第6話

後日、かぐやひめとの結婚希望者の男性から、

たくさんの履歴書(現代訳)が、応募されてきました。


かぐやひめの美貌は、日本全国に伝わっていました。


美人と結婚したいのは、男の性です。


箱一杯に入っている、履歴書を、おじいさんは机の上にパラパラと、落しました。

すると、当然ながら机の上から落ちるのもあります。


ももたろうと、犬(ドーベルマンのドルちゃん)と、猿(ゴリラのゴリちゃん)、鷲の(くらちゃん)は、

それを、机の上に乗せようとしましたが、おじいさんとおばあさんは、止めました。


「机から落ちると言うのは、その時点で縁がない」と、落選になりました。


「ところで、おじいさん」

鷲のくらちゃんが、尋ねます。

「どうした?くらちゃん」

「何で僕だけ、名前がまんまじゃないの?」

もっともです。


「今から、600年ほどしたら、わかるよ」

「うん、待ってる」

おじいさんは、未来を読めているようです。


その予言通り、鷲を名を持つ、スポーツチームが出来ました。


そして、みんなは履歴書を見ます。


写真などないこの時代、似顔絵が描かれています。

でも、少しでもよく見せたいのが人情。

男も女も・・・


でも、美化しすぎているのは、落選です。


「後で、がっかりさせたくない」

それが、理由です。


とりあえず、書類審査は、かぐやひめを除く、3人と1匹と1頭と1羽で行いました。


かぐやひめは、お友達に相談しています。

今で言う、女子会ですね。


まず乙姫は、「かぐや、顔で判断しないほうがいいよ。後で後悔する」と、論します。

織姫も宇宙から来ました。「程ほどにね」と、論します。最もです。


持つべきものは、友達ですね。

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