第164話 集結
学園都市の借家である拠点に、ダルアがやって来た。
「おはよー。ダルだよー」
「よう、ダル、久しぶりだなぁ」
「お久しぶりでありんすぇ」
俺と雪女のユキと人間の子ノノが出迎えた。
「ショータとユキも久しぶりー。元気だったー?」
「おう、元気だよ」
「元気でありんす」
「あれ?ペロとエリとハルカはいないのー?」
「ああ、ペロはサーキ王国、エリはエルフ国、ハルカはハーピー国に行って貰ってるよ。
「それにしても、ダルは早いえ」
ユキがダルアに聞く。
「ライヤに乗せて貰ったからねー。取り敢えず先行で数人連れて来たよー。残りは馬車で向かって貰ってるんだー」
「ライヤとクーコも来たのか?」
「お久しぶりやねん」
ダルアの足元で子猫サイズの空狐のクーコが頭を下げる。
「我御無沙汰」
鵺のライヤも子猫サイズでダルアの足元にいた。
「キャルも来てるよー」
「助けた猫獣人の子だね。戦闘になるけど、大丈夫か?」
「キャルはねー、回復系の気功が凄いのよ。戦力になるぞー」
ダルアの後ろからキャルが顔を出した。
「頑張ります!ショータ様のお手伝いをしたいのです」
「そ、そうか。宜しく頼むよ」
随分張り切ってるなぁ。
「ところで、その子をは誰?」
ダルアは、ユキの後ろにいるノノを指差す。
「ノノと言います。宜しく御願い致します」
ノノは頭を下げる。
「ノノは魔抜けの子なんだよ」
「ふ~ん。じゃあダルとキャルが気功士にしてあげるよー」
「お、おう。だけど、エリかハルカが来ないとダンジョンに入れないぞ」
「大丈夫だよー。獣人国から冒険者を連れて来たからー」
「冒険者?大丈夫か?」
冒険者にあまり良いイメージが無いんだよなぁ。
「ショータも知ってる『月白の爪』のドルガさんだよー。獣人国で気功士ギルドと提携してるんだー。今、冒険者ギルドに登録に行ってるよー」
「おお、そうか。ドルガなら問題無さそうだな。じゃあ、ノノはダルに任せるよ」
「ラジャー。任せてー」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
次に来たのは、ペロと『暗黒の怪奇』のヴァンパイア達。
夜に借家の拠点に入った。
ヴァンパイア真祖のヴァラカと、ヴァンパイアアルケミストのヨシゾーと、ヴァンパイアナイトのヴァンリの3人だ。
「先行して連れて来たにゃ。残りは気功士達と一緒に、こっちに向かってるにゃ」
「「「宜しく御願いします」」」
ヴァラカとヴァンリとヨシゾーが頭を下げる。
サーキ王国は同盟に問題が無いとの事。ポンコツのポンペ侯爵の権力と側近の王宮魔導師ポドスの知恵で対応するのだ。
ポドスはストレスで禿げるかもね。
そして数日後、気功士達とヴァンパイア達も拠点に入った。
「「ショータ様あああああ!」」
俺に抱きついてきたミクとアヤ。
俺はミクとアヤの頭を撫でる。
そして気功士ギルドマスターのアカネと気功士達。
ヴァンパイアのアルとヴァンパイア達が拠点の地下のダンジョンに入った。
獣人国の気功士達も到着。
同じく拠点地下に入りサーキ王国の気功士達と合流。
元々気功士ギルド同士交流もしていたので、仲良くしている。
ヴァンパイア達もサーキ王国の気功士と連携していたので、特に問題は無い。
エリとハルカも帰って来た。
首尾は上々だそうだ。
シャルさんとモヤジーも帰って来た?通信の魔道具で対応したのかも、まあ何れにせよ報告を受けた。
猫の王国も獣人国も小人国も妖精国も問題なく、学園都市を落としたら同盟を組む手筈だ。
寧ろ、猫の王国と妖精国は同盟を組めると知って、大変喜んでいるらしい。
シャルのお兄さんとその配下の人達も合流した。
シャルのお兄さんは、言わずと知れた『雷猫』のライガだ。
猫の安らぐ宿のオーナーでその従業員には、戦闘出来る執事も多い。
さあ、魔抜けの人達の救出だな。
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