第07話 ミートボール

 「この店はすごいのよ!なんと!ミートボール食べ放題なの!それでね」


 肉屋が母体の洋食屋カメツル。


 式部と宣孝は店の中に入り、会話を楽しんでいる。


 「式部さんの計画の前にちょ、ちょっといいかな?」


 「ええ。なに?」


 ミートボールキライだったのかしら?


 「はい。誕生日プレゼント」


 「え?わたしに?」


 「うん。あやっぺに聞いて、過ぎちゃってたけど今月が誕生日だったから」


 「ありがとう!開けていい?」


 はじめて男の人から誕生日プレゼントを貰ったわ!


 「うん!」


 ガサガサっと紙袋を開くと・・・


 「可愛い!フォークとナイフをあしらったネックレスね!」


 「うん。式部さんに似合うと思って!」


 「ありがとう!大切にするわ。そうだ!宣孝君の誕生日はいつ?」


 「ぼ、僕の誕生日は先月だったから、気にしないでいいよ」


 「気にするわよ!だったら、わたしも今年のぶんの誕生日プレゼント用意するわ!楽しみにしててね!」


 「本当にいいよ?」


 もう!わたしがあげたいのよ!


 「用意するわ!楽しみにしててね!」


 「うん!」


 「じゃー料理ね!私の計画を話すわね!」


 ――――――――――

 ハンバーグ定食

  ミートボールバーセット880円

 ――――――――――

 (内訳)

  ハンバーグ1個125円×2=250円

  ライス60円

  きゃべつ30円

  付け合わせ50円

  味噌汁30円

  調理料100円

  合計 

   520円

 ――――――――――

 (バー)

  ミートボール1個25円

 ――――――――――


 「880円-520円=360円 えーと。わる25円で・・・15個かな?」


 「そう15個!楽しみね!」


 「うん!店員さん呼ぶね。てんいんさーん!」


 「はーい。ご注文でしょうか?」


 「はい。ハンバーグ定食、ミートボールセットで2つお願いします」


 「うけたまわりました。注文は以上でよろしいでしょうか?」


 「はい」


 店員がお辞儀をして、厨房に去っていく。


 さっそくネックレスをしてみよ!あら、つかないわ・・・。


 「ぼ、僕がつけてあげようか?」


 「ええ。お願い」


 宣孝が千代の後ろに回り込んで、ネックレスをつける。


 ちょ、ちょっとドキドキするわ!なにかんがえてるの!宣孝君は食事友達じゃない!


 「つ、ついたよ、」


 「あ、ありがと、」


 「ハンバーグ定食をお持ちしました」


 「「は、はい!」」


 「さぁ!食べましょ!」


 「「いただきます」」


 レア風のハンバーグを一口に切り取り、熱々になっている黒い円柱のペレットに押し付ける。


 じゅぅぅぅ


 パクリ


 デミグラスソースを纏った肉汁たっぷりのハンバーグが口の中に広がる。直ぐにライスをフォークでよそい口に運ぶ。


 モグモグ


 むふふーん


 じゅぅぅぅっ


 パクリ


 モグモグ


 むふふーん


 じゅぅじゅぅぅぅっ


 パクリ


 モグモグ


 「式部さん」


 「ん?なに」


 「ミートボールバー見に行ってみない?」


 「そうね!」


 ミートボールバーには、カレー、バジル、きのこの餡かけ、チリソース、からしマヨの5種類の味がある。


 「からしマヨ!美味しそう」


 「わたしはカレーにひかれるわ!」


 「とりあえず、僕は一種類づつとってこうかな」


 「わたしもそうする!」


 5種類を一個づつとりテーブルに戻る。


 「まずは、からしマヨ。うん!うまい!」


 「わたしは、カレー!・・・美味しい!」


 式部と宣孝はミートボールの評価をしつつ、仲良く食事をする。


 「先にミートボールバーのおかわり行くね」


 「ええ。そうして・・・直ぐに追いつくから」


 「僕はあと5個くらいで限界だなー。式部さんの気に入ったミートボールを1、2個とってこようか?」


 「・・・ええ。そうね!バジルが気にいったから2つお願い」


 「了解!」


 ◇ ◇ ◇ 宣孝君視点


 「この店はすごいのよ!なんと!ミートボール食べ放題なの!それでね」


 肉屋が母体の洋食屋カメツル。


 式部と宣孝は店の中に入り、会話を楽しんでいる。


 「式部さんの計画の前にちょ、ちょっといいかな?」


 「ええ。なに?」


 「はい。誕生日プレゼント」


 「え?わたしに?」


 「うん。あやっぺに聞いて、過ぎちゃってたけど今月が誕生日だったから」


 あやっぺは、僕たちの共通の友達。


 ため息つきながら、まぁ無理だと思うけど頑張ってね。って言われたけど、誕生日プレゼントを渡す勇気ぐらいあるよ!


 「ありがとう!開けていい?」


 「うん!」


 ガサガサっと紙袋を開く。


 「可愛い!フォークとナイフをあしらったネックレスね!」


 「うん。式部さんに似合うと思って!」


 「ありがとう!大切にするわ。そうだ!宣孝君の誕生日はいつ?」


 「ぼ、僕の誕生日は先月だったから、気にしないでいいよ」


 「気にするわよ!だったら、わたしも今年のぶんの誕生日プレゼント用意するわ!楽しみにしててね!」


 自分の誕生日プレゼントを催促するつもりはなかったんだけど。


 「本当にいいよ?」


 でも、式部さんから誕生日プレゼント貰えると思うと、なんかテンションあがる!


 「用意するわ!楽しみにしててね!」


 「うん!」


 「じゃー料理ね!私の計画を話すわね!」


 ――――――――――

 ハンバーグ定食

  ミートボールバーセット880円

 ――――――――――

 (内訳)

  ハンバーグ1個125円×2=250円

  ライス60円

  きゃべつ30円

  付け合わせ50円

  味噌汁30円

  調理料100円

  合計 

   520円

 ――――――――――

 (バー)

  ミートボール1個25円

 ――――――――――


 うわっ。計算がメンドクサイ。


 「880円-520円=360円 えーと。わる25円で・・・15個かな?」


 「そう15個!楽しみね!」


 「うん!店員さん呼ぶね。てんいんさーん!」


 「はーい。ご注文でしょうか?」


 「はい。ハンバーグ定食、ミートボールセットで2つお願いします」


 「うけたまわりました。注文は以上でよろしいでしょうか?」


 「はい」


 店員がお辞儀をして、厨房に去っていく。


 さっそくネックレスをつけようとしている。


 「ぼ、僕がつけてあげようか?」


 「ええ。お願い」


 宣孝が千代の後ろに回り込んで、ネックレスをつける。


 なんだこれ?!高校生恋愛の階段を2、3段スッとばしちゃってるよ?!心臓のドキドキが止まらない!


 「つ、ついたよ、」


 「あ、ありがと、」


 「ハンバーグ定食をお持ちしました」


 「「は、はい!」」


 「さぁ!食べましょ!」


 「「いただきます」」


 レア風のハンバーグを一口に切り取り、熱々になっている黒い円柱のペレットに押し付ける。


 じゅぅぅぅ


 パクリ


 レア風のハンバーグより焼き目がついたハンバーグのが好きだから、この焼き加減を調整できるのは嬉しいね。


 ハンバーグをパクパクと食べて、式部さんがハンバーグ1つ食べるのに合わせて声をかける。


 「式部さん」


 「ん?なに」


 「ミートボールバー見に行ってみない?」


 「そうね!」


 ミートボールバーには、カレー、バジル、きのこの餡かけ、チリソース、からしマヨの5種類の味がある。


 「からしマヨ!美味しそう」


 ここのシェフわかってるね!マヨネーズサイコー!


 「わたしはカレーにひかれるわ!」


 「とりあえず、僕は一種類づつとってこうかな」


 「わたしもそうする!」


 彼女に真似されるって!嬉しい!


 5種類を一個づつとりテーブルに戻る。


 「まずは、からしマヨ。うん!うまい!」


 マヨネーズうめー!


 「わたしは、カレー!・・・美味しい!」


 式部と宣孝はミートボールの評価をしつつ、仲良く食事をする。


 「先にミートボールバーのおかわり行くね」


 「ええ。そうして・・・直ぐに追いつくから」


 「僕はあと5個くらいで限界だなー。式部さんの気に入ったミートボールを1、2個とってこようか?」


 「・・・ええ。そうね!バジルが気にいったから2つお願い」


 「了解!」


 式部さんにバジルを2個と、からしマヨ5個・・・マヨをたっぷりのせないとね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る