汚染水

 原発事故の汚染水が問題になっている。


 2022年の11月には、いっぱいになってしまうらしい。


 国は海へ排出するという方針を決めているが、まだ正式発表はされておらず、原発の現場責任者は「投棄させていただくという、国からの指示を待っている状態です」と言った。


 仮に海に放出されたとなれば、風評被害は甚大なものとなるのは目に見えている。報道では漁業への被害予想が言われているが、被害は漁業だけではない。


 私の住んでいる地区は「笹かまぼこ」が特産品だが、この原料は全てが海からのものだ。


 寿司や刺身など、日本伝統の食文化は健康志向も相まって世界中で人気となっているが、この人気だって「汚染水が海に放出されたら」どうなるか、考えてみればわかるだろう。


 サーフィンやダイビング、釣り船や海釣りなどのレジャーだって、人気が低迷しかねない。


 汚染水の海洋投棄は、国が考えている以上に広い範囲で被害をもたらす。



 今、世界全体は、地球規模で環境問題に取り組んでいる。少しでも地球の環境を取り戻そうと、世界が知恵と資金を出し合って、必死に取り組んでいる。


 そんな中、これしか方法がないからと言って、日本は汚染水を海洋に投棄しようとしている。時代逆行も甚だしい。


 この原発事故で懲りて、「同じ事故を起こしてはならないので原発は辞めます」とでもすれば落とし前が付くのだろうけれど、日本も世界もますます、電気を必要とする方向へと向かってしまっている。


 地震、津波、超大型の台風、今まで経験したことのないような雨、土砂災害、河川の氾濫…。日本は災害大国である。福島第一原発の場合は、想定外などと言って処理されているが、この先も想定外の事象が発生する可能性はかなり高い。


 同じ事故が発生してしまう確率は、ゼロと言い切ることはできない。


 少子高齢化、過疎化、人口の都市部への一局集中など、日本社会は歪んでいる。便利な生活を捨て、昔ながらの農耕民族へと戻ることだけが、唯一の解決策だと私は考えている。


 何だこの野郎、と言われるのはわかっている。


 そんな方には是非、解決策をご提示いただきたい。


 便利な物を捨てる事ができなければ、地球は滅びてしまう。

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