第三十三話 どうして?

「『血族』?」


 ホテル最上階の一室に戻り、テーブルに向かい合ってとったランチの後、食後のお茶を待つ間、私は彼女にこれからの事を説明し始めた。聞き慣れない言葉を、クリスティーナは自ら繰り返す。


「そうだ。私の母も、そうだったんだよ。」

「……私は、ドクターと血の繋がりがあったって事ですか?」


 クリスティーナは、目をまん丸くして聞き返してきた。


「いいや。同じ一族だと言うだけで、親戚と呼ぶには遠いかな。君のお婆さんは、普通の人と一緒になったようだしね。」




 私はダニーから受け取った資料を元に、彼女の身元を更に詳しくフェンに調べさせていた。結果、彼女の祖母は血族の一員として生まれつつも、そのがはっきりと顕現しなかったものの一人らしい。––––––つまり、吸血鬼のとしてはだった訳だ。


 二代続けてその資質を持たない者は、人間の社会で吸血鬼の庇護を受けずに生きる事を許される。彼女の娘、つまりクリスティーナの母親はその条件を満たしたため、に出て生活していたのだ。


 そしてどんな因果か、一人の狼男と結ばれた。


 一族を抜けていたとはいえ、その事は少なからず『管理者』の懸念の一端となっていたのだろう。私達にその『狩り』を最優先するように指令を下したのは、そう言う背景があったに違いない。




「君のお母さんもお婆さんも、そのには目覚めなかった。だから君のお母さんは人間として生きていたし、君には何も教えなかった。

 だけど、どう言う訳か君にはその血が色濃く現れたみたいだね。君のお父さんが狼男であったことが何か関係しているのかも知れないけど……はっきりとは分からないな。なにせ前例が無いからね。

 それにしても、君が僕の元に来ていたのは不幸中の幸いと言うべきか……」

?」

「ええと……」

「『血族』としての特質、という事ですよね。それって、どんなもの何ですか?……そもそも、『血族』って一体、何なんですか?」


 私は、その先を説明するのを躊躇った。この事を話さなければいけないのは、正直恐ろしかった。彼女と話すのが、こんなに遅れてしまった理由の一つだ。


 しかし話さないわけにはいかない。彼女には、彼女自身の事を知る権利がある。そして、それを受け入れる必要も。




 胸が痛かった。長年宿命から目を背けて生き続けて来た私には、到底相応しくない役割だと思った。


 そして、この真実が私達の間に刻むであろう亀裂が、とてつもなく恐ろしかった。




 私は、重い口を何とか開いた。


「その説明の前に、私達の話をしても良いかい?」

「ドクターの?」

「そうだ。私や、フェンやタバサ……私達、『吸血鬼』の一族の話を。」




 私は語った。


 いつからか存在し、衰えぬまま生き続けた始祖の話を。




 少しずつ眷属を増やして行った、一族の話を。




 全ての『人にあらざる者』を統べる、『管理者』の話を。






 そして、その繁栄を支えた一族の話を。






 そのが、吸血鬼にとってどんな意味を持つのかも。




 ◇◇◇



 私は一息つくために、タバサが運んでくれたコーヒーの残りを飲み干した。クリスティーナの前には、手をつけないまま冷めてしまった紅茶が置かれている。


 私はそのカップを見つめたまま、言葉を続けた。彼女と目を合わせる勇気は、情けない事に持ち合わせていなかった。



 彼女が、私の話をどのように受け止めているのかなど、私には考えも及ばない。



 自分が、吸血鬼のとして認識される存在だなどと––––––




「……吸血鬼の中にも、ならず者はいる。君のように、血族としての特質を表しながら特定の吸血鬼の庇護のもとにない存在は、そういった輩に狙われかねないんだ。だから、君のお父さんが君を私の元に連れて来てくれた事は本当に良かった……。」


 彼女を怯えさせたくはなかった。しかし、彼女がこの先何の守りも無しに外を歩き回る時の危険性は、よく知っておいてもらう必要があったのだ。


「クリスティーナ、君の『保護者』には、僕が立候補する。」

「……ドクターが?」

「ああ。世代を超えて特質を表した『血族』なんて、聞いたことはないし、ましてや狼男との混血なんて……だけど、君がその一人なのは間違い無いんだ。僕がその保護を受け持ちたいと『管理者』に申告すれば、問題無く受け入れられるだろう。」


 名のある吸血鬼であれば、出来るだけ多くの血族をその庇護下に置きたいと願うのが常識だった。突然現れた彼女だが、その存在を知れば、とにかく自分の元にと名乗り出る者もいるに違いない。


 しかし『管理者』の嫡男である私が先に手を打てば、それに難癖をつけようとする者などはいるはずが無いのである。


 私は生まれて初めて、心の底から自分の生まれに感謝したのだった。




「……クリスティーナ、びっくりしただろう。こんな話……そんなに簡単に受け入れられるとは思っていない。だけど……説得力は無いかもしれないけれど、どうか安心して欲しいんだ……。

 約束する。君の事は、絶対に僕が守る。この先の生活も、僕が保証する。出来るだけ不便のないようにするし、なるべく一年前までと変わらない生活を送れるようにする。大学だって……」



 そこで、私の言葉は途切れてしまった。



 これだけはしっかり目を見て言わなければと顔を上げたのだが……




 てっきり青ざめていると思った彼女の顔が、真っ赤だった事に気付いたからである。




「……クリスティーナ?」

「へ!?あっ、いやっ、はいっ!?」

「……ええと、大丈夫かい?」

「え!?えとっ、はっ、はいっ!だだだ大丈夫です!!」


 上ずった声で答える彼女は、明らかに挙動不審である。


 私は思わず立ち上がって彼女の隣まで行くと、その手を取って跪いた。体温を確かめたかったのだ。彼女の手は、確かに少し熱い気がした。


 顔を見上げて、額に手を伸ばす。やはり少し火照っている。顔はさっきよりも更に赤い気がする。


「もしかして、気分が悪いのかい?やっぱり急にこんな話をしてしまって、無理をさせてしまったか……」

「い、いいえっ!!ほ、ほんとに大丈夫です!!全然!!全く!!」

「しかし熱があるようだし、少し休憩した方が……」

「大丈夫です!!本当に、ほんっとうに、だいっじょうぶです!!」


 クリスティーナが余りにも力強く、身を乗り出しながら、私の手を握り返しながら答えたため、私は思わず仰け反ってしまった。


「そ、そうか……大丈夫なら良いんだけど……。」


 彼女は普段は穏やかだが、時折気迫のこもった主張をするようだ。


 元気な事は何よりである。




「す、すみません、突然……」


 ぱ、と私の手を離して、クリスティーナは椅子に座りなおした。私も何やら気まずい雰囲気を感じて、咳払いをしながら立ち上がった。


「いや、いいんだ。気にしないで。何かあれば、直ぐに僕に教えるんだよ?」

「あの、それじゃドクター……」

「うん?」


 俯いたまま声をかけてきたクリスティーナの顔を覗き込むように、私は彼女の肩に手を置いて少し屈み込んだ。前髪に隠れて、彼女の表情は見えない。


「……これからも私、ドクターの側に居られるって事ですよね……?」




 私は息を飲んだ。




 少し前に体感したような、胃の腑が浮くような感覚だった。


 共に居るか居ないか。


 ただそれだけの質問なのに、私の身体は生死に関わる事象に対面した時のような、あのに囚われていた。




「……ドクター?」


 私の沈黙を怪訝に思ったのか、クリスティーナは私の顔を見上げて来た。


 私は、出来るだけ穏やかな笑顔を浮かべて、彼女の肩を軽く叩く。そして言った。


「話の続きをする前に、少し歩かないかい?」


 ◇◇◇



 雨は上がっていたが、船着場のアスファルトの足元にはまだ薄っすらと水が張っていた。私達はホテルから出て、徒歩でボートの並ぶ港を歩いている。私の腕を組む彼女の歩幅に合わせて、私はゆっくりと歩みを進めた。


 ゆらゆらと揺れる帆と船体を見ていると、止まっている私たちのほうが間違っているような錯覚に陥る。白いカモメが、私たちの前を掠めるようにすい、と飛んで行った。そこかしこで彼らの甲高い鳴き声が聞こえてきて、まるでボートを磨く無口な水夫たちを責めているようだった。


 水に浮く小さな灯台のような航路標識の根元には、重たそうなオットセイが二匹も乗り上がって寝そべっていた。私は、それを見て少しはしゃいでいたクリスティーナに声をかける。


「クリスティーナ、もう少しだけ、僕の話をしても良いかい?」

「ドクターの?」

「そう。今度は、僕個人の。」

「はい。聞きたいです。話してください。」


 並んで歩く私たちの足元で、水鏡に映った灰色の空が揺れる。彼女の発する言葉は、どうしてこうも毎回私の胸を締め付けるのだろう。か細い鈴の音のような声なのに、その言葉は、いつも私の中の何かを揺さぶる力を持っていた。




「僕の父親は、『管理者』なんだ。」




 私は、『人にあらざる者』達を統べる、無口で冷酷無比な男のことを話した。


 気の遠くなるような時を生き、血族の一人と恋に落ちた吸血鬼。


「僕は、母が死んだ日まで彼に会ったことは無かったんだ。」


 私の腕に絡めたクリスティーナの手が、少しだけ強く私の腕を締め付ける。私は、それには気づかないふりをして語り続けた。




 どんなふうに彼女が死んだのかを。




 それを見た時の父の行動を。




 その日から始まった、自分に流れる血脈に対する私の恐怖と嫌悪を。




 人間になりたくて、医者を目指したことを。




 私がその資質に目覚め、初めて血を口にした日のことを。




 他の生き物には理解できないであろう、その欲求のことを。




 医者として働く傍ら、フェンとともに『使者』としての使命を果たし続けた生活のことを。






 誰とも距離を置いた、一人ぼっちの毎日のことを。






『人間』として死ぬことだけを、待ち望んだ日々のことを。






「君に出会うまで、私は笑うことを忘れていたらしいんだ。」


 比較的空いている事を確認して入った、港に面したオープンテラスのカフェで、私はテーブルの正面に座るクリスティーナに言った。快い潮風が髪を揺らして、幾筋かが彼女の頬にまとわりついている。幾つかの質問を除いて、彼女はただじっと、私の話に耳を傾けていた。


 既に冷めているコーヒーはそのままに、私は続けた。


「君と暮らし始めて暫くして、あまり面識がなかった人にすら驚かれたんだ。何かいいことがあったのかい?ってね。」


 クリスティーナはその言葉を聞いて、ほんの少しほほ笑んだ。




 その様子が一瞬、亡くなる寸前の母親と重なる。




 私は視線を逸らして、並んではためくボートの帆に視線を送った。




「君が、君のお父さんに傷を負わされた時、僕は君の血を口にした。」




 出てきたのは、泣き出してしまいそうに震える声だった。


「欲求を抑えられなくて……あんなときに!!一体どちらが獣だったのか……。」


 自嘲を漏らして、首を振る。まるで独り言のように、私は続ける。


「おかしいだろう?人を食う狼は狩られて、同じように人を糧にする鬼はそれらを支配するんだ。ただ単に相手が死なないという理由だけで、それがまかり通っている。おまけに自分好みにまで行う。文字通り、鬼畜の所業だよ。」

「ドクター……。」


 声が聞こえて、片手に顔をうずめた私のもう片方の手を、暖かい温もりが覆った。クリスティーナが私の手を握ったのだ。


 私は、顔を上げることも、その手を握り返す事も出来なかった。




「君のお父さんを殺したのは僕だ。」




 私の手を覆うクリスティーナの手がピクリと震えた。


「あの時、君の血を飲んだ興奮のままに、私は―――」

「ドクター、違います!!」


 私の手を強く握りしめて、クリスティーナは叫んだ。


「あなたは、父を救ってくれたんです。」


 今までに聞いたことのないような、毅然とした口調だった。


「あなたは、父を止めてくれた。苦しみから解放してくれたんです。あなたが手を下したのだとしても、それは仕方のないことだったでしょう?父はあなたのおかげで楽になれたんです。だからどうか、そんな言い方をしないで。」

「……違うんだよ、クリスティーナ。」


 縋るように訴える彼女を、私はやんわりと諭した。


「私が……、ずっと昔に宿を受け入れていれば、彼は死なずに済んだんだ。」




(貴方はいい加減、自分の宿命を受け入れたほうがいい。)




 一週間ほど前にフェンが言った言葉が、脳裏にこだました。


 彼は正しかった。そして分かっていると言った私は、ちっとも分かっていなかった。それが、どんな結果を生むかなど。


「君の血を飲んで、私は変わっただろう?」


 私は、私の中に潜む『力』を、ほんの少しだけ解放した。


 意識の中にある蓋のようなものを外して、エネルギーを溢れるがままにする。自分の周りの空間が、何か目に見えない濃密なものに満たされる。ここ数日で、苦労して身に付けた調整法だった。


 クリスティーナの手がまた震え、私の手を強く握ったまま固まったのが分かった。半人狼の彼女でも、私の発するエネルギーは感知できるのだろう。


 それはどれだけおぞましい感覚であるだろう。


 私は『力』に再び蓋をすると、硬直した彼女の手をほどいて、今度は私からそっと握り返した。私の周りにまとわりついていたエネルギーは、あっという間に霧散する。


「わかるだろう?今の私ならあの時の君のお父さんを、赤子の手をひねるより簡単に捕まえられる。傷など一切負わせずにね……。私が、定期的に血を飲む生活を受け入れていれば、きっと私はこの街に来た時点で彼を捉えられていた。あんな事件には、ならずに済んだんだ。それに……」


 苛立ちを抑えきれず、いつの間にか私は彼女の手を握る手に力を込めていた。


「君は、犬のふりをして一年も過ごす必要はなかったんだ。」

「ドクター……」

「君が父親と会っていなければ、そもそも君は人狼の力に目覚めなかったかもしれないし、そうなったとしてもきっと僕はすぐに気づいた。君を犬のように扱って、あんなみじめな思いをさせることはしなくて済んだんだっ……」

「ドクター!!」


 私が吐き捨てるように発した言葉に悲痛な声をあげたクリスティーナを、私はまだ見ることが出来なかった。


「わたし、そんな風に思っていません……感謝こそすれ、惨めな思いだなんてそんな……わたしは自分から、ドクターと居たくて……」


 そう囁いた彼女に、私は首を振った。そして言う。




「君が僕に感じている親しみは、健全なものじゃ無い。」




 クリスティーナが、息を飲んだのが聞こえた。




 私は、彼女を傷付けると分かっていて残酷な言葉を続けた。言っている自分が、もしかしたら同じだけ傷付いている事は、彼女には明らかなのかもしれなかったが。


「君には、他に頼れる者が誰も居なかっただけだ。私に頼らざるを得なかった。そうだろう?自身に起きた変化を誰にも話せず、もとの生活に帰れず、僕と一緒に居るしか無かった……。

 そんな閉じこもった環境で状態で育った情は、正常じゃない。不健全で歪なものだ。ストックホルム症候群を知っているだろう?誘拐された被害者が、生き残るために止むを得ず加害者と心理的繋がりを育てるあれだよ。君が今僕に感じている強い感情は、それと一緒さ……。」

「ドクター……。」


 泣きそうな声でクリスティーナが私を呼んだ。私はそれでも続けた。


「心配は要らない。私の庇護のもとであれば、君は一年前までと同じ生活を送れるようになる。大学に通って、友人を沢山作って、いずれ卒業して……普通の人間と何ら変わらない生活を、だ。血族としてのしがらみがあるかもしれないが、そんな物は僕がどうにかして見せる。君の邪魔などはさせない……。

 君が今感じている感情は、いっときの物だ。元の生活に戻れば、すぐに薄れていく……。そうでなかったとしても、君はそんなものに囚われるべきじゃない。君は、僕が可哀想な捨て犬に与えた同情を、何か別の感情と勘違いしているだけだ。」


 彼女の手が離れて、くぐもった嗚咽が聞こえてきても、私は辞めなかった。


「君は、人として生きるべきだ。惨めな独り身の中年男の寂しさを紛らわす事に、喜びを感じて時間を無駄にするべきじゃないんだ。そんな事よりももっと……」

「ドクター!!」


 とうとう、私の言葉は強い口調で遮られた。


 ひくついた、不規則な呼吸が聞こえる。何者も太刀打ちできない身体になったはずなのに、胸どころか身体中が締め付けられるように痛かった。


「……私が側にいるのは、迷惑なんですか?」


 震える声で、クリスティーナが言った。


「クリスティーナ……」


 私は、がっくりと肩を落として深く俯いた。片手の中に、頭を埋める。そして、許しを請う罪人の気分で本音を吐く。




「僕は君が怖いんだ……」




 惨めだった。


 出てきたのは、これ以上ないくらい情けない声だ。囁きほどのその言葉が彼女にも伝わっている事は、ひしひしと肌に感じる悲壮な雰囲気で知ることが出来た。見なくても分かる。彼女が傷ついている事は。


「人の姿の君と居れば、僕はきっとまた君の血を求める……また理性を失うような事になってしまうのが怖いんだ……。」




 それは、私が最も忌避してきた事だった。


 私が初めて見た父親の姿。


 あの瞬間から嫌悪し続けた男と、自分自身が重なる。


 ––––––私は、一体何のために足掻いて来たんだ?結局私は––––––


「君には分からない……君の血が、僕にとってどれ程の力を持っているのか……もしまた君の血を見ることがあれば、僕は自分を抑える事は出来ないだろう……。」

「ドクター……」

「もうドクターじゃない。」


 縋るような泣き声を、今度は私が遮った。


「もう医者としては働かない。ただのルイスとして、ただの『使者』として生きるんだ……。君達のような犠牲を、二度と産まないように。」




 沈黙が落ちて、遠くなっていたカモメの鳴き声がまた聞こえて来た。緩い風が、私達の間をすり抜けていく。


「私は君の側には居られない。だけど君の安全は保証する。フェンか、タバサか、必ず誰かを側に付けて……」


 ガタン、と音がして、足音がつむじ風を巻き上げて私の前を通り過ぎて行った。顔を上げれば、テラスを降りて走り去っていくクリスティーナの姿が目に入った。


 ちらりと見えた横顔の頬は、涙で濡れていた。




 私はその姿が見えなくなると、鉄パイプにナイロン布の紐を張った椅子の背に身体を預け、ズルズルと沈み込んだ。彼女の側には、タバサが付いているはずだ。危険な目に合う心配は無い。


 見上げた空はさっきよりも暗く重苦しさを増していて、今にもまた降り出しそうだった。そんな空すら今の私には眩しい気がして、私はまた片手に顔を埋めた。




「すまない、クリスティーナ……」




 私の呟きは、すぐ上を飛んで行ったカモメの無粋な鳴き声に、掻き消されていったのだった。

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