土曜日の仕事

 身体が休まらない。


 今までやってきた仕事は土曜日と日曜日が決まって休みだった。普通のサラリーマンや公務員なら週休二日は当たり前なのかもしれないが、私が唯一取り組むことのできる運送業界では、こんな仕事は殆どない。


 仰せつかって4年目になるが、ここ2年くらいはコロナの影響で仕事がなくなる事が多くなった。マンボウなど東京地区の状況が悪くなると、てきめんに仕事がなくなってしまう。


 今回も先週の終わりから怪しくなり、今現在は、またかという感じで仕事がなくなってしまった。私は社員ではないし補償の対象でも何でもないので、仕事がなくお金がもらえない状態となる。


 会社も一応私には気を遣ってくれていて、替わりの仕事を与えてくれるのは助かるのだが、こんなに条件のいい仕事であるはずはもちろんない。月曜日から土曜日が仕事、朝は4時に出発、などの仕事となる。まあ、運送業界などこれが普通だと思ってはいるし、一日一日家に帰ることができるだけいいとは思っているのだが、一度甘い蜜を吸ってしまうと、元に戻るのが大変だ。


 今週は月曜日から土曜日までずっと仕事だった。月曜日は朝の3時に家を出なければならなかったので、腹の調節のために夜の12時過ぎに起きた。あまり休むことができていないよな、という感じがする。


 今までは土曜日の休みを利用して、庭の手入れや車の整備、インターネットの仕事などをしてきたが、コロナでこのようになってしまうと、それもなかなか難しくなる。また、この仕事は時代の流れで今年末に終わってしまう事が決まっているので、今から心配しても仕方がないのはわかっているが、この先どうなるのかの不安もある。


 働けなくなるまで何とか運送業界で頑張って行くか、それとも再び奮起してインターネットの仕事を頑張ってみるか、なんて事を考えてみるのだが、私は一度起業して失敗しているので、そう簡単に安定した収入源である運転の仕事を辞めることはできない。

 

 最近投資の勉強をしていると以前に書いたけれど、これもやはり本業にするにはリスクが高すぎるし、仮にすこしだけ稼げたとしても、税金がとても高い。


 やっぱり今の感じで、コロナ禍が過ぎ去って行くまで何とか踏ん張り、その後も会社には籍を置いたままで、二足のわらじでやっていくしかないよな、という感じである。


 とにかく、人生の中で何度目かの分岐点に立っていることは間違いない。選択を間違えないように、慎重に進んでいかなければなと思っている。


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