第112話 北高祭2日目 対戦カードは?
「それでね美咲、考えたんだけど…」
「うん、策を練ったのね」
「やだな~、私、策士じゃないよ~。ま、それは置いといて。
そうだ、部外者だ。考えてみたら部外者が同好会に入り込んでるのって怖い話だ。真知子先生がそれを受け入れてるのが不思議だ。
「つまり何をやらかしても校外に摘まみ出されるだけで停学や退学にはならない。でも正体がバレると
「あ、なるほど」
「これを利用しない手はないと思うわよ~」
利用って、やっぱり策士だ。
「策は無いよ~。ただ真知子先生をバカにしたようなことしてるんでしょ」
「そうなんだよ、勝手にベッド使ったり、職員室に侵入して真知子先生の行動を探ったり…」
「そんなヤツ、あたいが許さないっ」
あ、出た。あたいキャラ。今回は目がマジだ。もしかして宮子怒ってるの?
「あたり前田のクラッカー!真知子先生をバカにする
あたり前田、ギャフン、あたいキャラは昭和の設定に違いない。
「美咲、それは違うよ。あたり前田のクラッカーは今でも有るのよ。詳しくはググってね。それじゃあ美咲、同好会のグループメッセージに参加させて!策を練ったら剣谷さん抜きで指示を出すよ」
ありがとう宮子!本当に心強いよ。
「よし、これでアニカちゃんとグループメッセージでも
真の目的はそっちだったの?でもいいや、話が複雑に絡み合ってるから、宮子が策を練ってくれたら助かる。
頭の中を整理しとこう。あたしたちの同好会の周りで今日起きるかも知れないことは…
同好会 × 生徒会
同好会 × 教師陣
親衛隊 × 普通のファン
親衛隊 × 生徒会
親衛隊 × 教師陣
親衛隊 × 覆面調査員
宮子 × 剣谷さん
(本日のメインイベント)
生徒会長 × 真知子先生
こんな所かな。親衛隊は剣谷さんの
「先生…」
「どうした?」
先生はあたしの表情をじっと見ると、すべてお見通しだと言う顔をして小声で言った。
「心配するな、あの剣谷とやらに好き勝手されるような私では無いぞ。今は泳がしてるだけだ。学校からお
「はい!」
真知子先生 × 剣谷さん
新たな対戦カードが追加された。
部室に戻るといつもと違うコーヒーの香りが漂っていた。こんなのあたしたちの部室じゃ無い。
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