#32 Year end

 大晦日直前に悲劇は起こった。



 志紅家。


「え、帰れないの?」


 緤那は共働きの両親から、大晦日には帰れないという連絡を受けた。

 両親は同じ職場で働いており、職場に泊まることが多い業種である。それ故に家に帰れない日は少なくない。とは言え、必ず年末年始は家に帰っていた。

 しかし今年は仕事が予想以上に長引き、年末年始共に仕事漬け。今年の年末年始は家で一人寂しく過ごすことが確定した緤那は、声には出さなかったが少し落ち込んだ。




 綺羅家。


「はぁ!? 帰れないだと!?」


 受話器片手に邸内で怒り狂う愛歌。

 電話の相手は父。綺羅家の両親も志紅家同様、仕事の都合で年末年始は家に帰れなくなったらしい。

 電話越しに謝罪をする父だが、愛歌の怒りは収まらない。なぜなら、毎年愛歌達は年末年始に旅行へ行っている。父がいないことが確定した瞬間、今年は旅行へ行けないことも確定した。


『必ず埋め合わせはするから! だからその……すまない! パパを嫌いになら』

「もう知らない!!」


 食い気味に電話を切った愛歌は、とても不機嫌そうに自室へ向かった。

 その様子を眺めていた愛歌とエリザは、困ったような表情で互いの顔を見合わせた。


「ごめんねエリちゃん……今年は旅行いけないみたい」

「大丈夫。家が一番落ち着くし、愛歌や文乃と一緒にいられるなら文句はないよ」

「エリちゃんはいい子だね……エリちゃんの方が年下なのに、姉さんはまるで子供みたいに怒り狂って……妹として情けない」


 呆れたようなため息を吐き、文乃はエリザの肩に手を置く。


「さ、子供みたいな姉さんは放っておいて、2人で買い物行こ」

「うん」




 高山家。


「「……は?」」


 ソファに座る吹雪と光は、漫画家である両親の唐突な発言に首をかしげた。


「いやー……父さん(原作担当)ちょっとスランプになってな……スランプから脱するために1週間ほど旅にでようかと」

「それはまだ分かる。けどなんでお母さん(作画担当)まで?」

「父さん1人に行かせると多分どこかで死ぬけん、見張り役として母さんも同行することにしたんよ。あ! 安心して。クレジットカードは置いていくけん、買い物はそれ使ってね」


 常日頃から締切ギリギリに原稿を完成させている両親だが、なぜか今現在話が全く浮かばないため父の提案で旅に出ることにしたらしい。


「女子高生と女子中学生に家任せて不安やないん?」

「父さんと母さんの子やで? 何も不安なんか無い」

「……光は大丈夫?」

「お姉が家に居てくれるなら……」

「よし! じゃあ行ってくる!」


 両親はどこに隠していたのか巨大な旅行用バッグ(荷物詰め込み済み)を取り出し、玄関に向かって走った。


「……実の両親ながら、自由な人達やね」


 両親が家を出て5分くらいが経過した頃、誰かが高山家のインターホンを押した。

 ドアの向こうに立っていたのは、両親の担当編集である向井。向井は20代女性であり、編集部の女性の中でもトップクラスの巨乳の持ち主である。


「吹雪ちゃん、こんにちは。お父さんとお母さん居る?」

「あれ、聞いてないんですか? 両親はついさっき旅に行きましたけど……」

「…………吹雪ちゃん、2人に伝えてくれる?」


 向井は殺意100%の引き攣った笑顔を見せ、


「今回は臨時休載にしておいてやる……が、次に無許可で逃げた時は貴様らの罪状を事細かく誌面に書き綴ってやる、って……お願いね」


 物騒な発言を残して去っていった。


(向井さんも大変だな……)


 自分の担当している作家が無許可で逃げ出した向井に同情しながら、吹雪はゆっくりとドアを閉めた。




 藤宮家の年末年始は両親の仕事の都合上、毎年焔1人で過ごしている。しかし焔にとっては部屋で1人のびのびできるため好都合。

 黒井家は既に両親が他界しているため、そもそも両親の都合などは関係なく孤独。加えて今年の年末年始は蓮が居ないため、唯の孤独感は過去最強?




 年末年始、何故か各家庭の両親の不在が確定した。とは言え愛歌や向井のように機嫌が悪くなる者もいれば、吹雪のように特に機嫌が悪くはならない者もいる。

 年末に起こった同時多発的悲劇。そんな悲劇の中、唐突に緤那は文乃の声が聞きたくなった。



「もしもし文乃? 今大丈夫?」

『はい。どうしました?』

「その……なんとなく、かな?」

『……声が聞きたくなったんですか? 緤那さん可愛いです』

「~……! ハッキリ言われると恥ずかしい……」

『ふふ……そう言えば、年末年始に両親の不在が決まったので、良ければ泊まりに来ますか?』

「っ! 行きたい!」

『折角ですし、他の皆さんも誘ってみますね』



 しかしこの悲劇も、すぐに喜劇へと変わることとなる。


 ◇◇◇


 12月31日。


「本当に行かんでええの? 今ならまだ間に合うよ?」


 ソファに座る光に話しかける吹雪。しかし吹雪の言葉に対し、光は聞き飽きたと言わんばかりの顔でため息を吐いた。


「知っとるやろ。私は集団行動より単独行動の方が好きやって。私やって家事くらいできるし、お姉は楽しんできてええよ」


 吹雪達プレイヤーは文乃からの招待を受け、これから綺羅家で1泊2日の宿泊をすることとなる。各々理由は異なるが家族が家を空けた今、プレイヤー達は誘いを喜んで受けた。

 しかしただ1人、同じく招待を受けた光はそれを拒否した。

 元々光は人見知り。今回集まる面々で面識があるのは唯のみ。人見知りである以上、知らない人間だらけの空間には飛び込まない。

 加えて本人曰く、光は単独行動派。群れるのが好きではないため街に行くのも基本1人であり、大人数の誘いも基本断る。さらにプレイヤー達は年明けに初詣へ向かうらしく、単独行動派の光にとって「知らない複数の人と知らない人が多い場所へ向かうこと」は苦行そのもの。

 吹雪は光の言い分を渋々聞き入れ、家に光を1人にすることに対する不安を押さえ込んだ。


「……何かあったらすぐに連絡してよ。それと……もし文乃ちゃん家に来たくなったら言ってね。すぐに迎えに行くけん」

「うん。そんじゃ行ってらっしゃい」

「行ってきます」







「……さて、これで好きな時に行動できる。1人で居る方が好きってのは事実だけど、こっちの方があんた的にも好都合でしょ?」


 吹雪が居なくなった部屋で、光は1人呟いた。

 直後、光の身体から鉛色の髪をしたプロキシーが分離した。プロキシーは不機嫌そうな顔をおり、光にはその原因が分かっていた。


「そろそろ名前で呼んで欲しいな……私だって名前で呼んでるんだし」


 プロキシーの体型は光と殆ど変わらないが、光以上に童顔。加えて声が非常に可愛らしく、仮に彼女が人間であれば女性声優だと偽っても分からないのだろう。


「名前で呼び合うにはまだ早い。何せ、私はまだあんたの話を100%信じてるわけじゃない。あんたのこと信用できたら名前で呼んであげる」


 鉛色の髪をしたプロキシー"ルーシェ"は頬を膨らませ、再び不機嫌そうになり光の身体に戻った。


 ◇◇◇


「あ……」


 待ち合わせはしていない。そのためプレイヤーは各々好きなタイミングで家を出た。しかしまるでタイミングを合わせたかのように綺羅家付近で全員が遭遇。目的地を目の前にして期せずして集合した。


「やっぱり光ちゃんは来なかったか……」

「無理に連れて来て体調悪くさせてもいかんし……仕方ないよね」


 唯は光が人見知りであることを知っている。だからこそ、光が来ないことも薄々気付いていた。


「光ちゃんロスになったら、また私が妹になってあげる」

「ありがと……でも唯はもう妹じゃなくて……」

「……だね」


 顔を赤くして徐々に小声になる吹雪を見て、唯も顔を赤くした。そんな2人を見ていた緤那と焔だが、話の内容はあまり理解できず2人共首をかしげた。


「っ! みんな~!!」


 家の前で到着を待っていた愛歌が大声で緤那達呼び、その隣に立っていた文乃は無言で手を振った。

 因みに現時刻は夜7時前。外で大声を出すには少々不向きに思える。


「声抑えなよ。呼ばれてるこっちが恥ずかしくなってくる」

「え~? いいじゃん別に~」


 飲酒を疑わせるテンションの愛歌だが、ただ単純に皆が来ることが嬉しいだけである。決してアルコールを摂取した訳では無い。


愛歌「みんなお風呂は入ってきた?」

緤那「私は入ってきたよ」

焔「私はまだ……」

吹雪「え、私もまだ」

唯「入ってきた」

愛歌「じゃあ全員でお風呂入ろう! そうしよう!」

緤那「……因みに愛歌と文乃は?」

文乃「……"みんなでお風呂イベント"が楽しみ過ぎるって理由で、まだ入らせてもらえてません」

唯「お風呂イベントって……なんかゲームみたいな扱われ方ね。別にいいけど」

愛歌「さあ行こう! お風呂が待ってる!」


 愛歌に誘導されて緤那達は邸内に入り、愛歌の部屋に荷物を置いた後に浴室へ案内された。因みに既に入浴を済ませている緤那と唯も、愛歌の圧力により入浴が強要された。





焔「ふぅ……広いお風呂っていいね……」

愛歌「でしょ! お金持ちの特権よ!」

吹雪「自分でお金持ちって言っちゃったよ……」

唯「……(凝視)」

吹雪「ん? どうかした?」

唯「……吹雪、ちょっと触ってもいい?」

吹雪「はぁ!? 何で!?」

唯「触りたくなったからいいでしょ。焔に愛歌、吹雪押さえて」

愛歌と焔「あいあいさー」

吹雪「ちょぉ!? 待って!」

唯「待てない」

吹雪「ああ……ちょ、どこ触ってんの!」

唯「乳だけど?」


 大浴場と言っても過言ではない広い浴室で、プレイヤー達はリラックスしていた。

 唯が全裸の吹雪を前に暴走している頃、巨大な浴槽の反対側では緤那と文乃、そして強制的に入浴させられているエリザが会話をしていた。


「え!? じゃあエリちゃんも!?」

「うん。黙っててごめん。けど良かった……辛いのは私だけじゃないって分かった」


 緤那と文乃に挟まれたエリザは膝を抱え、それを見ていた緤那は脳内で可愛いを連呼した。しかしエリザが動いた時に、緤那はエリザの二の腕に痛々しく刻まれた傷痕を見つけた。

 二の腕の内側。あまり目に入らない上、衣服で隠れる大きさではあるが、緤那はその傷痕をどうしても無視できなかった。


「その傷は……?」

「……慢心と過信の結果。まだプレイヤーとして浅かった私の、精神的な弱さへの罰だと思ってる」

「転んだ時に切ったって聞いてたけど……プロキシーにやられたの?」

「……ナイフだった。反撃はしたけど、結局殺し損ねて逃げられた」

「強かったんだね……」

「私が弱かったの。能力を過信して、自分の力に慢心して、自分の限界を直視しなかった……だから私はあのプロキシーに勝てなかった」


 エリザは右手を動かし、左腕の傷痕を覆い隠した。

 傷をつけたプロキシーに対する恐怖は無い。ただあるのは、自分の弱さに対する怒り。強くなりたいという願いとは裏腹に感じる限界へのジレンマ。


「どんなプロキシーだったの?」

「……忘れもしない、ライムグリーンの髪のプロキシーだった」

「……っ!?」


 はしゃいでいて緤那達の会話を聞いていない唯だったが、エリザの発言にだけは過敏に反応した。


「ねえ! 今……ライムグリーンのプロキシーって言った?」


 唯は立ち上がり、波を立てながらエリザに歩み寄る。


「う、うん……」

「どこに行ったか……どんな能力だったか覚えてる!? 名前とか……覚えてることがあれば教えて!!」


 エリザの両腕を掴み、怒りにも似た感情を露わにする唯。唯の言葉は1字1句が強く、感情の高ぶりと共に掴む腕の力も強くなった。


「唯落ち着いて! エリザちゃんが怯えてる!」

「っ! ごめん……」


 唯は手を離し、エリザから顔を背ける。

 つい先程まで和気藹々としていた浴室だったが、唯の高ぶりと緤那の叱責により静寂に包まれた。


「……ハッキリとは分からなかった。けどあの能力は強すぎた」


 ほんの少しだけ唯に恐怖したエリザだったが、唯の質問に答えられる限り答えた。

 とは言えエリザが把握しているのは「ライムグリーンの髪」をして、「強い能力」を持っている。加えて「アクセサリーがナイフである」ということのみ。

 感情を高ぶらせてまで得た答えがその2つのみであることに唯は落ち込み、唯の表情の変化を見ていたエリザは「ごめんなさい」と呟いた。


「ねえ唯、一体何があったの?」

「……唯、もうそろそろ話してもええんやない?」

「吹雪……吹雪がそう言うなら……けど、もう少しだけ落ち着かせて」


 唯は浴槽から上がり、1人で脱衣場まで戻った。


「吹雪は知ってるの?」

「知ってるけど……これは唯本人の口から聞くべきこと。私が代わりに話すことは許されない……私も出るね」


 吹雪は唯を追う形で風呂から上がり、浴室まで戻った。





「……ってか! エリちゃんもプレイヤーなの!? 文乃知ってたの!?」

「私も今さっき知った」

「まさかエリちゃんまで……待って!? じゃあここに居るメンバーでプレイヤーじゃないのって……私だけじゃん!!」

「や~い仲間はずれ~」


 愛歌は暴言とも取れる焔の発言を受け、孤独感と怒りで何かが覚醒したかのような俊敏な動きを見せ、焔の背後に回り込んだ。


「プレイヤーじゃなくたって……プレイヤーとかプロキシーのこと知ってるから仲間はずれじゃないし!!」


 愛歌は発言を終えるとほぼ同時に腕と脚を焔に絡ませ、焔のうなじに噛み付いた。


「ひぅっ! 何してんの!」

「私の強さを見せてやる!!」


 愛歌は左手で焔の胸を掴み、右手で焔の鼠径部付近を擦った。


「エリザちゃん! そろそろ出よう!」

「え、なんd」

「私も出ます!」


 危険な予感がした緤那と文乃はエリザを連れ、濡れた床をものともせずに脱衣場まで走った。

 暫くして、長風呂でのぼせた愛歌と焔が部屋に戻って来たが、事情を知っている緤那と文乃は2人を見て顔を赤くした。




「どう? そろそろ落ち着いた?」


 緤那の質問に、唯は無言で頷いた。その後発しかけた言葉を一度飲み込んだが、唯は再び口を開いた。


「……私には蓮って名前の弟がいるの。けど今年の10月、蓮は通学路で緑色の髪のプロキシーに殺された」

「10月って……ついこの間じゃん……」

「そう……未だに死んだ蓮の姿は脳内に焼き付いてる。忘れたくても忘れられない……多分何年経っても忘れられない」


 10月19日の夕方。プレイヤーになってまだ3日しか経っていなかった唯は、プロキシーに憑依された拠り所の声を聞いた。しかしその声は聞き覚えのある、寧ろ聞き間違えるはずのない、蓮の声だった。

 唯は急いで声の聞こえた方へ走り、蓮の無事を何よりも祈った。しかし唯が蓮のいる場所へ到着した時、分離したプロキシーにより蓮は既に殺されていた。

 首の3分の2程が切断。苦しんだのだろう、蓮の顔は血と涙に濡れていた。


「まだ7歳だった。まだこれから沢山生きられた……なのに、あのプロキシーのせいで蓮の人生は……私達の人生は狂わされた」


 唯の表情からは、件のプロキシーに対する怒りと、蓮が死んだことに対する悲しみの両方が感じ取れた。特に妹を持つ吹雪と愛歌は、唯の気持ちが痛い程理解できた。


「……みんなにお願いしたい事があるの。もし蓮を殺したプロキシーを見つけたら……なるべく、苦しませた後に殺して欲しい。蓮と同じ苦しみを……私達、姉弟きょうだいの苦しみを……!」


 唯が今までどんな気持ちで戦ってきたのか。蓮を殺した女と同胞のアスタを宿し、どんな気持ちでアスタと共に戦ってきたのか。考えたところで緤那達は理解できない。

 しかし分からないなりに、緤那は唯の懇願を飲んだ。


「そのプロキシーがどれだけの強さなのかは分からない。けど、もし私がそいつに出会ったら、能力ごとそいつを壊す」

「私やったら、灰になるまで弱火でじっくり燃やすかな」

「私だったら、色んなところ凍らせて砕いて、徐々に身体を小さくさせて精神ごと殺すね」

「……なら、私はハイヒールで死ぬまで踏みつけます」

「能力使わんのかい!」


 残酷なことを言いつつも徐々に笑顔を取り戻す緤那達を見て、唯も思わず笑顔を見せた。


「……うん。やっぱりみんなにお願いして正解だった」


 友達なんて吹雪だけいればいい。そう思っていた唯は、いつの間にかどこかへ消えたていた。

 今の唯には、吹雪を入れて5人の友達がいる。共に残酷な話題で盛り上がれる、頭のおかしい友達が。

 とは言え、もう唯にとって吹雪は友情を超えた存在ではあるため、友達は4人である。


(そっか……緤那がプレイヤーになってからだ。緤那がプレイヤーになって、偶然吹雪と意気投合して、緤那を経由して文乃ちゃんと会って、さらに2人を経由して焔と愛歌、エリザちゃんと会って……緤那が居たから、私にも友達ができたんだ)




「緤那、ありがとう」

「え、何が?」

「ううん。なんでもない」




 2017年もあと僅か。

 テレビを見て笑い、年越しそばを食べ、雑談をしてまた笑う。

 そして遂に迎えるカウントダウン。



 10。

 9。

 8。

 7。

 6。

 5。

 4。

 3。

 2。

 1。



「「「あけましておめでとう!!」」」



 少女7人の声と共に、2018年がスタートした。

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