第150話 ヴァンパイア7
古城跡にいた元魔抜けのヴァンパイア達の扱いについて、皆で色々考えて見たんだけど・・・。
良い案が浮かばず。
俺の眷族じゃ無いから、言う事を聞くわけじゃ無いし。
俺の眷族はアルだけなんだよね。
普通のヴァンパイアのアルの言う事を聞けって言ってもねえ。
俺達がいるなら何とか出来そうだけど、俺達がいなくなったらどうなるか分からんし・・・。
かと言って、殺す事も出来ないし。
で、結果・・・。
はぁ、真祖ヴァラカをダンジョン機能で復活させました。
そして、ヴァラカのお願いで、ヨシゾーとヴァンリも復活させました。
ヴァースは特に要望が無かったので、復活させてません。
ヴァラカ達に古城を管理させます。
因みに古城跡だったんだけど、ダンジョン機能で古城にしました。
その後、ダンジョン化は解除。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
それから数日後、古城の会議室。
主要メンバーを集めて情報共有と各種意識合わせ等を行う事にした。
集まったメンバーは。
俺、ケット・シーのペロ、エルフのエリ、ハーピーのハルカ、雪女のユキ、以上5人が俺のパーティー。
『暗黒の怪奇』からヴァンパイア真祖のヴァラカ、ヴァンパイアアルケミストのヨシゾー、ヴァンパイアナイトのヴァンリ、以上3人が出席。
そしてポンコツ侯爵のポンペと側近の宮廷魔道士ポドスの2人。
更に気功士ギルドからギルドマスターになったアカネ(初登場です。)、ニャルマル商会副会長のシャルさん、情報屋の小人モヤジーが出席。
今までの経緯と状況を説明した。
「はぁ、し、真祖を眷属ですかにゃ?ショータ様は規格外過ぎますにゃ」
シャルさんは呆然とする。
「しっかし、凄過ぎだぜ。真祖って言ったら、魔王と並び立つ悠久の覇者だぜ。不死の存在と言われているのに、倒した上に眷属化するとは、恐れ入るぜ」
モヤジーが絶賛している。
「と言う事で、ポンペ、ポドス、古城の所有権はヴァラカに移してくれ」
どう言う事かは置いといて、シャルさんとモヤジーの賛美を終わらせる為、話を切り替えた。
「任せておくが良い」
と相変わらずのポンペ侯爵。
「はぁ、分かりました。私が処理して置きます」
苦労が滲み出るポドス。
侯爵の所有のままだと不安があるしね。
「それから、『暗黒の怪奇』の事件は解決したので、真相は闇に葬ると言うことで、宜しくね」
「うむ。問題無いぞ」
「はぁ、私が問題無い様に処理します」
侯爵は王と幼馴染みで仲が良いらしいので、侯爵と側近ポドスがいれば、今回の問題である『暗黒の怪奇』の事は揉み消せるだろう。
「後は、気功士ギルドの後ろ盾になってくれ」
「おう、良いぞ」
「任せて下さい。悪いようにはしません」
ポドスの言葉に、
「宜しくお願い致します」
頭を下げるギルドマスターのアカネ。
「ヴァラカとアカネは連携して助け合うんだよ。ポンペも頼むよ」
魔抜けから気功士になったギルド員と、魔抜けからヴァンパイアになった人達だからね。
「分かったぞ」
偉そうなポンペ侯爵。
「承知しました」
意外と丁寧な真祖ヴァラカ。
「畏まりました。ヴァラカ様、ポンペ侯爵様、宜しくお願い致します」
「うむ」
「任せとけぃ」
古城のヴァラカと気功士ギルドとポンコツの侯爵を連携させて、上手くやって貰うのだ。
本人の資質は置いておき、侯爵の地位は心強い。
実質ポドスが処理すれば、問題無いだろう。
「ポンペ、問題無いよね?」
「問題無いぞ」
大丈夫かな?
「・・・頼むよポドス」
「はぁ、頑張ります」
「さて、本題の魔王軍の話に移ろう」
「ま、魔王軍ですかにゃ?」
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