スマホ

 何でもスマホである。


 毎日の通勤に、スイカのアプリを利用されている方も多いことだろう。


 ネット系の銀行では、スマホ一つで事足りてしまう所も出てきた。


 買い物などは、ポチッとすれば、翌日に配達されるのが当たり前になってしまった。


 コンビニでの支払いもできるようになった。


「アプリをダウンロードして」「インターネット経由で」「QRコードを読み込んで」「ホームページの専用フォームから」テレビやメディアでは、これらの言葉が飛び交っている。


 ワクチン接種の予約だって、インターネット経由である。


 いろいろな機能が搭載されるのは便利だが、仮にそれを失ってしまった時の事を考えると、とても怖い。


 私はちょっと前、突然スマホが立ち上がらなくなるという状況になってしまったからだ。


 この時は昼休みに何とか公衆電話からショップへ連絡をし、来店の予約を取り、窓口に行くことができたので、何とかリカバリができた。今は公衆電話も少ないし、なかなか時間的な余裕がない人も多いだろう。ショップも予約が必要だし、コロナだし、スマホが壊れたり無くなったりした時の事を考えると、あれもこれをもの機能を、スマホに頼るのがとても怖いのである。


 人間の長い歴史の中で、このような機械が出てきたのはほんの数年前からである。


 人間は今までスマホがなくても、きちんと歴史を刻むことが出来てきた。


 百害あって一利なし、とは言い過ぎかもしれないが、便利さもある程度の所で止めておかなければ、この先、神様からのしっぺ返しが来てしまうような気がする。こんな勝手な主観は誰の賛同も得られないとは思うけれど、私はあんまりスマホが好きではない。時代の流れで、持たねば生きていけなくなってしまったので、仕方なく持っている。


 前にも書いたが、構造的にも5Gの電波は人間に対して有害ではないかと今でも思っているし、子供がスマホを持つことで、様々な発達上の障害が発生するのではないかと危惧している。


 朝、スマホのスイッチを入れたら、全く反応せずに壊れてしまった、という状況を想像してみて欲しい。スマホへの傾倒は、ここから冷静になって立ち上がることができる程度に、とどめておくことをお勧めしたいのだが、こんな事言ったところで誰が賛同してくれるでもなく、世の中はどんどんスマホありきになり、コロナも手伝って、もうスマホなしでは生きていけない状況へと、変化を遂げていく事だろう。


 今は、キャンプでスマホを見ているような時代になってしまった。


 何かが違うと思う方がいらっしゃれば嬉しいのだけれど。



 

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