第4話

一つ、グロウが死ぬまで、この城で暮らし必ず側で見守ること。

一つ、ネイラが生きていることは家族や村は勿論、他の人間に知られてはならない。


グロウがネイラにした約束は、たったこの二つだけだった。それをグロウは羊皮紙にサラサラと書き、ネイラにも署名を求める為に羽ペンを渡してくる。是も非もなく、ネイラはサインをするためにペンを取った。ネイラの今までの生活では高級な羊皮紙など書いたことがないせいか滑りのよい紙にペンが先走りそうになったが、なんとか耐えて紙の一番下に『ネイラ・リーベリア』と署名した。


「案外律儀なのね」


「約束ごとは紙に書いてサインをもらっておくといいって教えてもらったからね」


「……誰に?」


「僕が若い頃、いろんなことを教えてもらった先生に」


「吸血鬼も勉強するのね」


「言葉を話す種族である以上、教育は必要だよ」


グロウは小さく笑って紙を巻き、自身の髪を束ねていた革紐を外してそれで留めた。不意にもし約束を破ったらどうするの?なんて言葉が口から出そうになったが、やめた。聞かなくてもそんなもの既にわかっているではないかと考えを直す。ネイラは髪紐を外したグロウの顔をじっと見つめながら、彼の指が紐を縛りきるのを待った。


つい先ほどまで恐怖や混乱が勝っていたせいでそこまで彼の顔を見ていなかったが諦めと同時に落ち着いて彼を見れば、顔色こそ血の気が通わない青白い色をしているものの、容姿は気品のある造りをしている。彫りは深く、まつげが長いのか、ランプが作る明かりで頬に微か影が映っている。


(まつげが長いと、影って出来るのよね)


ふと、妹のシェーラを思い出していた。

彼女も金色の長いまつげを伏せると、ふと頬に影を落としていたものである。

反面、ネイラはそこまでまつげが長いわけでもない。容姿は正直、自信など微塵も無かった。髪だって色はさして珍しくもないかもしれないが、この色にしては珍しく背中でまっすぐに揺れる。それを気味悪がって幼い頃は近所の男の子に苛められたことだってあるのだ。


(なんでグロウはシェーラではなく私がいいのかしら)


そもそもどこから自分たちを見ていたのか、どうやって娘を確認して生け贄を決めていたのか。冷静になれば疑問など尽きるはずもない。そしてその疑問は、それを聞いて果たして彼が答えてくれるのか際どいような質問だらけである。


(あと数年って言ってたわよね。ゆっくり聞いてみようかしら)


いつ殺されるかもしれぬ立場なのは十分に理解していた。けれどネイラはすでに「開き直った命」である。何か吸血鬼であるグロウの逆鱗に触れ殺されたりある日いきなり吸血されて絶命してもそれはそれ、と割り切れてしまえるような気がした。


「……あの、なぁに?ネイラ」


思わず凝視をしていたようで居たたまれない、とでも言うようにグロウからのストップがかかった。ネイラはようやく覚醒して、「ごめんなさい」と淡々と呟いてから、その瞳を窓の外に移す。じきに夜明けへと差し掛かる時間なのだろう。夜の空が深い濃紺から、やや淡くなりつつある。


「もうすぐ、夜明けね……」


「すっかり一晩経ってしまったね」


疲れただろう?と首を傾げるグロウに遠慮がちに頷けば「そうだよね。色々なことがあったから」とまるで自分がその中心にいたことなど忘れてしまったような口調でネイラを撫でる。その手に思わず小さく悲鳴を上げると、グロウは少し悲しげに微笑んでその手を離した。


「もう朝だけど、君も一眠りした方がいいよ。僕ももう休むから、目が覚めたら好きなことをして構わないからね」


「あ、待ってグロウ」


「なんだい?」


「とても頼みにくい上に申し訳ないのだけれど……」


ネイラは瞬時に眉間に皺を寄せながら一旦ベッドから降りてグロウに背中を向けた。そして今まで着たままだった黒いウェディングドレスの腰の部分に施されたレースをめくった部分を指さす。その指先につられたグロウがそこを凝視すれば、非常に凝ったデザインのホックがかかっており、更にコルセットのように編み上げられた紐が後ろ手では到底外しにくいような造りになっている。


「さすがにこんな豪華なドレス着たまま眠れないから…ごめんなさい。外してもらえないかしら」


「……」


「ナイフで切れば脱げると思うんだけど、村の人たちが作ってくれたドレスを裂くなんて嫌なの。不躾だけれどお願いできる?」


「……え、と」


急に動きを止めてしどろもどろになったグロウに、ネイラはいぶかしげに目を細めては背後の男の気配を探った。やはりほぼ初対面の女のドレスの紐をほどくなんて抵抗があるだろうか。ネイラは瞬時に考えを鋭角に折り曲げると彼に向けていた背中を翻した。


「あ、やっぱり、いい。ごめんなさい……」


一度は自分で頼んでしまったものの、反応がないのがまた居たたまれない。なんとか最小限で済む程度にドレスを切って、あとで自分で修繕するしかないかと、ネイラは一つ覚悟を決めて今度はグロウにナイフを借りるべく口を開こうとした所で、ようやくグロウの凍り付いた体が溶けた。なにやら首をブンブンと振ってから小さな声で「大丈夫」と呟いている。彼の声がよく聞こえなくて、ネイラが一度振り返ろうとした所で不意打ちのようにドレス越しに腰にグロウの冷たいであろう手が触れた。驚いた拍子に軽い喫驚の声を上げてしまい、今度が背後から謝罪の言葉が漏れ聞こえる。


「僕がやるとも。そもそもこれは花婿である僕の仕事でもあるし」


「そうなの?」


思わずきょとんと彼の言葉に疑問を投げかければ、先ほどまで妙に焦った様子だった男の舌が急に滑らかになった。笑いさえ含み始めたそれに、今度はネイラの機嫌が、ほんの少しだけ角度を曲げる。


「ごめんなさいね。婚儀の作法なんか詳しくないのよ。そんな予定、全くなかったもの」


そう言って俯けば、背後から今度は楽しそうな声が聞こえてくる。


「違うんだ。違う。ごめんねネイラ」


「いいわよもう」


「違うんだ。嬉しくて。君が、婚儀の作法を知らないのが僕はとても嬉しい。大丈夫大丈夫。僕が教えてあげるから」


婚儀の作法は、結婚をする直前に花嫁修業の一環として花嫁が学ぶものである。ゆえに、この男はネイラに恋人の影がないことを喜んでいるのだ。

それが『吸血鬼の花嫁』への独占欲からくるものなのか、はたまた『ネイラ自身に向けた独占欲』なのか、それはまだまだネイラには計りかねることである。


「まず、こんなに腰に複雑な装飾のホックを誂えたり、コルセットの紐を複雑に結ぶのもきちんと意味があるんだ」


グロウが、レースに隠れている花の形をしたホックに指をかけたのか、ドレスが微かに後ろに引かれる感触に思わず身を固めれば、いともあっさり腰の部分が緩んだ。衣擦れの音に紛れてパチンと金属のかち合う音がした。上手に外してくれたようである。


「花嫁が一人で脱ぐことができないような造りになっているのは、花嫁の貞淑を表しているんだよ。花婿の前で以外には決してドレスを脱がない、足を開かない抱かれないっていう誓いだね。言わば貞操帯さ」


「……もっと言い方がないものかしら」


そのまま、今度はホックの真下、コルセットのように編み上げ状になっている飾り紐に手をやっているのか、だんだんとドレスの締め付けが緩くなってきた。と同時にじわりじわりとネイラの肩口に羞恥が這い寄ってきた。ドレスを綺麗に脱ぐ為には仕方のないことだが、異性に脱ぐのを手伝ってもらうなど、はしたないことこの上ない。事情は大層は異質なものだが、この状況とて異質すぎる。


混沌とした考えを渦巻くように巡らせながら、ただ身を堅くしてこの時間が過ぎるのを待つネイラに対して、背後のグロウは丁寧に紐の結び目を緩めていった。


「それでね、婚儀を終えた日の夜、花嫁はようやく貞淑の象徴であるドレスを脱ぐんだよ。花婿が腰の部分にある一人では脱げない意匠の装飾を外して、ようやく初夜を迎えるんだ」


「……」


あれだけ結婚式のドレスに華やかで清廉なイメージを持っていたというのに、なにやらそれを粉々に砕かれた気分だった。よその国の婚儀もこんなものなのだろうかと、ネイラは閉口したまま男の指が凝った結び方をされた紐を外すのを待った。別に、今そこまで説明されなくても彼が説明する通りの展開になるはずなどない。のに、背後の男がわざと下卑た言い方をしているような気がして、ネイラは別の意味で頭の中を真っ白に曇らせる。


しかし、はたと別の思考が頭の隅からじっとりと侵食してきた。血を吸われることは、恐らく、多分、ないかもしれない。けれど何か別のことを要求されることは、あるのだろうか。


そう思った瞬間、固くした身からじわりじわりと冷や汗がにじみ出てきた。そんな展開は想像していなかったネイラからしたら、血を吸われるという結末よりも恐怖を嗅ぎ取ってしまった。怖い。無知な己の脳内を未知の恐怖が迫る。しかしそんなネイラを余所に、ややうっとりとしたような声音で、グロウが説明を続ける。


「さらにこの紐の部分とホックって、レースで隠れているだろう?この部分はいわば花嫁の……ネイラ?」


「ひゃっ!」


不意に名前を呼ばれて、ネイラは思わず大声で叫んだ。そのまま両手で己を抱えるようにして腕を回し、カタカタと震え始める。グロウがもう一度、ネイラの名前を呼ぶ。しかし彼女は余計に身を震わせてしまっているではないか。


「どうしたの?大丈夫?」


答えない。よく見れば、彼女の露出した肩口が再び粟立っている。


「ネイラ」


どこか心配そうなグロウの声色がネイラの背後に佇むが、ネイラの脳裏によぎった一つの可能性がへばりつき、それが離れてくれない。どう反応していいかもわからず、ネイラは俯き、強く目を閉じた。そこでグロウは「…ああ」と小さく唸るように納得してから、もう一度ネイラの名前を呼んだ。


「そうだね。乙女に急にこんな話をしたら怖いに決まっているよね。ごめんねネイラ」


「……」


「君は、もしかしたら僕が君を抱くのではないかと思ってしまったんだね」


そう言われた瞬間、ネイラの全身がカッと熱くなった。下世話な想像に勝手に恐怖した挙げ句、それを知られてしまったのだ。大した恋すら経験していないネイラの身では、羞恥に身を焼かれるほどの思いである。


「……ちが」


「思えば危機を感じて当たり前の状況だ。君が恐怖を感じてしまうことへの配慮がまるで足りなかったようだね」


でも大丈夫だよ。と一見穏やかな声で言ったグロウから微かににじみ出ている『悦楽』がネイラの皮膚を這って伝うように、更に肌が粟立つ。背後の男は楽しんでいるのだ。ネイラがこうして羞恥に震え恐怖に怯えていることを、楽しんでいる。


ひどい。と純粋な感情がネイラを襲うがグロウが一度「聞いてネイラ」と穏やかに言うものだから、羞恥に燃える頬もそのままにネイラは彼の方を見た。グロウは穏やかに目を細めて微笑んでいる。


「安心してネイラ。僕は決して君を襲うことが出来ない」


あれ、この台詞別の意味でつい先ほど言ったよね。などと、やはり穏やかに言うグロウにネイラは眉間に深く皺を寄せる。


「ど、どういう意味……?」


怯えた目のまま首を傾げれば、そんなネイラの目を見てからグロウは頬を冷たい人差し指で掻いた。


「さすがの僕もほんの少しだけ恥ずかしいから、頑張って聞いてね」


「なに?どういうこと……?」


ネイラが答えを迫るように先を強請ると、グロウが不意にネイラの側を離れ、机の引き出しにある小型のナイフを取り出し、それをゆっくり自分の腕に当てた。


「えっ、」


「まぁ、見てて」


軽い口調でそう言うと、グロウはおもむろに自身の腕に当てていたナイフをゆっくりと引いた。


「きゃっ!!」


反射的にネイラが悲鳴を上げれば、グロウは「大丈夫」とつぶやく。


「ほら見てネイラ。大丈夫だから」


思わず目をつぶって彼の奇行から逃げようとするも、その傷口を彼がネイラの視界に無理矢理に入れてくるものだから、彼の青白い腕がネイラの目に入った。


しかし彼女の目は、不可解なものを映したのだ。


「ど、どうして?」


グロウが差し出した自身の腕は、ナイフが偽物ではないことを示すが如く、腕を横断するようにパックリと切れていた。しかし、切れているのならば『目に映らなければならないもの』がネイラの視界に飛び込んでこないのである。


そう、それは彼が人間に唯一欲するもの。彼がそれを欲するが故に、月の光が黒くなる日の前夜、国中の娘は怯えながら眠れない夜を過ごすのだ。

しかし肝心のそれが、彼の流れるべき場所に流れていなかった。


「血、が……」


「そう。僕の体はね、血液が流れていないんだ。血管なんて、きっと既に凍り付いている」


「どうして…?」


「さぁ、それは僕にもわからない。けれど『グロウという吸血鬼』の身体には血液が一滴も流れていないのさ」


そう言って笑ったグロウの腕の傷は、やがてネイラの目の前でジワジワと癒えていく。深い傷ではなかったにしろ、ネイラなら完全に傷を消すのに数日掛かるであろうそれを、グロウの体はたったの数秒で治したのだ。


「吸血鬼って、ほんとうに不死なのね」


かつて村で読んだ古い本に吸血鬼は不死であるということが書かれていたことは勿論頭に入っていたけれど、ネイラはここでようやく彼が『人ならざる者』であることを認識したかのようにほんの数瞬前まで傷があった部分を呆然と見つめた。今は傷があったことさえ疑わしいほどに、青白い腕はつるりと滑らかである。

しかしそんな腕とは相反するように、グロウの声音は不意に寂しげな色を帯びた。


「そうだね。けれど永遠じゃない」


だから僕は卑怯な手を使って、君を欲したんだ。


思わずネイラは顔を上げると、グロウが恥ずかしげに目線をさまよわせながらもネイラと目が合うと、やはり寂しそうに微笑んだ。


「……そう」


「うん」


なんで私なのかしら?


彼の目的がシェーラがではなかったことについては理解出来た。しかしなぜ、国中の女たちの中からたった一人、彼はネイラを選んだのかは、まだ聞いていない。今までの展開が激流すぎて湧きもしなかった疑問がふとネイラの脳裏によぎったけれど、今また何か質問して返されても肝心のネイラにはキャパシティが足りない。


「で、貴方の体に血が流れていないことと、今までの話と何か関係が、あ、あ、あるのかしら」


そこで質問をすることを諦めたネイラだったが、そうはいかない問題がまだ残っていた。元々彼がいきなりナイフで腕を切ったのも、この話が元凶だったのだ。

グロウが決してネイラを襲わない理由。それを彼が話そうとしていたはずなのに、何故か吸血鬼の体のしくみの話になっていた。


するとグロウが一瞬驚いた顔をしてから、目線をうろうろとさせる。そうして言いにくそうに、しかしどこか興奮したように声を上擦らせて話し始めた。


「君は、本当に乙女なんだねぇ」


「な!」


反射的にグロウを睨む。しかし目の前の男はそんなネイラの視線に気づいているのか否か、挙げ句口元を見てわかるほどに緩め、微かに笑い始めた。


「いや、僕は心から嬉しいよネイラ。君が他の男に汚されていないことがわかって本当に嬉しい。吸血鬼のくせに神に祈ってしまいたいくらいだよ」


「や、やめてよ下品ね!」


「下品なものか。花嫁が真に純潔なことがわかって喜ばない花婿なんていないんだよ」


先ほどのように気色ばんだような声でうっとりと話す目の前の男に、ネイラは再び羞恥に飲まれる。グロウがわざとやっているのではないだろうかと、ネイラは彼を睨みつけた。が、のれんに腕押しとでも言うように、彼はにこにこと嬉しそうな表情を浮かべるだけで効果など微塵もなさそうである。そんなグロウの反応にどこでどうそんな判断をされてしまったのかもわからないネイラはどの部分に対して怒っていいかもわからなくて、ただ目の前で機嫌が一気に上昇している吸血鬼を睨むことしか出来ないのである。


「あ、ごめんねネイラ。嬉しすぎて浮かれてしまったよ」


「……」


「ご、ごめんてば。嫌わないでおくれ」


今度は急に焦りだしたグロウに、ネイラは深く深くため息を吐いた。


「私で遊ぶのはそれくらいにしてほしいのだけれど」


「いや全て僕の本音なのだけど……まぁいいか。それでね。どうして僕が君を抱くことが出来ないかというとね」


「え、えぇ」


「君を安心させるために単刀直入に言うけれど、血液が、回っていないからね。機能しないんだ」


「へ?」


今度はネイラをポカンとさせる彼の言葉は、単刀直入というわりには回り道をして言葉を選んでいるようだった。グロウの頬が赤く染まることはないが、少しばかり恥ずかしそうに唇を噛んでいる。


「血液がこっちに回ることがないから、まぁ、つまりは勃たないんだよね僕。だから安心してネイラ。君のこと可愛がりたくても出来ないんだ」


「ぎゃ……」


残念ながらネイラの体には絶えず血が流れている。心臓がバクバクと音を立てて顔に熱が集中する。恥ずかしいが半分、それから混乱が半分、さらに許容量を越えてグロウに対する罵りの感情がこぼれ落ちていく。既にオーバーヒートした思考が言葉を生むことを忘れ、ただパクパクと口を動かすことしか出来ないネイラを余所に、グロウはすくっと立ち上がると、少し早口になりながらネイラの無言の喫驚を遮った。


「ごめんね、疲れてるのに更に疲れさせてしまったかな。もうお休みネイラ。もし朝に目が覚めたら僕は地下室にいると思うから何か困ったことがあったら遠慮なく来てね」


またね。と手を振り、そそくさと部屋を出ていったグロウに、ネイラは呆然としたまま。すっかりコルセットの紐も解け、複雑なフックも綺麗に外れた脱げかけの黒いウエディングドレスのまま、へなへなとへたりこんだのだった。

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