昔ながらの農業

 日本にはかなり強い農薬が出回っていると何かで読んだ。


 ネット上の情報なのであてにはならないが、いろいろと検証してみると、その気はあるようだ。


 某除草剤は海外で禁止されたので、唯一使える日本に上陸し、猛威を振るっている。


 かつての田んぼにいたメダカや水生昆虫などが全く見られず、メダカに至っては絶滅危惧種に指定されている事などを見れば、それなりに理解できる。


 ここ10年位、家庭菜園をしているが、こんなこともあり直近の3年は完全無農薬で育てている。


 但しお断りしておくと、私は沢山収穫したいとか農業を極めたいとかの野望は全くなく、ただただ流れで毎年植えざるを得ない状況になってしまっているので、毎年何気なく取り組んでいる。得意のインチキ農園と言ったところだ。


 今年も、車の修理部材を買いにホームセンターへ行ったところ、野菜苗が入荷していたので、ついでに購入した。


 昨年は種から育ててみようと、通販でトマトの種を買い挑戦したのだが、全く育たなかったので、今年はやはり、苗を買おうと思っていた。


 これもまた学習したのだが、例えばトマトやナスの苗は、安いからと言って98円位の物を買っても我が家の菜園では良く育たない。我が家の家庭菜園の土は肥料もくべずに適当な状態だし、トマトやナスは基本的に同じ畑では連作ができない。


 苗売り場には、通常の2-3倍の価格がする接ぎ木苗というものが売っている。ちょっと高いが数年前に導入してみたところ、これがかなり調子いい事がわかった。


 接ぎ木というのは、連作障害防止に効果があるとのことで、納得した。

 今年もこの接ぎ木苗を購入し、この前の日曜日、家庭菜園に植えた。


 接ぎ木苗だからほったらかしにしておけば育つだろうと思っていた。だけど一方で何か面白い肥料はないかと思っていたところ、昔の日本の農業を思い出した。


 今は化学肥料が当たり前だが、一世代前の日本は肥溜からすくってきた私達人間の排泄物を畑に撒き、肥料にしていた。


 大きい方はちょっと難しそうだが、小さい方ならできそうだ。


 出荷するものなら問題になってしまうのかもしれないが、これは完全自家生産、自家消費の家庭菜園だし、誰に見られるでもないので、時々畑に撒いてあげることにした。


 今の時代、立ち小便は何かと問題になるが、肥料的にはそこそこの働きがあるらしい。私は薬も全く飲んでいないし、食事には気を付けているので、いい肥料となるだろう。


 さて、今年の完全無農薬農業はどうなりますことやら。


 

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