第4話

副将同士の対戦です。


おじいさんサイドは、ももたろう。

鬼サイドは、鬼鵬です。

今、月の鬼相撲協会で、最も強い力士です。


鬼鵬は、ももたろうが相撲大会を総なめにしている事を知ってました。

でも、所詮はアマなので、プロの俺には勝てないと、たかをくくっていました。


取り組みが始まります。


いきなりのがっぷりよつです。

鬼鵬は、そのままももたろうを、土俵際まで寄って行きました。

鬼鵬は、「勝った」と、思いました。


そこをももたろうは、体制をいれかえました。


うっちゃりで、ももたろうの勝ちです。

鬼鵬は納得がいきません。


ももたろうは、鬼鵬にいいました。

「まず、僕が強くないと、周りはついてこなくなるから・・・」


鬼鵬は、負けを認めました。

いさぎよくか、しぶしぶかは、わかりません。


最後の、大将戦です。


おじいさんサイドは、おじいさん。

鬼サイドは、鬼竜です。


鬼竜もまた、鬼鵬と並んで、現役バリバリです。


おじいさんは、もうがりがりで、力は出ません。

でも、観察力は鋭いです。

鬼竜を見て、彼の性格を見抜きました。


仕切りの時、塩まきの時など、おじいさんは、わざとのんびり行いました。

鬼竜が塩を巻くのを待っている時も、おじいさんんはストレッチをして、体をほぐしています。


鬼竜が、だんだんとイライラしていくるのを、おじいさんは勘づきました。

完全の、おじいさんの事を怒っています。


そして、時間一杯。


怒った鬼竜は、おじいさんを突き飛ばしてやろうと、いきおいよく、突っ込んできました。

おじいさんは、そこをひょいと、よけました。


すると、鬼竜は勝手に土俵の外へと飛び出しました。


心理戦で、おじいさんの勝利です。


これで、おじいさんサイドの全勝で、鬼たちは、ここはスポーツマンらしく、月へと帰って行きました。


こうして、おじいさんとおばあさん、ももたろうとかぐやひめは、いつまでも仲良く,

くらしました・・・


と、そう簡単にいかないのが、世の中でした・・・

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