アンネの日記は小学生の頃に読んだ記憶はありましたが、当時はなぜこの本が有名なんだ?と内容の良さとか全然分からなかったすね。
中学生になり、アウシュビッツやホロコーストを知り、改めて書籍の存在感の強さがわかりました。
これは、広島の原爆ドームと同じくらいに、決して忘れてはいけない場所ですね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
今年3月に『アンネ・フランクと旅する日記』というアニメーション映画が公開されます。
アンネは日記帳に”キティー”という名前をつけて、「自分の心の声を聞いてもらう大切な友人」という設定で日記をつけていました。現在はアムステルダムの博物館に展示してあるアンネの日記帳ですが、そこから空想の友達だったキティーが現れ、友達だったアンネを探して街に出るという物語です。
予告編を見ただけで涙腺崩壊でした。
私の祖母はアンネ・フランクと同じ1929年生まれで、今年93になりますが現在も存命です。アムステルダムの項でも書きましたが、私が物を書くきっかけとなったのも「アンネの日記」との出会いからでした。
私には戦争は描ききれない。
シンプルに是非論にまとめるのも、実体験のない私が書いたところでなにか違う気がするからです。そこでここでは強制収容所にアンネ自身が持っていったカバンの視点で描いてみました。
実際にアウシュビッツに行き、数ある展示物の中で最も打たれたのが、ガラスケースの中に展示してある口のこじ開けられたカバンの山です。(たぶんネットでも検索すれば出てくるかと思います)
アウシュビッツで何人殺されたなどという数字を見るよりも、押収された所持品の膨大な山を見るほうが実感がわきます。
改めまして、コメントありがとうございました。
薬よりも笑顔を、希望ある所に人生もある
シンプルな言葉に凝縮されてますね。
アウシュビッツの収容所は人生の中で一度は行っておかないといけない気がしています。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
前述オランダ・アムステルダムの項でも触れた通り、
アンネ・フランクは私の初恋の人と言ってもいいほど、
子供の頃に影響を与えてくれた人でした。
今回はその彼女が連行された際に持って行ったカバンを主人公として
アウシュヴィッツを描いてみました。
実際に行ってみると、作中にあるように大きなガラスケースがあり、
そこに遺棄されていた無数の持ち主不明のアイテムが山積みにされています。
死体の写真よりも生々しく、ショッキングでした。
彼女が強制収容所で亡くなってからわずか2か月後、
ドイツは無条件降伏を受け入れ、強制収容所は次々と解放されました。
あと少し、あと少しで、アンネ・フランクは助かったのではないか。
そんな無念を感じずにはいられません。
旅はチェコのプラハへと続きます。
そこではスペインから来たファンキーな政治集団と出会うのですが…
引き続きお楽しみいただければ幸いです。
いつもありがとうございます!
編集済
文章から強制収容所の闇がひしひしと伝わってきます。人間を入れるためだけの巨大な容器、という感じがしました。
自由もなければ、人の尊厳なんてないのですね。
目に見える資料より、足の裏から感じ取る……その言葉をいつまでも覚えていられたら。
実はTwitterしていなくて……申し訳ないです。わざわざありがとうございます
(*´-`*)ゞ
作者からの返信
いつもご愛読ありがとうございます!本当に感謝しております。
戦争の遺構については、語りつくせないほどの悲劇があるわけですが、
建築様式からその実に迫ることは稀かもしれません。
もともとは乗馬馬の小屋だったところを改築して作られたと聞きましたが、
おっしゃるように、ただ人間を詰め込むだけの巨大な容器という表現が、
ぴったりくる建物でした。
作中にあるように、博物館の中には犠牲になった方々の所持品と思われる
カバンや靴などが巨大なガラスケースの中に展示されています。
アウシュヴィッツ収容所の犠牲者約150万人と聞いてもピンときませんが、
その圧倒的な数の無言の展示に思わず足がすくみました。
アムステルダムの項で登場したアンネ・フランク一家はここで離散し、
別々の収容所で命を落としました。
想像しえない悲劇があったわけですが、彼女が逮捕された際、
大事にしていた日記をカバンに詰め込まなかった理由について
非常に想像を掻き立てられます。
次はチェコのプラハです。
ここでも奇妙な連中との出会いがあります。
そしてホット黒ビール!これは美味ですよ~~
是非お楽しみくださいませ!
PS:
Twitterの件お返事ありがとうございました!
カクヨムさんのほうで小説は更新し続けておりますので、
引き続きお楽しみいただければと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
150万人入る、アウシュビッツ強制収容所。歴史的にとてつもなく、恐ろしい場所ですね。
スケールが違いますが、ウクライナで惨劇が起こってます。多くの犠牲者の事を思うと、心を痛めます😢
作者からの返信
いつもコメントありがとうございます!
奇しくも今から23年前の今日あたりにアウシュビッツ強制収容所に訪れました。作中にもありますが、その日はみぞれ混じりでして、東ヨーロッパの遅い春はまだまだ底冷えするような感じでした。当時、このぬかるみを裸足で歩課されていた人々のことを思うと何ともいえない絶望感が胸に広がりました。
強制収容所について歴史的観点や人道平和的な意味での解釈は十分にされていますが、たまたま直前に知り合った美大生のおかげで、構造建築学的に見るという珍しい試みができました。
基本的に人間が居住することを前提としていないので、換気用の窓の少なさや採光に関する配慮の無さなど、そういった切り口からも当時以下に非人道的な扱いがあったのか想像させられました。