第5話

かぐやひめも、地球人年齢で16歳になりました。

月年齢では、知りません。


かぐやひめは、おばあさん譲りで、とてもさっぱりとしています。

今でいう、肉食系でした。

この時代、肉食女子は受け入れられないという風習がありました。


でも、さすがに美貌を持つかぐやひめ・・・

男がほっておくはずもありません。


いいよってくる男が、現れるようになりました。


かぐやひめも、さすがにあせってます。

婚期を逃してしまうからです。


この時代、15歳が結婚適齢期でした。


20歳になると年増、30歳になると大年増と言われいました。

今なら、反感を買います。


それはさておき・・・


そこへ月から、ももたろうとかぐやひめの、本当の両親がきました。

追い返そうとしましたが、どうやら連れ戻しに来たのではないようです。


子供の幸せを願うのは、親としての願い。

せめて、かぐやひめの結婚相手を探す手伝いをさせてほしいといいました。


ももたろうには、「男だから自分でみつけろ」と言います。

この時代も変わりません。


月の両親はいいました。

「かぐやひめの、結婚相手を試しましょう」と・・・


その考えに、みんな賛同しました。


そして、かぐやひめと、ついでにももたろうの幸せを願い、

月へと帰って行きました。


おそらく、月から幸せを見守る事と思います。


こうして、かぐやひめの結婚相手を、一般公募することになりました。

ネットのないこの時代、おじいさんとおばあさんは、ビラをつくり、

ももたろうの友達の、鷲に空からまいてもらいました。

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