舟からの手紙

音澤 煙管

元気かい?





手も届かない、

遠くの方から眺めてる。

あれからとても心配だったから。

君を気遣い見守っている。

ぼくから見える君の影。

ぼんやりだけどよく見える。

この舟は気まぐれで、

無くなる時はお休みしている。

また、舟が現れると、

君のために眺めている。

今日はお疲れ様、

明日はどんな日になるのかな?

ぼくを気遣い見守られた日の様に。

今度はぼくが見守っている。

三日月の舟に乗り、

空の上から見える君。

月明かりの下だからよく見える。

ぼんやりだけど、よくわかる。

天国と言う、

遠くの方から眺めてる。


月明かりの下の君へ、

読まれることのない

手紙を書いている……。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

舟からの手紙 音澤 煙管 @vrymtl

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ