将来

 最近、漠然と将来への不安を感じることが多くなってきた。


 実家は東京にあって両親とも健在だが、既に80歳半ばになっており、この先どうなるかは全くわからない。


 二つ上の姉が実家の隣町に住んでいる。旦那さんは間もなく定年だと思う。パフュームと同じ位の歳の息子、私にとっての甥がいて、それなりの大学を出ているものの、きちんとした所では働いていない様子だ。この事に関して親が聞くと、姉は怒る。


 私は実家から400キロ離れた、カミサンの実家の仙台にいる。義父が所有する、一戸建ての家に住んでいるが、いかんせん築40年以上が経過しているので、いろいろとメンテナンスが必要だ。父親だけが健在で同居中だが、どういう訳だか、めちゃくちゃな食生活なのに死なない。恐ろしい生命力を持っている。カミサンは一人っ子なので、今住んでいる家はカミサンが一人で相続する。


 かなり処分したが、実家にはいろいろな物がある。ビクターのWAOという大きなレコードも聴くことができるラジカセや、ソロフレックスという、筋トレのマシンが場所を取っている。これらは冷暗所、押し入れの中に長い間保管されているので、かなり程度がいいと思う。売れるとは思うのだが、いかんせん遠くにあるのでやる気が起きない。


 こっちの家にも物が沢山ある。部屋中ものだらけだし、借りているコンテナ倉庫にも沢山のゴミだか商品だかわからないものがある。


 私が突然死んでしまったら、これらの物達はどうなるのだろう。


 物はいいとして、生活自体が不安だ。今はまだ50代で働くことができており、収入を得ることができているのでいいものの、この先70歳位になったらどうなるのだろう。


 ねんきん定期便にある、月数万円の年金では、各種税金の支払いと光熱費位にしかならない。


 子供もいないし、もう、考えれば考えるほどよくわからなくなってくる。


 この先は人口が急激に減っていく。税収だって大幅減になる。大丈夫なのだろうか?


 自分で防衛するしかないと考えてはいるが、毎日働きながら、もう一つの仕事を裏でやるのは、なかなか大変だと身をもって感じている昨今だ。


 とにかく、身体の健康に注意して、食えるだけのお金を何とか稼ぎ出せるように、生きていくしかない。

 

 こんな事からも、コロナだけは勘弁だ。何とかワクチン接種の予約が取れたので、早く接種して一安心したいというのが、今の密かな願いである。


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