第35話 そ、そんな表情してないから! 最低!
「横やりは感心しないぜっ! 俺っちは、そこのきゃわいー彼女と話をしてるだけじゃん!」
「我は
チャラ
君はどこかの魔王!?
中二病全開だよ!?
会話が成立していない。
ますます、
「頼むからマジ! 空気読め――」
「ごにょ、ごにょ、ごにょ」
「マジパネェ! あざーす! んじゃ、お疲れーっす!」
「おーほほほ!
はい!? 訳が分からないよ!?
チャラ
「何だい? その、あへえ💓 な顔は?」
「そ、そんな表情してないから! 最低!」
おもむろに不届き者の身体をぺしぺし叩く。
「地味に痛いから止めてよお!? まつりちゃんをトラブルから救ったのに!?」
「うぐっ!? ひ、
弱みにつけ
……それとも、気を
私に
それだと、分かりにくい気の回し方だね。
「……で? 君は何を言ったのかな? チャラい人に?」
「言動は確かにチャラいけど。あれでも真面目に仕事をこなしていたぜ? 君には不真面目に見えたかもしれないが」
おかしな事を言うね。あれのどこが真面目なのさ?
しかも、仕事中だったの? あの人。
「分かった! ナンパ師って奴だね! モテたい人に講義したり、教材を売ったりする!」
「あははは! なるほど!
タメだ。
私の中では、ただの迷惑なチャラ
考察の余地が無い。
「さてと、そろそろかな。電話しないと」
「うん? 見た事あるスマホだね?……わ、私のスマホをまた!?」
またもや、私のスマホをいじっている。
何やら、名刺を見ながらどこかに電話を?
「しもしも~? 作戦通りで
急に怒り出したものだから。私も驚いてしまう。
また、私には想定出来ない事態が――進行中らしい。
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