また、あいつが。関わってしまう事件の――予兆だろうか?
「よお! さつき!……まだ、そんな格好してんのか?」
署長室に顔を出すと。
昼間の
「わたくし、お疲れちゃんですから。赤城警部」
「だろうな。ほら、自販機のミルクティーで悪いが」
缶コーヒーならぬ。紅茶だが。
いっつも忙しい奴だからな。部下なりの配慮だぜ。
「流石、わたくしの部下ですわー! ちょうど、相談したい事がありますの!」
さつきにしては、素直に差し入れを受け取ったな。
あん? 相談?
「神社で
「食べ物をお
話の内容も聞かねーけどよ。
俺には、心当たりがあった。
先月、ゴールデンウィークが終わった頃に。
その時に病院内で。
あまりの変わりように。
思わず声をかけたぜ? 心配だからな。
その
俺が原因みたいに。周りの奴らが見るもんだから。
ひとまず場所を。
俺の見立て通り、
特上うな重を満面の笑みで、食べつつ。
理由を話してくれたぜ。
『私、
とある理由で。生活保護が取り消されらしい。
原因は。
我らが上司様のある行為だ。
最近、世間を
あの事件に。5億円の
その事だ。
あろう事か、さつきは
支払ってしまったとの話だ。
当のさつきは、どこふく風。
本人としては有言実行しただけ。
善悪も、ねえからな。悪気もだが。
必然的に生活保護も。いらなくなるだろうな。
俺の財布にも被害が出たぜ。
その日は。
店で出された――緑茶だけを飲む始末だった。
「そうでしたか! やはり、
「ああ。大抵の事は、何とかなるぜ」
嘘は言っていない。あれこれ助言してもだ。
さつき自身が気づかねーと。成長しねーからな。
本当に困った時に。手を貸してやれば良いだろう。
部下も大変だせ。
「それから、もう一つありますの!
「あのお嬢様専門の学園だろ?
完全に閉ざされた学園。
人里から離れ過ぎてる印象だ。
何でも。大企業の娘だか、政治家の娘だとか。
有力者の娘が。お世話になっているらしい。
「そこから、連絡が。『事件が起きたが、起きていない』との事ですわ!」
「はあ? ふざけてんのか? その学園は?」
またかよ。
俺の嫌な勘だけは、当たりやがる。
もしかしたら。
また、あいつが。
関わってしまう事件の――予兆だろうか?
※どうも! 作者の偽善者!? です。
お試しの続編は、以上になります。
カクヨムコンテスト8では、読者選考突破しました!
受賞しませんでしたがwww 皆さんに読んで頂き感謝です!
完全不定期になりますが。今後もよろしくちゃんですわー!
※続編『ニート呪詛使いと花園の結界』公開中。
https://kakuyomu.jp/works/16817330650933861978
ニート呪詛使いと関わりたくない彼女達!? 偽善者!? @suruga281
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