めだか

 メダカが2匹しかいない。


 屋久島から連れてきたねこの「にゃんちゃん」が死んでしまってから、何か飼おうということで飼育をはじめたメダカ。


 昨年、たまたま寄った道の駅で売っていたメダカに目が留まり、そこから飼い始めた。


 当初は4匹だったが、卵を産んで繁殖し、今は外の鉢3つの中に数十匹いる。


 部屋の中には観賞用にと、昨日までは3匹のメダカがいたはずだった。しかし、今日掃除をしていると、2匹しかいない事に気が付いた。


 ここには当初、5匹のメダカがいた。数が減ったのは死んでしまったからではない。厳密に言えば死んだのであるが、水槽から自ら飛び出して死んでしまったのだ。


 3匹になってしまった際、可愛そうだと蓋をしたのだが、その蓋には僅かながら、水を濾過する機械を取り付けるための隙間がある。今回はそこから飛び出してしまったようだ。


 遺体は、忘れた頃、とんでもない所から見つかる。


 いつかはカミサンのカバンの中から出てきた。今回もカミサンはこれを恐れ、遺体の早期発見に努めたが、これがなかなか見つからない。


 オスばかり3匹だったので、ここ最近暖かくなってからは、かなり激しく泳ぎ回っていた。共食いや、私の清掃時のミスで石の中に埋まってしまった可能性も模索してみたが、おそらく違う。


 一辺25センチ程のキューブ型の水槽に、メダカ2匹ではさすがに寂しい。前回の地震時には私が取り上げて、何とか命を繋いでいるメダカ。


 その生命力には驚かされるばかりだが、今シーズンはどのようにして飼おうか、少々頭を悩ましている。


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る