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2019年11月26日 01:46
すみませんが、ちょっと辛口のコメントをさせていただきます。正直、この話の妹による七海がいかに天才である描写の部分は果たして必要ですか?誤解しないで下さい。別に七海が天才である必要性を否定していません。必要性に疑問を感じるのは、そこまでの天才の設定はこの物語に必要なのかをです。この物語はラブコメです。それも、相対的な平和な環境のラブコメです。作者さんはこんな日常的な環境のラブコメにこんなバランスよくのシリアスの雰囲気を作り出したことに関して、自分は凄く好きです。しかし、本話の話は、今までの作りを台無しにしたように感じました。作者さんは七海に魅力をつけるつもりで書いたこの設定は、急に七海のキャラ設定が薄っぺらくさせ、本作品をギャク作品のようにさせました。何で、作品が70話以上進んでいる今、俺つええみたいな設定を入れるのですか?本作のようなラブコメのどこに、俺つええでなければ解決できない展開があるのでしょうか?
作者からの返信
@lain3333 様コメントありがとうございます。厳しいながらも非常にためになるご意見をいただけて嬉しく思います。作者として返答をさせていただく前に、これより下にはわずかながら〝本編で明言していない設定〟が含まれております。コメント欄はどなたでも確認できるようですので、万が一ネタバレに近い情報を閲覧されたくない方は、これより先の文章を読まれないことを強くお勧め致します。★〝登場人物への過剰な天才設定〟につきましてはご指摘の通り、通常の〝ラブコメ〟というジャンルにおいて、まず間違いなく不要なものかと思います。ただし本作における七海未来は、常人離れした容姿と才覚、家柄に恵まれ、だからこそ〝不幸〟になってしまった少女です。一方で、作中において久世真太郎もまた非常に優れた能力を有しておりますが、彼はむしろ〝幸福〟な立ち位置にあります。そしてこの先の物語の展開上、「久世真太郎は七海未来に対して強い憧憬と劣等感を持つ」という条件が必要不可欠でした。つまり七海未来>久世真太郎の方程式が成り立たなければなりません。さらに真太郎は、桃華に〝一目惚れ〟されるだけの人物でなければなりませんでした。作中では彼の人柄にこそ魅力があると強調しておりますが、〝優しいだけで能力は平凡〟ではまず目立ちません。特に、桃華が真太郎に一目惚れしたのは高校一年生の前半です。目立たない、ただ人柄に優れているだけの男子高校生に〝一目惚れ〟するほど強く憧れることはまずあり得ないでしょう。よって地元中学が違い、かつ他クラスである桃華が真太郎の存在に気付けるよう、彼の能力値を〝学園でも有数のイケメンであり、学年トップクラスの成績を誇り、バレーボール部のエースである〟という非常に高い水準に設定することになりました。ここが問題の〝七海未来の過剰な天才設定〟の原因とも言えるのですが、真太郎の能力を非常に高くした都合上、未来の能力値は彼とさえ比較にならないレベルでなければなりませんでした。さらに未来が作中において孤高を貫いていたのは〝能力の高さによる他者からの注目への嫌悪感〟や〝自分を容姿だけで判断してくる他者への失望〟という〝不幸さ〟が根幹にあります(この点につきましては続く第七二編で少しだけ言及しております)。以上の理由から〝真太郎よりも優れた能力値を持つこと〟と〝真太郎とは違って不幸である〟という二点を両立させなければならず、その結果として生まれたのが〝高すぎる能力値がむしろ仇となり、不幸となった〟、七海未来というキャラクターでございます。当然ながら作者である私には、桃華が真太郎に惚れる動機を別に作ることで真太郎の能力値を下げ、それに連なって未来のスペックを低く設定する、という選択肢もあったのかと思います。しかし〝基本的に能力値に優れるのにところどころでポンコツなところが垣間見える真太郎〟や、〝すべてを持つ未来が、どう考えても平凡な地味男である悠真との関係に居心地の良さを感じる描写〟など、未来の能力を下げてしまうと描けなくなるシーンも多々あります。また第五七~六三編『自己犠牲イルミネーション』のお話のように、未来には〝悠真の考えなしの無謀な行動〟を律し、かつ彼の目的を力ずくで果たせるだけの人物であって貰わなければ困ります。上記のお話では未来の護衛官である本郷琥珀が実働に当たりましたが、だからといって〝ただ優秀な護衛官を従えているだけ〟では、悠真の協力者が未来である必要性がなくなってしまいます。やはり未来には〝七海未来本人の力〟があり、その上で有能な部下を従えて欲しかったのです。……などと、長々と述べさせていただきましたが、これらはすべて〝七海未来は天才である〟という一言で済ませられることであるのは確かです。第七一編における彼女の能力値に関する描写は少々過剰であったかもしれません。大変申し訳ございませんでした。今回いただいたご意見をもとに、改めて第七一編と今後の展開を検討した上で、不要と思われる描写については削除・訂正させていただこうと考えております。ただ、〝七海未来が天才である〟という点に関しましてはどうしても変えるわけにはいきませんので、何卒ご理解いただければ幸いでございます。最後になりましたが、今回は非常に有り難いご意見をいただき、本当にありがとうございます。本作のシリアスパートへのお褒めの言葉と合わせて、今後の創作活動への意欲とさせていただきます。よろしければ、今後とも本作をよろしくお願い申し上げます。
すみませんが、ちょっと辛口のコメントをさせていただきます。
正直、この話の妹による七海がいかに天才である描写の部分は果たして必要ですか?
誤解しないで下さい。別に七海が天才である必要性を否定していません。必要性に疑問を感じるのは、そこまでの天才の設定はこの物語に必要なのかをです。
この物語はラブコメです。それも、相対的な平和な環境のラブコメです。作者さんはこんな日常的な環境のラブコメにこんなバランスよくのシリアスの雰囲気を作り出したことに関して、自分は凄く好きです。
しかし、本話の話は、今までの作りを台無しにしたように感じました。作者さんは七海に魅力をつけるつもりで書いたこの設定は、急に七海のキャラ設定が薄っぺらくさせ、本作品をギャク作品のようにさせました。何で、作品が70話以上進んでいる今、俺つええみたいな設定を入れるのですか?本作のようなラブコメのどこに、俺つええでなければ解決できない展開があるのでしょうか?
作者からの返信
@lain3333 様
コメントありがとうございます。
厳しいながらも非常にためになるご意見をいただけて嬉しく思います。
作者として返答をさせていただく前に、これより下にはわずかながら〝本編で明言していない設定〟が含まれております。
コメント欄はどなたでも確認できるようですので、万が一ネタバレに近い情報を閲覧されたくない方は、これより先の文章を読まれないことを強くお勧め致します。
★
〝登場人物への過剰な天才設定〟につきましてはご指摘の通り、通常の〝ラブコメ〟というジャンルにおいて、まず間違いなく不要なものかと思います。
ただし本作における七海未来は、常人離れした容姿と才覚、家柄に恵まれ、だからこそ〝不幸〟になってしまった少女です。
一方で、作中において久世真太郎もまた非常に優れた能力を有しておりますが、彼はむしろ〝幸福〟な立ち位置にあります。
そしてこの先の物語の展開上、「久世真太郎は七海未来に対して強い憧憬と劣等感を持つ」という条件が必要不可欠でした。つまり七海未来>久世真太郎の方程式が成り立たなければなりません。
さらに真太郎は、桃華に〝一目惚れ〟されるだけの人物でなければなりませんでした。作中では彼の人柄にこそ魅力があると強調しておりますが、〝優しいだけで能力は平凡〟ではまず目立ちません。特に、桃華が真太郎に一目惚れしたのは高校一年生の前半です。目立たない、ただ人柄に優れているだけの男子高校生に〝一目惚れ〟するほど強く憧れることはまずあり得ないでしょう。
よって地元中学が違い、かつ他クラスである桃華が真太郎の存在に気付けるよう、彼の能力値を〝学園でも有数のイケメンであり、学年トップクラスの成績を誇り、バレーボール部のエースである〟という非常に高い水準に設定することになりました。
ここが問題の〝七海未来の過剰な天才設定〟の原因とも言えるのですが、真太郎の能力を非常に高くした都合上、未来の能力値は彼とさえ比較にならないレベルでなければなりませんでした。
さらに未来が作中において孤高を貫いていたのは〝能力の高さによる他者からの注目への嫌悪感〟や〝自分を容姿だけで判断してくる他者への失望〟という〝不幸さ〟が根幹にあります(この点につきましては続く第七二編で少しだけ言及しております)。
以上の理由から〝真太郎よりも優れた能力値を持つこと〟と〝真太郎とは違って不幸である〟という二点を両立させなければならず、その結果として生まれたのが〝高すぎる能力値がむしろ仇となり、不幸となった〟、七海未来というキャラクターでございます。
当然ながら作者である私には、桃華が真太郎に惚れる動機を別に作ることで真太郎の能力値を下げ、それに連なって未来のスペックを低く設定する、という選択肢もあったのかと思います。
しかし〝基本的に能力値に優れるのにところどころでポンコツなところが垣間見える真太郎〟や、〝すべてを持つ未来が、どう考えても平凡な地味男である悠真との関係に居心地の良さを感じる描写〟など、未来の能力を下げてしまうと描けなくなるシーンも多々あります。
また第五七~六三編『自己犠牲イルミネーション』のお話のように、未来には〝悠真の考えなしの無謀な行動〟を律し、かつ彼の目的を力ずくで果たせるだけの人物であって貰わなければ困ります。上記のお話では未来の護衛官である本郷琥珀が実働に当たりましたが、だからといって〝ただ優秀な護衛官を従えているだけ〟では、悠真の協力者が未来である必要性がなくなってしまいます。やはり未来には〝七海未来本人の力〟があり、その上で有能な部下を従えて欲しかったのです。
……などと、長々と述べさせていただきましたが、これらはすべて〝七海未来は天才である〟という一言で済ませられることであるのは確かです。第七一編における彼女の能力値に関する描写は少々過剰であったかもしれません。
大変申し訳ございませんでした。
今回いただいたご意見をもとに、改めて第七一編と今後の展開を検討した上で、不要と思われる描写については削除・訂正させていただこうと考えております。
ただ、〝七海未来が天才である〟という点に関しましてはどうしても変えるわけにはいきませんので、何卒ご理解いただければ幸いでございます。
最後になりましたが、今回は非常に有り難いご意見をいただき、本当にありがとうございます。
本作のシリアスパートへのお褒めの言葉と合わせて、今後の創作活動への意欲とさせていただきます。
よろしければ、今後とも本作をよろしくお願い申し上げます。