第7話 捕まえるのは警察のお仕事でしょ?
「私は、オムライスを頼もうかな? ビーフシチューもいいなあ」
「
「たかさき君? それは、嫌味かい? だったら、生活保護申請が無事に通った俺には? 祝ってくれないの? うわー、差別主義者め!」
「あのねえ、
「やれやれ。当人が喜ばしいと思っているなら、それを祝ってくれるのが人情じゃないのかね? 俺は、カツカレーと食後のコーヒーね。たかさき君、どうも、ありがとう。祝ってくれて。ツンデレ弁護士だな、君は」
勝手な解釈で。
強引に『
腹立つわ! デレなんてないわよ!
「
「み、
「平気よ? ここの洋食店は、どれも美味しいから。特にメニューにはこだわらないわ。お互いの料理をシェアしましょう」
だから、なんで
憎たらしい!
「さてさて、ご立腹のたかさき君だけど……そろそろ
「さ、咲ざん!? わだし、嫌われてるのがなあ!?」
「ああもう!?
再び
最悪のタイミングで話しを蒸し返すなんて!
「コンビニの防犯カメラのチェックですか?」
「ええ。例の女子児童が、通り魔に殺害された事件の関係でね。不審者情報を集める為に、コンビニを
こんな事なら素直に話すべきたったわ。
と思った時点で。
「まあまあ。
「ちょっと!? 咲さんに失礼だよ!? 夕食をご馳走されている身だからね!? 立場を認識して!?」
「
常識人で可愛い。
……ほんと、
「で? 防犯カメラをチェックして、収穫は? なかったら、君は無駄に時間を過ごしていた事になるのだが? お仕事さぼっちゃ、め! だぞ!」
「……特に不審な人物は録画されていなかったわよ。調査していないコンビニも、まだまだあるの! 地道な作業なのは分かってるでしょ!」
血圧が上昇して、イライラしてきたわ!
確かに、収穫は無かったけど!
「早く犯人が捕まって欲しいな。子供がいる
「
「……あくまで、犯人の情報収集だけよ? 捕まえるのは警察のお仕事でしょ? そのくらいわきまえてるわよ?」
暗に
警察みたいな事は、するなって。
「……どうだかね。好んで事件に胸と尻を突っ込みたがる君だ。おっと、首を突っ込むだったな。それに……どこまで想定してるやら」
想定? 一体何の事かしら?
なんだか、気になる言い方ね。
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