第11話 同好会の活動内容を決めないといけないからまとめよう

・ピアノ

・スマホカメラ

・ギター

・昼寝


 微睡びすいは黒板に箇条書きにした。


「この4つをうまく絡めて活動内容を決めないといけない」

「ピアノとギターは絡めやすそうだな」


 亮は泉に聞いた。


「ピアノ上手いの?」

「はい!強豪校相手にエースが9回投げ抜いて27奪三振を取るくらい凄いんです!」

「凄いじゃないか!」


 学生音コンの話をしてもわかってもらえないと思って初めから野球に例えましたが、さすが男子です、凄さをわかってもらえました。


「去年、学生音コンで入賞したんだって」


 美咲さんがフォローを入れてくれました。


「え、音コンで!?マジ?凄い!」


 なんと、音コンの話の分かる方でした。さすがギターをやっているだけのことはあります。


「音コン入賞ってそんなに凄いんだ。日之池くんは?ギター凄いの?」

「いや、我流でやってるだけだから、でもそこそこ上手いとは思ってるよ」

「いいね~、じゃあお嬢と日之池くんで組んで音楽活動をする部活ってていにすると承認されやすいかもね。もちろん音コン入賞の肩書をチラつかせてね。ていだから実際に組むかどうかは置いといてね」


 微睡は頷いてしばらく考えると


「名案だな。そこにスマホカメラと昼寝をどう絡めるか…さっきから自撮りをしまくっている美咲は動画をYou○ubeやインス○に上げたりするのか?」

「あたしは自分の記録として撮って保存してるだけだからネットで公開とかしたこと無いよ」

「部のアカウントを作って活動を世間に紹介する係になってくれ。申請するときは撮影係というていにしよう。公開するかしないかは置いといて」

ていならオッケー!」

「じゃあ申請書は私が書いて明日みんなに見せる。訂正が必要ならその時に言ってくれ」


 部活に力を入れようと思ってない人の集まりなので、すごく適当に決まっていきます。少しブラックな感じすらします。私もピアノレッスン優先で参加するつもりなので人のことは言えませんが。


「あれ?まどろみさんは活動どうするの?昼寝?」

「昼寝とは書けないから何か考えるよ。そのあたりも明日見てくれ。とりあえず眠いし明日は課題テストだから今日はこのへんにしとこう」

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