第7話 色々買ってみた
雑貨屋を出た。
雑貨屋で魔石を売ろうとしたが、泥棒呼ばわりされたうえに、買い叩かれそうだったので止めた。
しかし、何で『魔抜け』がばれた?
やはり商人は鑑定の魔法が使えるのか。
鑑定防止の魔道具が欲しいな。
後、アイテムボックス。
転生者特典とか無いのかね。
さて、困ったぞ。
魔石が売れないと食事も出来ない。
服も買えない。
この服では何処に行っても安く見られるからな。
ダメ元で行ってみるか。
俺は防具屋に入った。
「いらっしゃい。」
防具屋の店員は綺麗なお姉さん。
「すみません、1番安い服は上下でお幾らですか?」
取り敢えず値段を聞いてみよう。
「そうね~。銅貨5枚で良いわよ。」
安い。良いね。貧乏だと思って負けてくれてるのかも。
銅貨10枚で銀貨1枚だからスライムの魔石の売値の半分だな。
「すみません。お金が無いので、これで売って貰えませんか?」
スライムの魔石を一つ出す。
お姉さんは驚いた顔。
「あら、良いのかしら。損するわよ。魔石を売ってから支払えば?」
ああ、このお姉さんは信用出来る。
「良いのです。すぐにでも服を着替えたいので、何とかお願い出来ませんか?」
「う~ん。分かった、申し訳無いので、この帽子も付けるわ。」
安い黒い布の服上下とキャップタイプの黒い帽子もセットでスライム魔石一つで売って貰った。
まっ黒だ。
早速着がえさせて貰った。
「あの~。宜しかったら、スライム魔石とゴブリンの魔石を沢山持ってるのですが、買い取って貰えませんか?」
「あら~。良いわよ。沢山は買い取れ無いけど数個なら大丈夫。最近、この村では魔石が不足気味なのよ。助かるわ。どちらかというとゴブリ魔石の方が欲しいな。」
「有難う御座います。」
ゴブリンの魔石7個を銀貨5枚で買い取って貰った。
「革の鎧も魔石で売って頂けると大変助かるのですが、お願い出来ませんか?」
更に甘えてお願いしてみた。
「しょうが無いわねぇ。」
結局革の鎧上下と革の靴も魔石で売って貰い、その場で布の服の上に革の鎧を着た。
良い買い物をした。
優しいお姉さんで良かった。
これでスラムの住人では無く、見た目は冒険者風になったはずだ。
防具屋を出て魔道具屋に入った。
鑑定防止の魔道具とアイテムボックスの魔道具について聞いた。
鑑定防止の魔道具とアイテムボックスはこの村では売って無いらしい。町より大きな都市に行かないと入手出来ないとのこと。
色々活動するのに必須アイテムなので、都市に行く事を決意した。
アイテムボックスは時間経過を停止する機能は無く生き物は入れられないが、タンス程度の容量があり、重さを軽減するようだ。
その後、武器屋にも寄って解体用のナイフを購入し、ゴブリンの錆びたナイフを研いで貰い、研ぎ方のレクチャーを受けて砥石も購入した。
全て魔石払いにして貰った。
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