ごきぶり取り器
結局、メルカリで見つけた50年前のゴキブリ取り器が無性に欲しくなって、昨日注文してしまった。
これを見ると、昔、世田ヶ谷の下高井戸という所の借家で、母親が必死になってゴキブリと戦っていたのが鮮明に思い出される。
裏にあった井戸で水を汲み、ある時は水で、ある時は直射日光で攻撃し、私達家族の為にゴキブリを駆除してくれていた母。
家は狭く、便所も汲み取りで、風呂もなく(後にほくさんバスオールを設置)、毎日ゴキブリが出現するような家だったが、10歳まで暮らしたその家には思い出が沢山ある。
メルカリやヤフオクなどの対個人プラットフォームでも簡単に物が買えるようになり、支払いを含めたやり取りに関するシステムは成熟を迎えた感がある。
かつてのヤフオクのように、メールでの挨拶から始まり、お金を振り込んで確認してもらってから発送、なんてことは、もうないのである。簡単になったものだ。
私は化石のような頭なので、なかなかシステムの変化に付いていくことができない。
メルカリでもヤフオクでも、一応物を買ったならば挨拶しなければ気が済まない。
最近はこのようなご挨拶はあまり歓迎されない傾向のようなので、出品者の反応を見て、こちらも対応を変えるようにはしている。
しかし、今回の出品者さんは、久しぶりに心が通う感じがしている。
メッセージに対する返信の内容が、今までにないもので、こちらもとても心温まる気持ちになっている。
連日のネガティブな投稿を何とかせねばと思う所に義父が退院して来てしまい、カミサンはその存在と振る舞いに対して大きなストレスを抱えてしまっている。
このゴキブリ取り器に関する昔の思い出と、心温まる取り引きの内容とを話してあげることで、少しでもカミサンの状況が改善されればと思う。
昔、プラットフォームを使わずに、自分のサイトで「とびうおお試しセット」なるものを販売していた身としては、このスマホによる物販の進化は隔世の感がある。店の商品までをもスマホでオーダーし、それが家に届く時代になってしまった。人間がおかしくならなければいいけれど、なんて、またまた生きた化石的な心配をいつもしているのだけれど、まあ、なるようにしかならないのだろうな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます