Station:06 共感病院前駅
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アタシの名前は吉沢リョウ。
神奈山県横花市の学校に通う、急に恋愛に目覚めてしまった友達の工藤アスカに、ちょっとうざいなと感じるようになった高校一年生だ。
いや、ちょっとじゃない。
正直、かなりうざいと感じている。
先日の娯楽飲食街駅の満員電車で広瀬くんに助けてもらった一件以来、アスカは変わった。悪い方向に。
「スズくん……本当好き。もうああいう男子が世の中にもっといればいいのに……。知ってる? スズくんって毎日歯を6回磨いてるんだよ!」
放課後。
アタシとヤマピーとアスカの3人で、学校帰りに横花駅のカフェに寄り道した。
屋外テラスにある白い丸テーブルを囲んで座るないなや、唐突にアスカが広瀬のことを語り出した。
「ああ、もうなんかダメだ。スズくんのことしか考えられない。病気かなぁ、あたし」
うん。病気だと思う。いつの間にか広瀬を名前呼びしてるし。あと歯ブラシ6回の情報とかクソ興味ないわ。
かれこれ1時間。アスカはノンストップでずーっと広瀬のことを語っている。
どこの小学校出身で食べ物の好みとか、身長体重からどうして柔道を始めたのかとか、ありとあらゆる広瀬に関する情報を調べて、それをアタシたちに共有している。
あやうく「お前は広瀬のウィキペディアか」とツッコミそうになった。
隣に座るヤマピーは、最初は恋愛の相談と聞いて興味津々でついてきたのが、今はアスカのストーカー気質っぽい恋愛熱に引いたらしく、無表情でスマホをいじるようになっている。
「あのさ、ちょっと2人に訊きたいんだけどいい?」
顔面の筋肉が弛緩しまくっている色ボケ眼鏡女のアスカが、にこにこしながらあたしたちにいった。
なんだ。訊きたいことって。
「あたし、眼鏡やめようと思うの」
あっそ。
好きにすれば。
「スズくんがさ、眼鏡好きとかだったら続けようと思うんだけど、そうじゃないんだったらやめようと思うの。今までコンタクト面倒くさいし、すぐゴロゴロするからやってなかったんだけど、これをきっかけにやめようかな。2人はどう思う」
「ふーん、いんじゃない?」
ヤマピーがスマホをいじりながらテキトーに答える。
ついこの間まで「恋愛なんてよくわからない」といっていた女が、ここまで乙女モード全開になるとはね。初恋とかしたことないっていってたし、たぶん恋愛免疫ついてないんだろうなー。
たしか、知らないところで自分のことを好きになるのってストーカーと同じだとかいってなかった? あんた。
その理論でいうと、今のあんたの方がよっぽどストーカーだぞ。
「あ、ごめん。ちょっとトイレ」
ヤマピーが席を外した。
数秒後、アタシのスマホにLIMEのメッセージが入った。
送信者はヤマピーだった。
【アスカ。ちょっとイタイ女になってるね】
あたしはスマホの画面を見てからアスカを見た。
アスカはニヤニヤ笑いながらスマホの画面を眺めている。おそらくスマホで撮った広瀬の盗撮写真を眺めているのだろう。
教室では常に無表情の仏頂面を貫いていた女と同一人物とは思えない変わりようだ。なんというか、いいんだけど……ごめん。きもいぞ、その顔。
【このままだと変な拗らせ方しそうで怖いよね】
ヤマピーから立て続けにメッセージが送られる。
うん。実際、拗らせかけてはいるよね。
ほっておけば、そのうち広瀬が鼻をかんだティッシュの収集とか、自室に広瀬の盗撮写真を壁一面貼るとか、あるいは愛情という名の怨念が込められた恋人弁当を作りかねない勢いを感じる。
【そうだね。広瀬のことを片想いするのはいいとして、ちょっと冷静になってもらわなくちゃ】
アタシがメッセージを返した。
すると、ヤマピーからメッセージが返ってきた。
【それで思ったんだけど、アスカを異世界の『共感病院』に連れて行こうと思うんだけど、どう?】
共感病院?
なにそれ?
【まぁ行けばわかるよ。とりあえず、アスカに来てもらえるように口裏合わせてくれない?】
【おっけ、わかった】
メッセージを送った後、アタシはスマホをテーブルに置いた。
「そんな病気じゃないってあたし。お腹だって全然平気だし」
15分後。
アスカに対し、異世界で飲み食いして病気になっていないか調べたいから、異世界の病院に一緒に行こうと誘い、異世界アクアラインに乗った
つり革を掴んで立つアスカは、座席に座るアタシとヤマピーに向かっていった。
「2人とも心配しすぎだより病院行くことでもないって。たかが異世界でご飯食べたくらいでさー! おおげさだって」
あんたがいうか。それを……。
「とりあえず、診て貰う分にはいいじゃん」
「そうそう。現実世界だと異世界の病気のことわからないお医者さんばっかだし、何かあったら困るじゃん」
アタシとヤマピーがアスカにいった。
アスカは小首を傾げて、「んー、まぁ2人がいうなら」と、納得していない表情を浮かべながらいった。
《この度は【横花市営地下鉄 異世界アクアライン】をご利用いただき誠にありがとうございます。次は『共感病院前』に到着です。お出口は左側となります。Ladies and gentlemen.We will soon make a brief stop at KYOUKAN BYOINMAE.The exit will be on the left side.Thank you.》
車両内にアナウンスが流れた。
電車の速度が徐々にゆっくりとなる。
窓の外には、地平線の彼方まで続く森の中に、ぽつんと一棟立つ大きな病院の建物が見えた。
「なんだろうね。共感病院って。ヤマピーなにかわかる?」
「……まぁ行けばわかるよ」
ヤマピーはアスカに目を合わせず、ぼそっとつぶやいた。
なんだ。
LIMEのメッセージでも答えてくれなかったし、なんだか嫌な予感がする。
《ようこそ。『共感病院』へ》
駅に降りると、プラットホームが病院と直結していた。
案内に従って歩くと、すぐに病院の受付にアタシたちは着いた。
病院の受付嬢は、顔にぐるぐるの包帯を巻いたミイラのような亜人種だった。
《初めてご利用されますでしょうか?》
「あたしは2回目です。この2人が初めてです」
ヤマピーがアタシたちの分も合わせてミイラの受付嬢に説明してくれた。
ミイラの受付嬢は「わかりました」と返事をした。
《では、それぞれお名前でお呼びしますので、今しばらくお待ちくださいませ》
共感病院の受付ロビーには、大きな革張りのソファーが2列並んで設置されていた。
アタシたち3人はソファーに座って、病院に置いてある異世界の雑誌を読んだりジュースを飲んだりして呼び出されるのを待っていた。
「異世界にいると、スマホが圏外になるのがやだよね」
ヤマピーが『異世界イケメン特集』という謎のメンズ雑誌を読みながら独り言をつぶやいた。
仕方がないよ。さすがに異世界まで電波は飛んでないだろうし。
ついでにいうと、ここ病院だしね。
「あのさ、ヤマピー」
アタシは声を潜めてヤマピーに話しかけた。
「診察するのアスカだけでよかったんじゃないの? なんでアタシらまで?」
つか、何を診察されるのかアタシ全然知らないんだけど、大丈夫なの?
アタシがそういうと、ヤマピーは声を潜めていった。
「仕方ないよ。ああいった手前、アスカだけだっていったら不自然になるじゃん」
「だけど……」
「大丈夫だよ。アスカには効果絶対あるし、うちらはとくに問題ないはずだから。たぶん、だけど」
たぶんって、あんた。
本当に大丈夫なのかよ。
《吉沢さん。吉沢リョウさん。A室へどうぞ》
ロビーアタシの名前を呼ぶアナウンスが響いた。
アタシは立ち上がり、鞄を持って「じゃ、行ってくる」と、ヤマピーとアスカにつげた。
「デラックス」
ヤマピーがアタシを呼び止めた。
「とりあえず、一言アドバイス。気にしたらダメだからね」
何がだ。
もったいぶらないで説明してよ。
「何が気にしたらダメなの?」
アスカがヤマピーの一言に食いついてきた。
事態が面倒くさくなる前に、アタシはA室に向かった。
《こんにちわ。吉沢リョウ》
A室は、学校の教室くらいの広さのある会議室のような場所だった。
部屋の中心を囲むように円状にパイプ椅子が並べられていて、そのパイプ椅子にそれぞれゴブリンやエルフ、あるいはアタシと同じ人間など、様々な種族の人間が座っていた。
《とりあえず、座ってくれるかしら?》
リーダーらしきゴブリンの女性が、自分の隣に座るように手で促してきた。
病院の中で円状に囲って座るシチュエーション。
なんか、見たことあるぞ。
ああ、あれだ。
海外ドラマとかでアルコール依存症や麻薬中毒の患者さん同士が告白し合うあれにそっくりだ。
《これで揃ったわね。まずは自己紹介をするわ。わたしはホブス。このA室で、わたしが司会を担当しているわ》
「よろしくホブス」
その場にいる全員がホブスに挨拶した。
うわ、すげぇ。本当にそういう挨拶から始まるんだ。
海外ドラマの吹き替えでしか見たことないぞ。
《まずはアンナ。あなたから》
ホブスが、アタシと反対方向に座る、おそらく現実世界の人間らしき女性に声をかけた。
年齢は30代くらいだろうか。
アンナと呼ばれたその女性は、猫背でグレーのパーカーにジーンズ姿で、体型はアタシと同じか少しぽっちゃりした感じだった。
いかにもインドアタイプ。
劣等感に苛まされている感じの負のオーラがびんびんに漂っている印象があった。
「あたし痩せないとダメだ思う!」
アンナは椅子を後ろに押し出し、勢いよく立ち上がると、唐突に宣誓しはじめた。
おお、なんだなんだ。
何かはじまったぞ。
「痩せないとあたしは何もできないも思う! みんなもそう思うよね!」
《思う思う!》
《痩せないとダメだ!》
《そうだそうだ!》
椅子に座る参加者たちが、口々とアンナに同意しはじめた。
えっと、ん?
これどういう集まりなんだ?
1人が決意表明したら、みんなで応援するなにかのセミナーとか?
「痩せよう! 痩せたらきっも幸せになる!」
《そうだ! 理想の美ボディに!》
《痩せよう痩せよう!》
《幸せになるんだ!》
うぉおおおおお! と、参加者全員が叫ぶと、席から立ち上がった。
こ、こわぁ。
信仰宗教かなにかなの?
やばいんだけど、ここの人たち。
《痩せよう! 痩せよう! 痩せよう! 痩せよう! 痩せよう! 痩せよう! 痩せよう! 痩せよう! 痩せよう!》
参加者たちはリズムよく歌うように連呼し始める。
「や、痩せよう? 痩せよう?」
気づいたら、参加者たちの熱に圧されて、アタシも席を立ち上がって、「痩せよう」コールを口ずさむようになった。
痩せよう!
痩せよう!
痩せよう!
痩せよう!
痩せよう!
や・せ・よ・う!
「え?」
むわっと首筋に何か熱を感じた。
あつい。
部屋の温度上がった? 誰か暖房つけたとか?
《さぁ、痩せよう! みんな!》
ホブスが拳を天に向けて突き上げた。
ホブスだけじゃない。
アンナも他のみんなも、顔にびっしり細かい汗の粒が噴き上げている。
まさかこの暑さって……。
あたしは自分の腕と手を見た。
手の甲から、ポッドで沸かしたお湯のように白い蒸気が噴き上げてきていた。
ぼたぼたと濃い色の汗が、あたしの足元にたまって、大きな水たまりとなっている。
うそ。
これって。
え? え!
「たすけ……!」
恐怖を感じた瞬間、アタシの視界が蒸気で白くなった。
それから1時間後。
「……誰?」
待合ロビーのソファーに寝転がるヤマピーが、アタシを見るとヘラヘラ笑いながらいった。
A室を出たアタシは、足を引きずって待合ロビーに到着した。
バケツの水を頭からぶっかけたのように、制服が汗で濡れている。
スカートとショーツが、手で持たないとずり落ちる。インナーのシャツもブラもサイズが合ってないから気持ち悪い。
「痩せたねぇ、デラックス。いや、もうデラックスっていう感じじゃないか」
ヤマピーがアタシに手鏡を手渡した。
受け取った手鏡で自分の顔を見た。
……やつれている。
頬がこけて、目の下にクマさえある。
つい1時間前の自分とはとても思えないような、病的な痩せた顔になっていた。
「なんなの、あれ」
口を開いた瞬間、ぱりっと音が聞こえた。
「……っつつつ!」
唇が割れた。
割れた唇から、たらっと血が垂れた。
アタシは口を抑え、声ともならない小さい声で、悲鳴を上げた。
くそ。
頭が重い。
脳みそに金属の塊をねじ込んだかのような、嫌な重量感がある。
「とりあえず座りなよ。あと着替え持ってる?」
持ってるわけないでしょ。
こんなことになるなんて知らなかったわけだし。
「あんたは大丈夫だと思ったんだけど、ダメだったか」
「……うこと」
「へ?」
「……どういうことっていったの」
アタシはソファーに腰を下ろした。
下ろしたというより、落ちたというべきか。
ソファーにお尻をつけようとした刹那、体のスイッチが切れてソファーに倒れこんだ。
濡れた服が体にぴたっと当たって、ぞわっと寒気を感じた。
「ここは『共感』する病院なの」
ソファーから起き上がったヤマピーが、膝に肘を乗せて頬杖をついてアタシを見ながら説明した。
「自分1人じゃなかなかできないことってあるじゃん。ダイエットとか部屋の掃除とか。それをみんなで『共感』して、達成できるように応援するのがこの病院の目的なの」
共感?
洗脳の間違いじゃないの?
「あんたが入ったA室は、たまたまダイエット願望が強いやつがいて、そいつの願望に『共感』したから、そうなったんだよ」
共感なんかまったくしてない。
突然、痩せたい宣言をした奴がいて、なぜかその場にいる連中らが同調鼓舞したと思ったら、アタシの体がついでに干物になってしまった。それだけだ。
これ、共感ではなく強制だよ。
「デラックスは意思が強いからスルーできると思ったんだけど、案外あんたもダイエット願望あったんじゃない?」
やかましい。
そりゃ、まったくなかったわけじゃないけど。
ただ、今このタイミングじゃない。
「まぁいいじゃん。結果的に痩せれたわけだし、よかったじゃん」
「……ヤマピーは平気なの?」
「あたしは自分のこと以外興味ないからねー」
さらりとヤマピーがいってのけた。
うわー、なんか腹立つなぁ、そのどや顔。
なんだかはめられたみたいな感じでいい気分しないわ。
「っていうか、アスカは大丈夫なの?」
「大丈夫でしょ。死にはしないわ。ただ、アスカが案内されたC室はかなりヘビーみたいだから、すごいことになってるかもね」
ニヤっとヤマピーが悪い笑みを浮かべた。
「すごいこと?」
「さっき受付の人から聞いたけど、『恋愛で黒歴史作った人』がわんさかいる部屋みたい」
「恋愛で黒歴史……あぁ」
なるほどね。ようやく腹落ちした。
ヤマピーはこれがやりたかったのか。
「だいぶ荒療治だね」
「いいのいいの。アスカって真面目じゃん。思い込みすごいし融通きかないし。多少のショック療法とかじゃないと絶対効かないだろうからさ」
多少どころの騒ぎじゃないと思う。
アタシがいたA室と同じなら、相当凹んで帰ってくるはずだ。
ただ、わざわざ異世界に連れて行って、お灸をすえることを思いつくヤマピーのイラつき具合がわかった。
相当うざく感じていたんだね、ヤマピー。
でも気持ちはわかるぞ。
《おい! C室どうなってるんだ!》
《急患だ! 外科スタッフを今すぐ収集だ!》
バタバタと待合ロビーに、看護師や白衣姿の医者たちが走り去った。
C室……急患……。
アスカ⁉︎
「ちょ、やばいんじゃないの?」
体に鞭打ち、アタシは体を起こした。
ヤマピーは目をむき、「え?」と驚いた顔になっている。
「うそ……そんな」
「行こう!」
アタシとヤマピーは、アスカがいるC室に走った。
ちょっとお灸を据えるつもりが、まさかこんなことになるなんて……。
アスカごめん! お願いだから無事でいて!
「アスカ!」
C室に向かうと、部屋の入り口にアスカが立っていた。
見たところ怪我をしている様子はない。
よかった。無事だ。
「大丈夫? アスカ!」
「あ、うん。あたしは大丈夫」
アスカの表情が青ざめていた。
怯えている。
C室に何かあったのか。
「何があったの?」
アスカはC室を指差した。
観音開きで開っきぱなしになっている扉のC室を、アタシとヤマピーは振り向いた。
絶句した。
《きしゃああああああ》
雄叫びが上がった。
部屋の壁や天井、床が、真っ赤な血で濡れていた、
異世界の住人、現実世界の人間。
室内にいる人たち全員が、互いに噛みつきあっている。
共食いだ。
室内の床には、体の至る部位の肉を食われた死体が転がり、椅子の上には噛みちぎられた誰かの腕がぶら下がっていたりと、凄惨な現場に成り果てていた。
どうしてこんなことに。
「あ、あたしはただ……スズくんのことが好きだってことをいっただけだよ」
震える声でアスカはいった。
「そしたら、みんないきなり凶暴になって……お互いを噛みつき始めたんだよね」
《そこどいて!》
異世界の警備員たちが、アタシたちを押しのけてC室に入った。
あとからストレッチャーを押しながら走る看護師や意思たちが続々とC室に押し入り、C室は戦場となった。
《愛ゆえの行動ね》
振り向くと、廊下の壁にホブスが腕を組んで立っていた。
いつの間にいたの、あんた。
《そっちの世界の民俗学っていう学問によると、性行為と食事とは密接した関係にあるそうよ》
たとえば、赤ちゃんに対して『食べちゃいたいほど可愛い』という表現が、その名残りのひとつだと、ホブスは説明した。
《ま、狂気じみて愛情が強い誰かがいないと、ここまでの共感にはならないでしょけどね》
ホブスはそう言い残すと、その場を立ち去った。
アタシとヤマピーはお互いの顔を見合わし、そしてアスカに振り向いた。
「え? なに?」
喫茶店でアスカはいった。
あたし病気かも。って。
ごめん違った。
重病だ。
とりかえしがつかないぐらい、ひどいわ。
そうアタシは思った。
To be next station....
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