04 ミュートレスの場合
(ミュートレスの場合)
「というわけで、どれが良いかしら。名前を書いたカードを置くから選んでくれる? えっと、……これが良いの?」
「ぶにゃあぁぁ」
「あら? どうして貴方、そんなに機嫌が悪いのかしら?」
「にゃあああご!(ミケ、ミィ、タマ、クロ、ポチ、グレート、ゴンザレス、ゴッド……あのハーフエルフがいなかったら、どんなとんでもない名前を付けるつもりだった! 人間の女!!)」
「どうして貴方が怒ってるのかはちょっと分からないけれど、とりあえず今度からダークって呼ぶ事にさせてもらうわ。ふふ、神様が気に入るなんてウルベス様は素敵なセンスがあるみたい」
「ふしゃー!(待て、まだ話は終わっていない。く、せめてこの体が言語を話せる体だったら!)」
「貴方とお話できれば、直接聞けるのに残念だわ。そうだ、今日の夕飯は、良いお魚が手に入ったらしいの。楽しみにしてて。ダークの分はちゃんと残ってるから焦らなくても大丈夫よ」
「にぎゃあああっ!(おい貴様、よもや邪神を餌付けしているつもりではないだろうな! あれは私が奪って盗っているのであって、決して餌付けされているわけでは……おのれ聞け、人間の女! それと敬語を使え!)」
二周目悪役令嬢は、一味違う。 ヤンデレ乙女ゲームの世界でヒロインの代わりに攻略対象を導くよう、神様に言われました 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます