第三章

第三章

「今日はちょっと、厄介かもしれないお客さんのところに行きます。たいへんかも知れないけど、頑張ってください。」

ちょっと不安そうな顔をして素雄は言った。

「どこへ行くんですか?」

道子は聞くが、

「多野聡美さん。年齢は、36歳。女性です。」

と、素雄はそれだけ言った。それ以上は何の説明もしなかった。何となく、怖い人のところに行くのだろうか、と道子は思ってしまった。

「勘違いしないでほしいんですが、怖い人ではありませんよ。でも、可哀そうな人です。」

可哀そうな人か。どういう事かしら、と道子が考えていると、

「はい。もう、あんまり説明しないほうがいいでしょう。どんな人かは行ってみればわかります。昔はとても優秀な学生だったそうですが、受験に失敗したことをきっかけに家に閉じこもるようになったとか。」

まあ、いつも通りのパターンか。道子はちょっとほっとした。でも、そんな人を手伝いに行くのだろうか。おかしなことだなと道子は思った。そういう人は、医療に行けば助けてくれるだろうし、頭が良い人なら素直にそれに従うだろうし。其れとも、家族が全く手を出そうとはしないのだろうか。

昨日の晴美さんの事を思い出す。彼女は、学校でのいじめが原因で、家の中に住まわせてもらえなくなり、あばら家のような市営住宅に住んでいる。そして、大量の薬を飲むことを、唯一の道楽としている。そんな人がまだ、この身近に存在するのかという事も驚きであるが、そのような人に、なんであんなに手厚く料理を作ったり、掃除をしたりするのか、道子は疑問に思ったのであった。どうして、あんなに丁寧に世話をするのか。道子はよくわからなかった。

「ああいう人はね、丁寧にやらないと、生きていようという気になってくれないんですよ。だから、普通のホームヘルパー以上のことをやらなくちゃ。」

移動しているバスの中で、ふいに素雄が言った。

「誰でもね。世のなかから見捨てられていると思うことほど、つらいことはないですから。それをしないでくれる人たちがいると、伝えることから始めなきゃ。」

「そうなのね。」

道子は、その時だけは、ぼんやりとそういうことを言ったのだが、

「でも、あんなに贅沢をさせて、ただ甘やかしているだけなんじゃないの?」

と、つっけんどんに言った。

「それなら、ああいう人を生かしておく必要なんかないんじゃないかしら。大方社会に甘えて生きているだけじゃないの。」

「そうですね。相模原事件の犯人も同じことを言いましたね。利益にならない人は必要ないから、殺してしまえ。それがあの事件の神髄ではないですか。」

と、素雄は言った。

「あたしは、別にそういう意味で言ったわけではないのに。」

道子は笑ってそう言い返したのだが、

「いいえ、そういうことになるんです。皆さんがそういう精神で生きているからこそ、そういう障害のある人たちは、そういう風に解釈されてしまうんですよ。障害のある人は、一銭も富を生み出さず、ただ他人の世話だけを受けて、生きているから、生かしておく必要は無いんだっていうのがあの犯人の主張だったでしょ。あれはね、健康な人であれば、一度や二度は思うと思いますよ。ですが、そういう人は、自分がいろんなものが満たされていて、十分自身の欲求が満たされているという事に、気が付いてないんでしょうけどね。」

と、素雄にやり込められてしまって、道子はそれ以上そのことは、いう事は出来なかった。なぜか、素雄の態度が、それは言わないでくれという、厳しい態度になったような気がした。別に、そんな大事件を起こす犯人と一緒にしなくても、あたしは、ただ思った通りの感想を言っただけなんだけどな、と思いながら、道子は、バスに揺られて、目的地に向かった。

着いたところは、一戸建ての家であったが、昨日の市営住宅と変わらないような、相変わらずひどいところだった。また、外壁に、葛の蔓が、べったりと張り付くようにくっ付いている、一戸建ての家だった。

「こんにちは。」

素雄は、しずかに入り口の戸をノックした。

「こんにちは、あの、吉田です。訪問に来ました。」

そうすると、中年の女性の声であるが、ひどく疲れたような声で、

「はいドウゾ。」

と返事が聞こえた。36歳の女性の声にしてはちょっと老けている声だった。つまりその女性は、本人だけではなく、家族と暮らしているんだなという事が見て取れた。

「開けますよ。」

素雄が、ためらいもなくドアを開けると、ちょっと背の曲がった中年のおばさんが、こんにちはと挨拶をした。

「あの、聡美さんはいらっしゃいますか?」

素雄が聞くと、

「はい、おります。どうぞ。」

と、彼女は、部屋の中へ招き入れる。素雄が、道子の事を、この人はお医者さんで、ちょっと、勉学のために一緒に来ていると説明すると、彼女はそうですかと言って、ご一緒にどうぞと言った。

「聡美さんはどうしていますか?」

廊下を歩きながら、素雄が尋ねると、彼女は変わりありませんと言った。其れはどういう意味なのか、よく分からなかった。素雄の表情も何も変わらなかった。体の事であれば、いいことにつながるかも知れないけれど、精神関係ではどうだろう。

「こちらです。どうぞ。」

と、彼女はそういって、二人を一つのドアの前に立たせ、自身はそそくさと出て行った。

「聡美さん。」

と、素雄が静かに言って、そっと部屋のドアノブに手をかける。

「はい。」

あ、良かった、今度の人は、そんなに発音は不明瞭にはなっていなかったと道子は安心した。

「こんにちは、また来させてもらいました。お部屋に入ってもよろしいでしょうか。」

「ええ、わかりました。」

と、部屋の中から聞こえてきたので、素雄は静かにドアを開けて、そっと部屋に入る。

部屋は、なんてことのない部屋だ。特に散らかっているわけでもない。でも部屋の片隅に就くエアがあった。その机の上には、大量のノートが散らかっている。それはすべてA4サイズの大学ノートであった。よく見てみると、第一部、第二部と書かれていて、何だか印象的なタイトルが書かれていた。そして、その机に向かって、一人の太った女性が、なにか書いていたのだった。

「こんにちは。」

素雄はそっと声をかける。この人が多野聡美さんか。

「こんにちは。」

もう一回素雄が声をかけるが、

「ごめんなさい、今いいところなのよ。ちょっと待ってくれないかしら。」

と、彼女は言った。あ、わかりました。と素雄は言って、二人はその場で待った。道子は彼女の部屋の中を観察してみる。机の隣は大きな本箱で、島崎藤村とか、夏目漱石とか、そういう古典文学、言ってみればレベルの高い人間でなければ、読むことはしないだろうという本が、所狭しと置かれている。道子ですら読んだことのない、有名な作家の本がいくつもあった。ただ、流行りのファンタジーとか、そういう本は一つもなかった。中には、幕末に書かれていると思われる本や、多くの学生が苦手する、司馬遷の「史記」のようなすごいものもあったが、そういう本が何一つもないというのが不思議だった。

「ごめんなさい。やっとおわったわ。ちょうどいいところだったから、書いておきたくてごめんなさい。」

そういって、多野聡美は、にこやかに振り向いた。そういう挨拶をする能力はまだ残っているらしい。

「へえ、また何か書いたんですか。聡美さんはすごいですね。何か面白い名場面を描いたんでしょうか?」

と、素雄が聞くと、

「知りたい?」

と多野聡美は言う。

「そうですね。ちょっと読ませてもらえませんかね。」

素雄はそういうと、多野聡美はいいわと言った。たぶん小説かなんかだろう。道子も、それを読んでみたいと思った。

「あ、この人はね。ちょっと、勉強のために、こうして一緒に来てるんです。ただ、それだけで何も悪いことはしませんよ。」

道子は素雄の説明を聞いたあと、軽く頭を下げた。

「ああ、そうなのね。あなたも、読みに来たの?あたしの書きもの。」

多野聡美は、道子のほうを向いてにこやかに言った。その発音や、イントネーションには問題はなさそうだが、道子は、彼女の妙に上から目線のような態度が気になった。これを矯正してくれる人はなかったのだろうか。

「ええ、まあ。」

道子は、あいまいな返事をしてはいけないと思って、とりあえずそういうことをいった。

「じゃあ、これでも読んでいってよ。あたしが、二年くらい前に書いたものよ。」

と、彼女は、膨大にあるノートの山から、一冊のノートを取り出した。

「じゃあ、読ませてもらうわ。」

道子はそのノートを受け取った。A4の大学ノートで、すべて横書きで書いてあるのだが、いわゆる、丸文字ではなかった。どの文字も丁寧に書いてあるのだが、どれも直線的で変に角ばった文字なのだ。なんだか、かいてあるというより、怒って書いているような、そんな風に力を入れて書いてあるような文字なのだ。

それでも、読めないという訳ではないから、なんとか読めた。ジャンルであったら、純文学というべきだろうか。中には、道子には読めない漢字も存在した。たぶん、ワープロで打ったら出てこないだろうな、と思われる文字たちだ。素雄が、大体の字は、明治くらいに使われている、旧字体であると説明してくれなかったら、何を書いているか、わからないくらい、それが使われていた。そのノートにはいくつかの短編小説が書かれていたが、いわゆる流行りのファンタジー小説というものでは全くなく、すべて一人称で描かれたもので、明治くらいに書かれた文章にそっくりだった。いや、明治の文豪でさえも、これは古い内容だというかもしれない。と、言うのは、季節的なことや、身近にあったこと、家の人に言われたことなどを、文学的に書き記しただけだったからである。いわば、枕草子

を現代的に描いたようなものであった。

「すごいじゃないですか。こういうちょっとした日常生活から、こうしてすごい文章が書けちゃうんですから。」

道子は、そういって、多野聡美をほめたのだが、彼女は何もうれしそうな顔をしないで、

「そういうところが、あたしは病気なんだって。色々、感じすぎて、どこにもいけなくなっちゃったのよ。」

といった。

「もう、いろんな日常のこと、体の事、いろいろ感じ過ぎて、あたしが壊れてしまったから、はたらけなくなってしまったのよ。」

「そんなことないじゃない。きっとこれを出版すれば、確実に文学賞なんか狙えるんじゃないかしら。ちょっと、出版社にこのノートを持ち込んで、見てもらったらどうかしら?」

道子は、出来るだけ気軽な気持ちで、彼女にそう言ったのであるが、彼女は、見る見るうちにぽろぽろ涙をこぼして泣き出してしまった。

「そういう事、言わないでもらえませんでしょうかね。彼女、そういう事ができたら、すぐやってくれたと思いますよ。」

ふいに、素雄がそういう。まるで、禁止ワードをいうように道子にそういうので、道子はどうしたらよかったのか、困ってしまった。

「どうしてなのよ。すぐに原稿を持ち込んで、見てもらいなさいよ。それか、原稿を出版社に送ってさ、文学賞に応募してみたら?」

道子が困惑してそういうと、

「いや、この部屋の、立地条件を考えてください。それに彼女、飲んでいる薬のせいで、クルマの運転ができないんです。」

と、素雄が答えを出した。確かに、この場所は、人なんか滅多に訪れないようなところであり、もし人がいるところに行くのなら、歩いていくのにはちょっと不自由になる場所だった。そうなれば、出版社に行くにも、何十分も歩かなければならなくなるだろう。

「ご家族に手伝ってもらって、」

と言いかけたが、素雄がちょっと怖い顔をした。あ、なるほど、と道子は思った。たぶんあの少し腰の曲がった女性が母親で、彼女は若作りをしているが、実は思っている以上に高齢なのだろう。聡美は、兄弟もいそうにないので、もしかしたら高齢初産の一人娘なのかもしれない。

「あたしが悪いのよ。」

と、聡美はつぶやいた。

「あたしが死ぬしか、解決方法ないのよ。だって、お母さんは、どうしても子供を作らなきゃいけなかったんだし。あたし、お母さんが、二人目ができなくて、体を壊したのを覚えてるわ。だから、あたしが、一生懸命いい子にならなくちゃと思った。でも学校は苦しかったわ。とてもいられそうなところじゃなかった。だから、高校もやめて、ずっとここにいるんだけど、もう世間では、仕事をしていないただのニートで、親を苦しめているただの悪者よね。だから、こんな山奥の、古ぼけた家に住むしかないのよ。みんな私が悪いの。あたしが、消えるしか解決方法がない。」

彼女のいう事は、嘘はないと思った。たぶん、その通りだったのだろう。彼女は学校が苦しかったのだ。たぶん、学校の先生や、生徒たち、そういう人たちの存在がとても彼女には大きすぎて、自身で処理できないほどの、つらい出来事だったに違いない。

「学校が苦しいって、いじめにでもあったの?」

道子が聞くと、彼女は笑って首を振った。

「そういう事じゃないわ。でも苦しかった。だって、あたしは、内申点を取れるような、名演技は出来なかったから。」

よくわからない。名演技何て、する必要はあるのかな?

「名演技?演劇部でも入ったの?」

「違うわ。学校にいるときは、みんないい子を演じて、できるだけいい点数を取れるように演技しているの。みんな先生の前ではいい子にしているけど、校門を出ると、みんなただのちゃらちゃらした人達よ。どうしてそういう縁起ができるのか、あたしはどうしてもわからなくてね。みんなどうして、先生の出前ではいい子にできるのか。そのやり方がどうしてもわからなかったの。だって、お母さんに聞いても、それが普通だという生返事ばかりで、一生懸命苦しいと訴えても、何も答えは得られなかったわ。」

たぶんお母さんは、答えを出したつもりだったのだろう。でも、それは彼女にとって、納得のいく答えではなかったのだ。彼女は、学校でどうしたらいいのかわからないまま、学校をやめたのだろうと思う。もしかしたら、学校側から、もうやめてくれと言われたり、除籍されたなどの処置を取られたのかも知れなかった。それでは、彼女の躓きはもっと強くなるだろう。

「そうだったの。でも、お母さんは、あなたにたいして、ちゃんと誠意をもってやってくれているんじゃないかしら。そうでなければ、一緒に暮らしてなんかいないんじゃないかしら。」

道子がそういうと、

「ううん、そういう事はないと思う。一緒に暮らしてくれてはいるけど、あたしにちゃんと謝ってはくれていないもの。あたしは、あの時の事をちゃんと言ってと何回もお母さんに言ったけど、お母さんは自分が正しいの一点張りなの。でもしかたないわよね。お母さんはそういう事しかできなかったのよ。でも、あたし、もう、どこにも出たくないわ。もう自分のために生きるとか、自分で身を立てるとか、そういうことは馬鹿らしくなったの。だってあたしは、学校で一生懸命やったけど、どうしても、学校の先生が要求するただしい答えを出すことはできなかった。試験でいい点を取れないから、せめて授業態度だけはよくしろっていうから、よく挙手をして発言はしたわ。でも、皆其れは間違いだった。授業なんて、ただ、塾で用意された答えを言いあうだけよ。何だか一生懸命考えて発言しているのに、それが全部不正解なんて、ばかばかしい話でしょ。そういう人が、普通に社会に出て、一生懸命やる人がこうして悪い人間とみなされるなら、あたしは、もう死んでもいいわ。生きていたくなんかないの。もう、いくら一生懸命やっても、あたしは、認めてはもらえないのよ。」

と、多野聡美は言った。確かに彼女の話は、一見すると理路整然としていて、なんだかわかるなあという気がしてしまうのだった。確かにわがままな話でもあるが、今の学校というものは、それのおかげで成り立っているようなこともある。そこら辺を聡美さんが、もうちょっと知っていたら、彼女はこのような躓きはなかったかもしれない。

「でも、今までは学校のために生きていたのかも知れないけど、これからは自分のために生きてみたらいいじゃない。やっぱり、この世に必要のない人なんていないと思うわよ。」

道子はそういうが、聡美はちょっと馬鹿にしたように彼女を見た。

「何よ、その反抗的な目は。」

思わずそういってしまうと、

「だって、偉い人はそういうわ。でも、あたしは、そういう事は出来なかったのよ。だって、御金がないのよ。あたしは働いてないの。だから悪人なのよ。みんなそういう目であたしをずっと見るわ。だから、もう、あたしが死ぬしか解決方法はないわ。」

と、彼女はそういうのだった。きっと、働いていないのは悪だという表現が、彼女の中にしっかりと刷り込まれでしまっているのだろう。学校の先生が、なにか言ったのかは不明だが、彼女は学校というところになじめなくて、うまく自尊心というものが育たなかったのだ。それで、結局何か書くという事に、逃げるしかない人間になってしまったのだ。

「死ぬしかないか。そんなこといわないで、生きようと思ってほしいわ。あたしは、一応研究医だけど、昔は臨床医でもあったのよ。いろんな患者さん診てきたけど、中にはいきたくてもいきれないで、死んでいった人だってたくさんいた。そういう人だっているんだから、簡単に命を絶ってどうのという言葉は使わないでほしいわ。」

道子はそういうけれども、彼女は表情を変えなかった。

「いいえ、生きていないほうが幸せになれる人間だっていっぱいいるのよ。お母さんだって、あたしのせいで、みんなから不幸な女性と言われているんですからね。本当はあたしを施設に預けて、幸せな人生を送ってくれたっていいのに。そうしたらあたしは、すぐに飛び降りでもして死ねるのに。」

どうしたら、彼女を救えるのだろうか。もちろん彼女だって、汚点はあったはずだ。わからないならわからないと、はっきり態度で示せば、もう少し早く医療や福祉に出会えたかも知れないのだ。彼女の落ち度と言えば、学校が苦しいと態度で示せなかったことだろう。いい子であろうとし過ぎたからだ。彼女がもし、不良となってしまえば、もしかしたらまた違った人生が得られたかもしれなかった。

「かわいそうな人だわ。もう少し、態度で示せば、また変われるわ。」

道子は、そういって返すしかなかった。もう、彼女は十分に出来る事はしているはずだ。というより、彼女に出来る事は、それしかないのだろう。

「これ、面白いじゃないですか。こういう日常生活に発見があるのかと、僕たちも、知らせて貰えてうれしいですよ。これからも、書いていってください。」

と、素雄は言っている。今の彼女にしてやれることは、彼女が書いたものを、大げさなくらいほめて、彼女に自信というものを取り戻すだけであった。




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