自動車保険

 車の保険の継続が近づいている。


 我が家には車が二台あり、二台とも任意保険を契約している。


 事故はないので二契約ともに20等級だが、ランドクルーザーの方は車が古いこともあって、扱っていただける保険会社が限られており、今はそこで契約している。


 もう一件、平成15年のカルディナの方が今回満期になる。長い間、千代田火災から変えてアメリカンホームという会社で契約していたが、数年前に日本から撤退してしまったので、その後は会社を転々としている。


 お金がないので、当然見る目が厳しくなり、安くていい所を見つけるようになってしまっている。前回は車検も近づいていたので検討が面倒臭くなり、言われるがままに現在契約してるチューリッヒで継続した。


 継続の案内を見ると、何だか高いので、今回再び他の会社での契約を検討している。もちろん、テレビなどで宣伝している、インターネットを使ったダイレクト系の会社だ。


 チューリッヒの継続は、前回同様、車両保険などはなしでおよそ27,000円の案内だった。ランクルでお世話になっているおとなの自動車保険で見てみると、同条件で一万円くらい安い。この会社だと、車両保険も付けることができるようで、車対車+Aの車両保険をつけてもなお、チューリッヒより安い。


 新車の頃は万が一の事を考えて車両保険に入っていたが、10年以上前から資金不足により、車両保険には入っていない。でも、もしかすると、会社を変えるだけで入れるかもしれない。


 かつてディーラーで中古車を販売していた時には、自動車保険も一緒に販売する事がよくあった。中古車を買う人は車を始めて使うという人が多く、当然、新規に任意保険に入る人も多い。JAFも同様だ。


 私の営業はかなり適当だったが、時代背景もあり、こんな私でも何件もの新規契約を取ることができた。ディーラーには大手損保会社の担当者が付いていて、新規契約を取るたびに、「ありがとうございます」などと頭を下げてくるので、社会人になりたての私は何のことかと思っていた。


 高校の同級生が大手損保会社に就職し、自動車に配属され、ディーラーを担当することになったので、私は彼をよく弄っていた。立場上、ディーラーの営業は保険会社の営業よりも強い。保険会社の営業は、新規件数や満期の継続率などの数字に毎月追われており、これを達成するために、営業所長を通り越して、直接営業に話しかけてくる。自動車の営業は、給料は安いが、立場は強かった。


 そんな彼の給料は今、ドロップアウト組の私の5倍以上ある。


 ああ、話が逸れてしまった。


 ということで、結局、いろいろと比較をして、いちばん費用対効果の高い会社で継続をする予定である。


 私達の世代に優しい構造になっている、おとなの自動車保険になりそうだ。


 今の若い人たちは、車に乗るにしても、任意保険が高くて大変だと聞く。私も今では年間3万弱の保険料を捻出するのに四苦八苦である。

 

 車離れが進んでしまう理由がわかるような気がする。



 

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