第4話 ロリコンってのは持って生まれた才能なんだよ…っ!
「私、にんげ…人の心を読むことができるんですよ!」
人の心を読む…?
よく超能力とかであるあれか?
「そうですね!所謂読心術とかっていうやつです!」
はえ〜…って何感心してんだ。
僕はまだ何も言ってないぞ?!
「どうです?これが能力です」ニンマリ
めっちゃ得意気な顔してる…
君が人ならざるものである事は分かったから心を読むのだけは勘弁してくれ…
「えーつまんないですよ……いやそんな目で見ないでください!わかりましたから!ね!」
「分かればよろしい、危うく一生喋るチャンスが無くなるところだった」
「………………」
「なにがそんな不満なんだ…?よし話を変えよう、君は猫なんだよね?なぜそんな見た目をしているの?それと、恩返しというのはどういう仕組みなんだい?」
「えぇー、私猫ですからぁわかりませぇん」
「あ、拗ねた」
「まあ?マグロをくれるなら話してあげても良いですよ?」
「マグロ?!僕でさえ最近食べてないのに」
「くれないんならそれでいいですよ?喋りませんから」
「あー、もう分かった。買ってきてあげるから」
「本当ですか?!やったぁ!」
急に目を輝せて元気になったな
マグロを与えればいいんだな、扱いやすくていいや
「んじゃ、説明して」
「はい!まず恩返しのことについてですがこれは私にも分からないのです。
神の仕業としか言いようがありません。
私が覚えてる記憶は暗いところでニャーニャー泣いているところを助けられたってことです。
それで、気がついたら布団の中にいて…意思というか動物の頃にはなかった感情や思考が芽生えたんです。それと、恩を返さなければっていう使命感と…えーっと…失礼ですがお名前は?」
「樹匠、名字が『いつき』で、名前が『たくみ』だ。『恩返し』については分からないということだな。」
「そうですね。あー、付け加えると恩を返す使命感と樹さんのことが好きだという感情が生まれたんです。」
「…へ?好き?」
「そうです、私はあなたに初めて助けて貰え、優しくしてくださいました。これで好きにならない動物がどこにいるんですか!」
「…お、おぅ…続けて…」
気迫がやばい
「分かりました。それと、この見た目になった理由ですね。」
『猫耳幼女で肌蹴かけの浴衣姿』
「これは完全にあなたの趣味です。」
「…………っ…」
やばい…否定できない…
「多分樹さんの性癖ど真ん中なんでしょう。その証拠に見た瞬間犯したいって思いましたよね?」
「…すまない!悪かった!」
「いいんですよ〜?」
「へっ?」
なぜか急にその幼女が艶かしくなった
「私はあなたの事が大好きです…もちろん、そ・う・い・うこと、OKですよ?」
いや、無理だ…
「くぁっ」バタリ
「…?樹さん!?どうしたんですか?」
僕は童貞だ…
加えてロリコン…
どうやら脳が追いつけずに混乱してるようだ。
まあ急にあんなこと言われたら…当たり前…か。…………
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【筆者】
主人公の名前は樹匠(いつき たくみ)
おぼえましたかー?
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