第3話
死にたいという気持ちに振り回されるようになったのは結構最近で、まあそうじゃなかったら本当に死んでる可能性が高いから納得。というところだけど
これ、本当は死にたいって欲望じゃなかったはずなんだ、寂しさとかつらさとかストレスとかそういうものが煮詰まると最終的に同じようなどす黒い色に変わるってだけ。
理由ない暴力のように私を引き裂くこの欲望と生きている限りこれからも付き合っていくと思うと死にたくなる。
「やまない雨はない」と晴れた場所から励ます人が憎らしくて羨ましくてそういう自分に気がついて絶望して。見える景色が、感じる聞こえる音が、人の言葉が、その全てが、私の上に真綿のように覆いかぶさり、重なるようにして「死にたい」に収束する。そうなると私は眠るしかなくて、一生寝ているのと死ぬのは何が違うのか、と、寝過ぎで皺が伸びきってツルツルになった脳みそで考える。また1日やり過ごした。死ななかった。よかった。よかった?何がよかった?ああ私は終わりにしたいのだ。逃げたいのだ。スリープとリセットはどこか似ていて、決定的に違う。わたしは目覚めたくないんです。ただそれだけなんです
雨降っただけで死にたくなるなんて人間としてなんか間違ってるよね?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます