべく、そして空腹の腹をどうにか満たすべく、赤い絨毯をなるべく音を消すように歩きながら城の階下へ降りる階段を降りたのだった。
大きなステンドグラスを背後に階段を降りれば、昨夜の記憶がちらちらと舞い戻ってきた。確か眠り薬が切れた時に目を覚ました場所だったはずだ。ちょうど階段の真下で目を覚まし、このステンドグラス越しに黒い月を見た。
「……」
その晩の記憶が、ずるずると這うようにネイラの中を回っては、ため息と共に抜けていく。そのまま深く息を吐ききっては、一歩、その場から足を踏み出してネイラは裏手の方に回る。まずは食事を取ることが、記憶を思い起こして絶望することよりも最優先すべき事柄なのだ。そう無理矢理考えて、強引に昨夜の記憶を押しつぶす。もちろん空腹は感じてはいるものの、今にも飢えそうなわけではないのは確かだ。けれど今は「空腹」という理由を無理矢理自分の中で主役にさせれば、色々考えることから少しだけ逃げられるのだ。
階段の裏手へと回って木製の分厚い扉を開くと、そこには城の厨房が姿を現した。
「あ、あった、けど…」
目当てのものを見つけパッと喜んだのもつかの間、ネイラは目を見開いてキョロキョロと辺りを見回す羽目になる。
厨房はなんとなく陰鬱な城内に比べて、陽が多く差し込む大層明るい場所だった。城の広さに比例するように広い調理台に、清潔そうな水場がある。なんとなく埃っぽかった廊下とは違い、掃除まで徹底されているようであるそこにそろりそろりと入り込むと、ネイラは調理台を見つめた。陶器で出来たタイル貼りのそこは汚れなく磨きあげられている。調理器具も洗い立てのようなそれに、違和感を感じるのは当然のことなのだ。誰が聞いているわけもなく、彼女は一つ呟く。
「綺麗すぎない?」
そう、若干気味が悪いと思えるほどに整えられた厨房を一周くるりと回って調べたけれど、特に何か変わったものはないように思えた。ただ単純に、掃除が行き届いているのだ。あの吸血鬼が全て掃除しているというのだろうか。
想像出来ない、などと眉間に皺を寄せながらとりあえずネイラは水場のハンドルを数度動かして水を汲み上げた。錆びた水が出てくることはなく、新鮮な香りの水が勢いよくネイラの手のひらに当たる。それで軽く手を洗ってから、すぐ食料庫らしき棚を開いた。が、中は空っぽ。麦の一粒も落ちてはいなかった。
「何もないのね……」
そのまま空っぽの腹を抱えて、棚の中や保冷用の棚の中を覗いたが、結果は寂しいものとなった。ネイラは一度ぐう、とお腹を鳴らしてからへなへなと椅子に座り込む。
「これだけ綺麗なキッチンなのに、食べ物が何もないなんて……」
ガックリとうなだれながら棚にあったグラスを拝借し、水で空腹感を誤魔化した。グロウに食料の在処を聞きたいが、日がまだ高いせいか彼の気配は全くしない。どこで眠っているかも知らない上に、出来ることならあまり接触しないように日々を過ごしたいものである。
ネイラはふう、と小さく息を吐いて厨房の先、勝手口のような扉に近づいた。鍵は小さなフックタイプのものが付いているだけで、それを外せば簡単にドアノブが回りそうである。想像するにこれだけ深い森の中ならば木の実の一つや二つあるのではないかと考え、城の外に出るという選択肢にたどり着いたのだ。
しかし一瞬よぎるのは、この城の主である彼である。
もし、勝手にお城から出たのが彼に知られてしまって、機嫌を損ねられてしまったらどうなるのか、という一抹の不安が暗雲の如く押し寄せてきた。最悪、機嫌を損ねられてネイラ自身が罰を負う分には構わない。けれどこれでへそを曲げてしまったグロウが他の娘をどこかからか浚ってきて血液を吸うと言い出したら?ネイラへの罰として、妹のシェーラを選ぶことだってあるかもしれない。グロウが話す言葉の端々に人間をどこか食料としか見ていないような空気が感じられるのは、昨夜話しただけでも十分に理解出来た。
まだ、この城に来たばかりだ。一体何が彼の逆鱗に触れるかを把握でき内は滅多なことはしない方がいいだろう。
ドアノブを掴んだまま、思考をぐるりと巡らせてから、ネイラはそっとそれを離してゆっくり鍵をしめた。そうして一歩、二歩と後ろに後ずさる。しかしその刹那、
「おはようネイラ。何をしているんだい?」
「きゃあああ!!!」
不意に背後から聞こえた声、どすんと、背中にぶつかった固い感触、小さな衝撃。そして全くしなかった気配に、ネイラは反射的に叫び声をあげてその場でぺたんと座り込んだ。背後からやや遅れて「うわぁ」なんて気の抜けたような喫驚の声が聞こえてきて、腰を抜かしたままおそるおそる顔を後ろに向ければ、そこにはきょとんと紅い瞳を丸くしたグロウが立っていた。
「え、なに、へ?い、いつ、から、あの」
「だ、大丈夫?驚かせちゃってごめんね」
立てるかい?などと言いながら、そっと手を差し伸べてくるグロウの青白い手がネイラの目の前に下りてきたが、それをやんわり断るように自らの力で立ち上がった。
「ご、ごめんなさい…」
「ううん。僕こそ急に声をかけたのがいけなかったんだ。こんなところで何をしているのかなって思ってさ」
何をしていたの?とグロウが首を傾げたのと同じタイミングで、ネイラのお腹が悲しく鳴いた。ハッとしたように上げた顔をすぐ俯かせて、羞恥から逃れる。
「…お腹が空いてしまったから、何か食べたくて。でも何もなさそうだったから、外に何か木の実とか…なってないかしらって思ったの。勝手にうろついてごめんなさい」
空腹なのは本当のことで、食料を探すために外に出ようとしたのも本当だった。けれどネイラが危惧していたのは勝手に彷徨いていたのを咎められるのではないか、というこではなく、『逃げようとしていると勘違いされる』ことだったのだ。けれどそれは言えなかった。そういう思考が頭にあること事態、彼に知られてはいけない気がしたのだ。
しかしグロウは「あっ」と小さく叫ぶと、調理台をぐるりと見回してから頭を抱えて首を振った。
「そうだった…ごめんねネイラ。食料のことすっかり忘れてしまっていたよ…そうだよね。お腹、空いたよね」
「ご、ごめんなさい…」
「いいや、謝らないで。人間が食事をすることはきちんと覚えていたのに肝心の食料を用意し忘れたのは僕が悪い。ごめんね。つらい思いをさせてしまったね」
ネイラは力が抜けてしまった。まさかそこまで考えてくれているとは思ってもいなかったのだ。と同時に彼は食事をとらないという事実に軽い衝撃を覚えた。ますます目の前の吸血鬼という生き物に未知の恐怖を覚えるが、これでネイラの危惧していたことからは完全に目を反らせることが出来たようである。
ネイラはその点にだけ安心すると「こちらこそ、迷惑かけてごめんなさい」と言った。もちろんそんなことはあまり考えていないが、自分が人質である自覚はあるのだ。
するとグロウは首を横に振りながら「迷惑なんて、ちっとも」と微笑む。彼の青白い顔に、ほんの少し色味がさしたような気がした。
「今から食材を調達させてくるよ。ネイラ。何か食べたいものはある?」
「なんでもいいわ」
「わかった。ちょっと待ってて」
そう言うとグロウはくるりと身を翻し、厨房を出ていった。そこでネイラはふと、一抹の不安を背負う。
一体誰に用意させて、何を食べさせてくれるというのだ。やはりこの城には自分とグロウ以外の誰かがいるのだろう。もしや、とネイラは今自分が着ている新品の衣服を見つめる。やはりこれの持ち主がいるのだろうか。
「だめだわ。お腹が空いた……」
色々考えたいことはあるのに、なぜか上手く考えがまとまらない。それらは全て空腹のせいだろうと、ネイラは一人になった厨房で、先ほど開けることの出来なかった裏口の扉をじっと見つめたのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます